現代生活独習ノート の商品レビュー
ちょうどリフレッシュ休暇の最中に読み始めたので最初の一行を読んでちょっと笑ってしまいました。 粗食インスタグラムが面白かったかな。 淡々と描かれていく感じがありますよね。津村さん。いろんな日常を垣間見たような感じになります。
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やっぱり最初の「レコーダー定置網漁」が面白かった。ドラマとかを毎週録画しておくと、その番組が終わった後に知らない番組が録画されている事はあったが、それを観ようと思った事なんてなかったので、とても興味深かった。 「粗食インスタグラム」と「メダカと猫と密室」も好きかな。 少し今の時代...
やっぱり最初の「レコーダー定置網漁」が面白かった。ドラマとかを毎週録画しておくと、その番組が終わった後に知らない番組が録画されている事はあったが、それを観ようと思った事なんてなかったので、とても興味深かった。 「粗食インスタグラム」と「メダカと猫と密室」も好きかな。 少し今の時代にそぐわない気がする物語もあったので、雑誌の掲載年月日をみると10年位前のモノもあった。
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最後のイン・ザ・シティが特に好き。ディス・イズ・ザ・デイは津村さんの作品の中でも私の中で上位にランクするのだけれど中学生くらいの人物を描かせたら抜群だということに改めて気づかせてくれた。この年代の心のありようがきらめくように迫ってくる。またたく間に過ぎていく幼さから若さへと移りゆ...
最後のイン・ザ・シティが特に好き。ディス・イズ・ザ・デイは津村さんの作品の中でも私の中で上位にランクするのだけれど中学生くらいの人物を描かせたら抜群だということに改めて気づかせてくれた。この年代の心のありようがきらめくように迫ってくる。またたく間に過ぎていく幼さから若さへと移りゆく年代の醸し出す空気感、胸いっぱいに吸い込んだ。
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2012年から2021年まで群像に掲載された短編8篇。 刑事コロンボを自動録画していたはずが謎の料理番組やら人生相談、旅番組などが録画されていて、それを観ていくうちに無気力だった私が少しずつ…という「レコーダー定置網漁」。ロバの配送さんによって配られる便利冊子と風変わりなサービ...
2012年から2021年まで群像に掲載された短編8篇。 刑事コロンボを自動録画していたはずが謎の料理番組やら人生相談、旅番組などが録画されていて、それを観ていくうちに無気力だった私が少しずつ…という「レコーダー定置網漁」。ロバの配送さんによって配られる便利冊子と風変わりなサービスが面白い「現代生活手帖」。この2篇が特にお気に入り。 搾取する側とされる側をA群B群に分類して描いた「牢名主」、粗食ばかりのインスタを載せ続けていたら…という「粗食インスタグラム」など、すべて書かれた年代も題材も異なるのだけど、どれも一歩前に出る力をほんの少し貰えるような作品で、いつもながら面白い切り口でした。
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離婚の報告をする料理研究家や割と本音を口にするアナウンサーが笑えた。 近未来風の「現代生活手帖」、洋物ミステリー風の「フェリシティの面接」 毛色の違うものもいいけど、やはりお仕事ものが面白い。
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群像連載だからか、ツムラにしては文学寄りかな。笑える部分が少なかったけど、星新一や赤瀬川原平に通じる不思議さを備えた「現代生活手帖」は、新鮮さも。3.0
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いろんな時代に生きる、会社員や中学生や自営業者の女性たちの、淡々と過ぎていく一日をそっくりそのまま切り取った短編集。 毎日仕事したり学校に行ったりして、別に特別なことは何もないけどそれだけで結構大変だったりもする。 あるある!とクスッとしたり、遠い昔を思い出して少し胸が痛くなった...
いろんな時代に生きる、会社員や中学生や自営業者の女性たちの、淡々と過ぎていく一日をそっくりそのまま切り取った短編集。 毎日仕事したり学校に行ったりして、別に特別なことは何もないけどそれだけで結構大変だったりもする。 あるある!とクスッとしたり、遠い昔を思い出して少し胸が痛くなったり、いろんな後味の作品たちだった。
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『群像』掲載の短編8作。掲載時期も、書かれている設定もバラバラ。読み進めても今までのように抜き書きしたい文章もなく、表題作を取ったと思われる3作目もあまり自分には合わないかなと少し残念に思っていたが、4作目で突然ツボに。ティボー(本作ではティボと表記)・ピノが出てきたのだ。ピノと...
『群像』掲載の短編8作。掲載時期も、書かれている設定もバラバラ。読み進めても今までのように抜き書きしたい文章もなく、表題作を取ったと思われる3作目もあまり自分には合わないかなと少し残念に思っていたが、4作目で突然ツボに。ティボー(本作ではティボと表記)・ピノが出てきたのだ。ピノというのがなんとも絶妙。雑誌掲載時(2015)ならフルームやコンタドール、ニバリがいたろうに。これで興に乗って残りを一気に読了。良かったのは「メダカと猫と密室」と「フェリシティの面接」。津村さんは会社ネタの話が面白い。「フェリシティ...」はミステリっぽいところがよかった。事件が起きたわけではないけど『アンジェラとラファエル 文書係の事件録』のような世界観。
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淡々とキラキラして無い日常を切り取っている短編集。 毎日変わり映えしない一見つまらない毎日。でもそれなりに楽しいことは何かしらある。まぁ無い日もあるけど。それが普通で当たり前の日常。 今月も無事にスケジュールが埋まったリア充なんて考えただけで疲れちゃう。
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8作から成る短編集。今を生きる働く人の辛さや理不尽な事に恐れそうになりながらも、なんとか明日に繋げるような作品。粗食インスタグラムと、メダカと猫と密室が個人的には好きだった。
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