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現代生活独習ノート の商品レビュー

3.5

82件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    34

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2023/02/18

「レコーダー定置網漁」「台所の停戦」「現代生活手帖」「牢名主」 「粗食インスタグラム」「フェリシティの面接」「メダカと猫と密室」「イン・ザ・シティ」 2012年から2021年まで『群像』に掲載された8話収録の短編集。 私達の身近にいそうな登場人物達、普通に暮らしを営んでいるけれ...

「レコーダー定置網漁」「台所の停戦」「現代生活手帖」「牢名主」 「粗食インスタグラム」「フェリシティの面接」「メダカと猫と密室」「イン・ザ・シティ」 2012年から2021年まで『群像』に掲載された8話収録の短編集。 私達の身近にいそうな登場人物達、普通に暮らしを営んでいるけれど、ちょっと疲れてる。 そんな人達の現代生活が緩く描かれる。 一台の冷蔵庫を三世代で陣取り合戦する『台所の停戦』はどこの家庭でもありそうで笑える。 ロバによる配送サービスが受けられる『現代生活手帖』はシュール感満載。 ゆるりとした味わいの作品集。

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2023/01/28

いろいろ疲れて無理〜てタイミングで本開いたらそんな感じの無気力な本ですごい救われた笑 続きはあんまりハマらなくて、途中で読むのやめちゃった、ごめんなさい

Posted byブクログ

2023/01/11

何か事件が起こったり劇的に物語が展開するというわけではなく、SNSや人とのつながりに疲れていたり苦しんでいたり思考を放棄していたり、現代に生きる人々のちょっと冴えない日常を切り取った短編集かと思ったけれど、ちょっぴりSFちっくな話も収録されていた。 どの話も、こうしたらゴールだ...

何か事件が起こったり劇的に物語が展開するというわけではなく、SNSや人とのつながりに疲れていたり苦しんでいたり思考を放棄していたり、現代に生きる人々のちょっと冴えない日常を切り取った短編集かと思ったけれど、ちょっぴりSFちっくな話も収録されていた。 どの話も、こうしたらゴールだよ、こうなるべきだよ、と言う展開ではなくなんとなく日常をやり過ごす中での些細な瞬間が書かれている。 ハマる話はハマるけど、合わない話もあったかも。 多分全編通して良さがまるで分からないって人もいるだろうな。 レコーダー定置網漁 台所の停戦 現代生活手帖 牢名主 粗食インスタグラム フェリシティの面接メダカの猫と密室 イン・ザ・シティ 個人的にはレコーダー〜、現代生活手帖、メダカと〜が好き。 台所の停戦は読み始めてから終わるまで登場人物全員にイライラしてしまった。 どの登場人物にも自分に通じる所があったからかもしれない。 イン・ザ・シティはレビューでも評価高いけど全然ハマらず読み終わるまでひたすら苦痛だった。

Posted byブクログ

2022/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

津村さんの書く登場人物は、皆器用では無いけどひたむきな印象がある。 その真摯な人たちに値する文章が出てこなくて、いつもうまく感想を書けない。 最初の レコーダー定置網漁 と、最後の イン・ザ・シティ が特に好き。 インザシティの中学生の、子供の時の、すごい不幸では無いけど自由にならないもどかしさが、現実味があった。 大人になった私はもうあの時の感情は辿れない。作中の、なんだかわかってないなぁと思われる大人側なのが悲しい。

Posted byブクログ

2022/12/08

初めての作家さん。 近未来、家族のルールや戦い、貧弱な食事、犯罪、職場での籠城、青春、いろんなテーマでおもしろかった。

Posted byブクログ

2022/11/22

★3.5 ちょっとした言葉選びのセンスが本当に好き。 牢名主とメダカと猫と密室とイン・ザ・シティが特に好き。 津村さんの小説への合う/合わないは、読み手の性格や価値観によってだいぶ変わってくる気がする。自分含め、自己肯定感低い人にはとてもやさしく親近感の湧く作品が多い。

Posted byブクログ

2022/11/16

著者初読み。 ブクログのレビューを見て、読んでみたいと思った一冊。 かなり評価の高い作家さんで、「短編の名手」とのことだったが、個人的にはどの作品もピンと来なかった。 偶然録画された興味のない番組、冷蔵庫の陣地争い、映えない食事ばかりのSNS、資料室の籠城騒動・・・ 忙しい現代社...

著者初読み。 ブクログのレビューを見て、読んでみたいと思った一冊。 かなり評価の高い作家さんで、「短編の名手」とのことだったが、個人的にはどの作品もピンと来なかった。 偶然録画された興味のない番組、冷蔵庫の陣地争い、映えない食事ばかりのSNS、資料室の籠城騒動・・・ 忙しい現代社会に細やかな反抗とも取れるが、どの登場人物にも感情移入が出来なかった。 特に「台所の停戦」のイライラ具合が、心に響き渡って、そこで読むのを止めてしまいたいくらいだった。 心が元気じゃない時に読むのは、良くないのかもしれない。 それくらい心が疲れ切った人を描くのが、上手な作家さんなのだろう。

Posted byブクログ

2022/10/31

淡々と生きることは意外と難しいことなのかもなあ。なんとなく人生をバランスよく生きてそうに見える人も、自分をちゃんと持ってそうに見える人も、悩んだり傷ついたりして、でもひょんなことに慰められたりして生きているのかもなとか考えちゃう本でした。

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2022/10/27

私は津村さんがツボなのだけれど、友人に勧めたらさっぱりわからないと言われた。 この人の本に登場する、狭いところをぐるぐる回ってる会社員みたいなのが、あまりにも親近感というか心当たりがあって、にやにやしながら読んでしまう。 みんなこんなに壊れる寸前、もしくは壊れてるのに、社会人を継...

私は津村さんがツボなのだけれど、友人に勧めたらさっぱりわからないと言われた。 この人の本に登場する、狭いところをぐるぐる回ってる会社員みたいなのが、あまりにも親近感というか心当たりがあって、にやにやしながら読んでしまう。 みんなこんなに壊れる寸前、もしくは壊れてるのに、社会人を継続してると思うと、生暖かいきもちになる。こんなにもよろよろしてる人たちの集合体である日本は大丈夫かなと心配になりつつ、明日もよろよろと働くんだなと思う。 置かれた状況から目を逸らしてポジティブでいる必要はないよね。

Posted byブクログ

2022/10/22

個性的な世界に慣れるとじわじわくる。 「レコーダー定置網漁」予約した番組と違うのが録画されてて観てみたら意外と面白かったってことあるある〜 「現代生活手帖」わたしもロバにしたい

Posted byブクログ