現代生活独習ノート の商品レビュー
あ〜わかる!って共感できる話から、ファンタジーっぽいものまで、キラキラとか映えとかに疲れている人におすすめ。
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フィクション?なのかな?よくわからないんだが、設定がリアルであり、リアルじゃなくもあり。笑 なんだかよくわからない本でした。 ただ、ところどころで そ!そ!それわかるわぁーって手を叩いて喜んでしまった箇所もかなりあり、この著者は日々の何気なく感じるしょーもないことを、細かに拾って...
フィクション?なのかな?よくわからないんだが、設定がリアルであり、リアルじゃなくもあり。笑 なんだかよくわからない本でした。 ただ、ところどころで そ!そ!それわかるわぁーって手を叩いて喜んでしまった箇所もかなりあり、この著者は日々の何気なく感じるしょーもないことを、細かに拾っては並べる技が秀逸だこと!!!! と、感激したりもしました。笑 捨て物ロボット 利用者がいない間に家に入って、不必要なものをそっと持ち帰って処分するっていう、著者の空想のロボット。こちらはホントに何を処分されたかわからないくらい普段必要の感じなかったモノを的確に選別して処分してくれるロボットの話。 すげぇ。 ホントは必要なくて、持ってることすらも覚えてないモノっていうものに、自分自身もなんとなく覚えがあるし、他のひとも同じなんだなぁ。なんて思わされる章でした。 #本 #感想 #まっちゃんとカフェ #本の交換 #楽しかったよー #色々話した #御書印 #集めたい #謎解き #カフェコレット
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何か特別な出来事があるわけではない、が心に残るショートストーリーだった。 あっ、わかる、この感覚。 と感じるような所。 なんとなく安心するような感覚の本です
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暮らしの中の自分の価値観を訥々と語っている。 時には近未来的に、時には架空の世界の中で。 女芸人のあるあるネタを見た時のような、少し痛快で、しかしザラリとした後味の悪さがあった。 世間の価値観(snsとか)に流されるのが辛いのかな?流されたっていいじゃない、と思う。 どっちでも...
暮らしの中の自分の価値観を訥々と語っている。 時には近未来的に、時には架空の世界の中で。 女芸人のあるあるネタを見た時のような、少し痛快で、しかしザラリとした後味の悪さがあった。 世間の価値観(snsとか)に流されるのが辛いのかな?流されたっていいじゃない、と思う。 どっちでもいい、ことばかり書いてある。 辛辣さとユーモアの加減て難しい。 余裕のなさが迫ってきて、読んでると辛くなった。
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短編集8篇 生きづらさを感じる人や現状に不満を感じている人などが、ちょっとしたことでそこから浮上するようなお話。通販生活を思わせるようなカタログに癒される「現代生活手帖」の奇抜なアイデアには笑ってしまい、クラッカーと水の「粗食インスタグラム」には共感できる。祖母、母、娘の冷蔵庫内...
短編集8篇 生きづらさを感じる人や現状に不満を感じている人などが、ちょっとしたことでそこから浮上するようなお話。通販生活を思わせるようなカタログに癒される「現代生活手帖」の奇抜なアイデアには笑ってしまい、クラッカーと水の「粗食インスタグラム」には共感できる。祖母、母、娘の冷蔵庫内の覇権争いの「台所の停戦」は歪な家族の形態をうまく描いていて感心する。面白かったです。
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可愛いイラストが表紙の短編集。あまり重くないのを読みたいと、この本を選んだのは疲れていたせいか。そんな疲れた女性が主人公の「レコーダー定置網漁」から始まる本書は、現実にありそうな話の中に少しだけズレた世界観が混じっているような、夢をみた後の気分になる読後感をもたらしてくれた。どの...
可愛いイラストが表紙の短編集。あまり重くないのを読みたいと、この本を選んだのは疲れていたせいか。そんな疲れた女性が主人公の「レコーダー定置網漁」から始まる本書は、現実にありそうな話の中に少しだけズレた世界観が混じっているような、夢をみた後の気分になる読後感をもたらしてくれた。どの話もあるある!と言いたくなるような感情をベースにした話なので気軽に読めたけど、少しダークな話もあり、こっちは自分も毒親育ちだったり、若い時に人間関係がこじれた経験があったりして共感しきりだった。ラストの話は、大人になったら絶対にできない友だちとのやり取りの話で自然と涙がこぼれた。そして、私も配達が人かロバかで選べるんだったらロバがいい!
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津村記久子さんの短編集は初めて。 帯に"短編の名手"とあり、そうだったのか、と初めて知る。 短い物語の中でも登場人物が立っているし、展開も鮮やか。驚く。 旧友の訃報があり、目が滑る感覚が全くないわけではなかったけれど、それでもいつのまにか没入できている話も多...
津村記久子さんの短編集は初めて。 帯に"短編の名手"とあり、そうだったのか、と初めて知る。 短い物語の中でも登場人物が立っているし、展開も鮮やか。驚く。 旧友の訃報があり、目が滑る感覚が全くないわけではなかったけれど、それでもいつのまにか没入できている話も多く、やっぱり読書は現実から目を逸らす逃げ道を作ってくれる、お守りのような存在だと改めて思う。 特にお気に入りは、『粗食インスタグラム』と『メダカと猫と密室』。 どちらも仕事に疲れている女性社員にスポットを当てたお話。 前者は"選ぶ"という作業に疲弊した結果、粗末な食べ物ばかり摂取する感覚もわかるし、外面ばかりいい上司に振り回されることに辟易し、小さな自己満足のオアシスを求める気持ちにもとても共感できる。 熱が低いまま、それでも登場人物たちの生活を囲んでいるアイテムや会話たちが、ぐっと読者を掴んでくる。さじ加減が本当に上手い作家さんだと思う。
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全部好き。 まず、装丁がめっちゃ好き。 『ぽっ』と寄り添ってくれる人の感じがめっちゃ好き。 しんどいとき、こうやってちょっとずつ元気になれるんよなぁと私も元気になった。 とりあえず、めっちゃメダカ飼いたくなった。 また津村さんの本読もう!!
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生暖かい。 励ますでもなく、背中を押すでもなく、かといって現状維持を薦めるでもなく、内向的な私にとって、何というか程良い距離感や温度感を保ってくれる短編集である。 どの話も特別じゃない、私や彼女たちのような女性が主人公だからかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
津村先生の生活に関する情景の描写がとても好きです。 日常に潜んでいる、ふと目にしたこと、触れたことから連鎖されていく考えや登場人物の行動が面白い。 家の中での出来事にしても、この文章の中で登場人物は移動したのは数歩だけだと思うが、たった数歩、家の中での出来事だけと感じさせないぐらい面白い。どうしようか真剣に悩んでいるシーンなのに、自分もこういった瞬間があるなと深く頷けて、クスクス笑いながら読んだ。 ★個人的に『現代生活手帖』が面白かった。 配達ロバや、光るテーブルなど実在したら面白そうだなと感じるツールにワクワクした。現代生活手帖があったら自分も読み入ってしまいそうだ。
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