時生 新装版 の商品レビュー
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再読。 昔読んだ時は、感動した記憶があるんだけど。 でもなんか、自分が母になってから読んだら、全然違う感想を持った。 意味わかんない感想かもしれないけど、書き留めます。 最後に花やしきで待ってるぞ!って、これが書きたくてこの本書いたのかな?東野圭吾さんは。 タイムスリップして、クズだった父親を更生させて、母親を救う。ヒーローみたいでかっこよかったし、トキオは素敵な少年だけれど。 いずれ病気になるかもってわかってて産んで、あの時会った少年がトキオだって確信して、苦しんでだんだん弱って行く息子に、死ぬ前に最後に花やしきで待ってるぞ!って、私なら言えない。 あんなに危ないことに付き合わせて連れ回して、助けてもらってばっかりだったくせに、花やしきで待ってるぞって言えないかなぁ…なんかそのセリフに、この父親のダメなとこが出てる気がして。 小説だからね、そんな細かいこと言ってたら面白い話は生まれないんだけど。それ言わなきゃ花やしきに行けず彷徨っちゃうのかもしれないし。笑 最後まで父親のことを好きになれなかったし、あれだけ覚悟して生きてきたのにアッサリ妊娠した母親もあんまりよくわからないし、千鶴の感情も共感できないし、トキオはただただ優しくて、逆に可哀想に思った。 お話としてはよくできていたけど、なぜかあんまり好きになれなかったです。
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なかなかの東野圭吾さんだった。 この本もドラマとか映画になってるのかな〜 すごい映像化しやすそうだった。 トキオという名前の子が時代を経て自分の親に会いに行く話し 付箋回収とまでは、行かないけれど短命なトキオは、親の人生のために一生懸命奔走する。 読み終わったけどなかなかなんかうすいんよなー おもしろいし、読みやすいけど個人的には やっぱり東野圭吾っぽいなー感が否めない。 東野圭吾さんもよく、こんなにたくさんおもいつくよな〜って感心する
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難病の息子を看取る瞬間、拓実は遠い過去にこの息子と出会っていたことを思い出す。拓実は過去に「トキオ」と何があったのか…!? 過去の拓実は本当にどうしようもないやつなのですが、トキオと出会い、自分に向き合い、成長していきます。 最初から最後まで、ページをめくる手が止まりませんでし...
難病の息子を看取る瞬間、拓実は遠い過去にこの息子と出会っていたことを思い出す。拓実は過去に「トキオ」と何があったのか…!? 過去の拓実は本当にどうしようもないやつなのですが、トキオと出会い、自分に向き合い、成長していきます。 最初から最後まで、ページをめくる手が止まりませんでした。読後の余韻まで含めて、素晴らしい作品でした。
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東野圭吾さん作品にしては語り口がかなり軽い印象で、言われなければ氏の作品と思わないかもしれない。 かなり大きめの仕掛けをしている割に物語も軽い。 思ってたのと違う…という読後感だった。
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いきなりのネタバレになりますので、感想をご覧になられる際はご注意ください。 難病により若くして命が残り少ない時生が過去へ行き、かつての父拓実と冒険をするというストーリーです。私はてっきり時生と拓実の活躍により、悲惨とも言える未来を変えるものだと思っていました。 しかし、結末は変わりませんでした。しかし、ほんの少しだけ変わったことがあります。拓実が母に一言「ありがとう」と言えたことです。その程度しか変わらないのに、しかもその言葉が届いたかはわからないそんな中でストーリーは終わりに近づきます。そんな状態でこの物語は幕を閉じますが、私は清々しい終わりだと思えました。母と最愛の息子が旅立つという結果は変わりませんが、拓実たちは「後悔はない」と言い切っていたからです。本書を読んで生前に「ありがとう」を伝える大切さを学びましたし、タイムスリップはできないけどありがとうを大切な人に伝えることは今日にでもできます。そんなことを教えてくれる一冊でした。 また、本書は節々におしゃれなデジャブによる伏線がアリ、それも興味深かったです。例えば、拓実が母に伝えた言葉が届いていたかは不明ですが、最後に時生に伝えた言葉「花屋敷で待ってるぞ」は時生にきちんと届いていましたということは母にも伝わってた?と私は考えました。また、1番好きなシーンは時生が母を車から助けるシーンです。目の前には炎があり、母は車の中、それを外から窓を叩き外へ逃した。そのシーンはまさしく拓実の母が父を救えなかったシーンと重なります。拓実の母は父を救えなかったが、未来を繋いだ。時生は母を救い未来を繋いだ。そんなシーンがオシャレで素敵でした。
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「あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?」 悩む妻に夫が語る、過去からの伝言 不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、20年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた...
「あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?」 悩む妻に夫が語る、過去からの伝言 不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、20年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った――。 素敵な小説
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時生はかっこ良かった。 父ちゃんはかっこ悪かった。 私も同世代の息子と出会ってみたいと思った。 パラレルワール作品は大好き。 クリストファーノーランのテネットとか、、 でもノーランよりもっと人情味のある日本的な作品だった。 伏線の回収は圧巻だった。
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伏線を回収しつつ、どうしようもない主人公が人間として成長していく姿をよく書けている良い作品でした。 個人的に刺さったシーンは、物語終盤で竹美と拓実が交わした「許すも許さへんもないわ。親子であることからは逃げられへんのやから。相手が申し訳ないと思ってくれてるのがわかったら、もうそれ以上は余計なこと考えんでもええのんと違う?」あたりです。
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大きな物語が2つ同時に進んで最終的にどうなっていくのか、いい意味で予想できず楽しかった 2つの物語が繋がっていき、伏線回収されていく流れにいつも引き込まれる。
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面白かった。 何故かこれまで東野作品は映像化されたものは結構みてるのに、本は読んで来なかった。 改めて面白いし、文章も読みやすい。これから少しずつ東野作品を読んでいこうと思った。
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