時生 新装版 の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2023/08/17

読み終わった時、これ以上心を揺さぶられる作品はないのではないかと、数ヶ月本を読む気にならなかった。
今まで出会った中で最も感動する作品でした。

2023/08/04

東野圭吾さんの小説の中でも上位に入るくらい好きな1冊です。話の展開がどうなるのか気になり一気に読めてしまいます。感動しました。

2023/07/26

病室に寝ている時生、夫婦と医者…悲しい場面から始まったと思いきや拓実が二十三才の時に時生に会ったと言い出し、謎めいたワクワク感に塗り替えられる形で物語がスタートする。

過去にタイムスリップとか未来を変えるためにどうとかありきたりなストーリーの映画や小説はいくらでもあるとは思うけど、最後の1ページまで気の抜けない、感情を常に刺激されて喜怒哀楽に気持ちが動かされぱなしの作品になっている。

トキオの容姿が誰かの体を借りているって所がポイントになっていて、拓実とトキオが親子だと身体的特徴や仕草で分かるものがない。

千鶴が岡部と失踪した理由、二人を追う怪しい男たち…う〜んと思う事もありますが、そこは拓実とトキオの物語を邪魔しないようにあえてそうしているように感じました。

後半のドキドキ感や感情の揺さぶりで、思わず泣けてきそうになったのは東野圭吾作品で初めてでした。

2023/07/28

一番好きな小説です。
初めて読んだ小説がこちらの作品で、小説の面白さに気づきそこから小説を読むようになりました。
SF小説で舞台が昭和でどこか懐かしく少し切ない、展開が気になってスイスイ読めました。

2023/07/18

病に臥した拓実の息子がタイムスリップして、拓実の若い頃に遭遇するというSFチックな物語。

若かりし頃の拓実のクソっぷりが余すところなく発揮されていて、息子のトキオが可哀想になるレベル。

全力で馬鹿な男なのに、どこか愛おしく思ってしまう不思議( *¯ ꒳¯*)

序章を超えたのちに拓実の昔話からスタートするが、ストーリーの序章はまともな大人っぽかったのに…蓋を開ければとことんクズ野郎で笑える。こんな荒れ放題の父親の姿を見て、トキオは何を思ったやら。

未来の事について、ちょいちょいボロを出すトキオの口の軽さにもひやひや。

クズ野郎なんだけど思ったことに猪突猛進で、どうしようもねぇなって思うのに、愛らしいバカ男にも映るという。とても面白い物語だった。

2023/06/25

タイムスリップ、主人公の性格が好きな設定なので楽しみながら一気に読めた。さすが東野圭吾と思わせるシーンも随所にあり、読後の満足感もよかった。

2023/06/17

無職でヒモという側から見たらどうしようもない主人公がある男との出会いをきっかけに過去と向き合い自分と向き合い人として成長していく本。

産まれた環境を憎み、親を恨んでいた主人公ですが嫌々ながらも過去と向き合い知ろうとすることで道が徐々にひらけてきたように思います。過去を悔やんでも結局報われないから、前だけ向いて誰かを許して感謝してそんな生き方したいですね。

2023/06/02

タイムトラベル系のＳＦファンタジー

若き日の拓実と、自分の母となる麗子を、トキオと名乗る少年が救い助ける物語

愚かな父を、トキオが諭し熱く語るシーンは胸に迫るものがありました。大阪の竹美と恋人のジェシーが良い味を出しています。

難病で亡くなる時生へ訊きたかった「生まれてきてよかった？」
これには過去に逢いに来てくれたトキオが十分に回答をくれていたんだと気付くと、感動して涙が出ました。

待ち合わせ場所のセレクトも、東野圭吾さんのセンスが光っていて粋でした。

生まれてくる所は自分で選べなくても、生き方は自分で選べるんだと背中を押してくれる作品です。

2023/05/23

妹に借りて読んだ。

主人公のキャラクターが嫌い、すぐに怒り、理不尽さを盾にサボり続け、最後は改心しているが共感ができなかった。
また、元カノを探す回想ストーリーが長く、元カノではない、奥さんとの子供と一緒に元カノを助けに行くストーリーが個人的には嫌だった。
ただ出生の秘密を絡めて行く感じはよかった。
盛り込みすぎ感はあるような
個人的にファンタジー気質があるものは好きじゃないのかもしれない

2023/05/20

最後のひとことで、本当にトキオが未来から来たんだと確信できるのがよかった。病気になって辛い思いをするのをわかっていて、自分が産まれてくる未来にする行動を取るのが、短い人生だったとしても幸せに過ごしていたんだと伝わった。