赤と青とエスキース の商品レビュー
心が疲れたときに青山美智子さんを読むと元気になれる。 大好きな青山作品だけど、この作品は未読だった。そして、なんでいままで積んでたの?!と思うほど良かった。 大好きな作品がまたひとつ増えました。
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青山美智子作品らしいきれいな物語でした。1枚の絵画を中心に、場所を越え、時を越え様々な人々が繰り広げる物語。ネイティブに日本語発音のブルーはブー、レッドはレイに聞こえるのかな?と思ったりもしましたが、すべてのタイトルが赤と青のもの使っているのもおしゃれです。
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“安心を見て安心をもらう”という言葉が心に響く。 心がふわっと包まれるように温かく素敵なお話。出会いや繋がり、縁を大切にしたいなと改めて思った。
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Audibleで聴いた。 まさに題名通りの赤と青とエスキースが織りなす人間模様と感情の物語。 複数の独立しているかと思われた短編が最後に見事に絡み合って集結する見事としか言いようがないストーリー構成。 登場人物の感情が星が散りばめられるように美しい言葉で描写され、読んでいる...
Audibleで聴いた。 まさに題名通りの赤と青とエスキースが織りなす人間模様と感情の物語。 複数の独立しているかと思われた短編が最後に見事に絡み合って集結する見事としか言いようがないストーリー構成。 登場人物の感情が星が散りばめられるように美しい言葉で描写され、読んでいると知らない間に感情移入してゆくような感覚になる。 さすがと言わざるを得ない筆者の才能だと思う。 やはり素晴らしい小説は心に響く。その一つ一つの言葉の選定や組み合わせはいつも心地よい気持ちにさせてくれる。 是非読んで欲しい一冊。
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なんだか胸の内に大切にしまっておきたくなるような物語。読んでいくうちにバラバラだったものが、カチリッとハマる感じ。心を穏やかにさせるような話を読みたい人に。
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※このレビューにはネタバレを含みます
エピローグでいろんなことが繋がり 最高にすっきりとする作品。 伏線にモヤモヤしたり焦ったさを感じたかといえば、それは全くなくて、時の流れを感じながら、伏線に少し勘付きながら楽しめたかな。 青年時代から初老あたりまでの結構爽やかな恋愛。だけど簡単に収まらない、ストーリーのある恋愛で、これもまた良しなんだろうなぁって思える。 芸術作品に携わるからこその苦悩とかは分からないけどそういう感じ方があるんだなぁって、また本に感性を柔軟にしてもらえた気がする。 自信ありげにエスコートしていたかと思いきや 相手を想い相手に合わせていた男の弱さ?繊細さ?本人からしたら優しさや愛なのか。 わかる気はする。 だけど男の人だって、自信が無いこと、かっこつけたり隠したりせず素直に弱さ見せてくれていいのにね。
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絵画は永遠の存在だ。 ジャックが描いた『エスキース』はさまざまな人々の目に触れてきた。 その絵に込められた想いが多種多様に想像され、解釈されただろう。 画家やモデルが死んでも、その絵とともに名前が人々の心に残る。 終わりはない。 愛も同じだ。 なぜ指輪は円形なのか。 円は終わりが...
絵画は永遠の存在だ。 ジャックが描いた『エスキース』はさまざまな人々の目に触れてきた。 その絵に込められた想いが多種多様に想像され、解釈されただろう。 画家やモデルが死んでも、その絵とともに名前が人々の心に残る。 終わりはない。 愛も同じだ。 なぜ指輪は円形なのか。 円は終わりがない。 愛を永遠のものにしたいという想いの象徴であり、お守りの役割を果たしているのだ。 終わるのを恐れて、恋愛をしない。 自分の中でそう決めている人もいる。 不滅の愛は存在するだろうか。 未来のことなど誰にもわからない。 私達は現在までを生きるしかない。 だとするならば、今この瞬間、愛があなたのそばにあるのなら、それは今の今まで不滅であり続けたと言える。 愛も、絵画と同じように、自分が見たままに解釈してはいけないなんて誰が決めた? 不滅の愛は意外とすぐそこにあるのかもしれない…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エスキースというタイトルの絵が、いろんな人の手に渡っていくオムニバス的な話だと思って読んでいたら最後に驚かされた。 1話ごと時間経過は感じていたけど、まさかモデルのレイとその恋人のブーも絵とずっと一緒にいたとは。全く違和感を感じなかった。 2人の人生を一緒に追いかけてきたみたいな読後感。 また頭から読み直したら感じ方が変わりそう。
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一組のカップルと共に、一枚の絵を中心にぐるっと周る綺麗な話でした。とても小説ならではというか、よい話です。すっきり終えられます。 エスキースどんな絵なんだろう。見てみたいな。
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バラバラだった世界が、1枚の絵を巡って、最後にカチリと嵌る感覚。読んでいてすごく気持ちがいい、読後感の素敵な1冊だった。 愛し合って、擦れ違って、最後にまた手を取る。 そんな日常があったかくて、ほんの少しだけ切なくて、胸が詰まるような思いがする。大好きな本。
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