赤と青とエスキース の商品レビュー
青山美智子さんらしい、背中を押されるような、ホッとするような短編は相変わらず素晴らしいと思いました。 またこの作品は、短編のクオリティもさることながら、構成力も見事で読み進めるごとにジワジワと温かさに包まれるような魅力がありました。
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交換留学生としてメルボルンに来た私。最初はなかなか周りと打ち解けられなかったが、「ブー」と呼ばれている男との出会いにより、少しずつ輪が広がっていった。期限が1年ということで、まもなく終わりが近づいていく時、ある若き画家からブーを通じて、絵のモデルをしてくれないかと誘われる。ブーと...
交換留学生としてメルボルンに来た私。最初はなかなか周りと打ち解けられなかったが、「ブー」と呼ばれている男との出会いにより、少しずつ輪が広がっていった。期限が1年ということで、まもなく終わりが近づいていく時、ある若き画家からブーを通じて、絵のモデルをしてくれないかと誘われる。ブーとも期限付きで付き合っていて、二人は日本へ帰るまでの間、どうなっていくのか? 一つの絵を巡る5つの物語でしたが、気づけば一つの大河ドラマを読んでいるようでした。 一見、時系列や場所も違っていて、独立した物語?と思いましたが、1つの「絵」を中心に繋がっています。 それぞれ、誰かに対する「愛」に絵が描かれていて、どのエピソードも全てが温かかったです。 「数珠つなぎ」に定評のある青山さんなので、今度の作品は何が他の話とリンクしているのか。そういった楽しみがあったので、ちょっとワクワクしながら読んでいました。 一つの絵で繋がっている物語で、大小様々で他とリンクされていましたが、やっぱり最後のエピローグが印象深かったです。エピローグでされる真実には今までの話が集結し、それが大きな感動を生みました。同時に今までの作品の中で個人的に一番の驚きでした。 まさか、思っていた以上に全てを取りまとめていて、その仕掛けが面白かったです。 絵のモデルとなった「私」、額職人、漫画家、輸入雑貨店のバイヤーなどそれぞれの視点から見えてくる「愛」の形。 年齢を重ねていっても、いつでも再出発できることに自分も何か勇気づけられました。 全てを分かった後にもう一度読むと、違った楽しみ方ができるので、それはそれで楽しめました。読み終わったあとは温かい気持ちにもなりましたし、愛の形に自然と笑みもこぼれてきました。 次はどんな「数珠つなぎ」が見られるのか楽しみです。
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今年1番のお気に入りの本に出会えた。 読み終わった後にこの素敵な表紙を見て、幸福感に包まれた。結末はわかっているのにまたすぐに読み返したくなるなんて初めて! ああ、いいお話だ。
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一章を読み終えただけなのに涙が出た。 なにこれやばい! 期間限定の恋愛なんて、切ないのは初めからわかっているじゃん! 胸が締め付けられる。 涙が出る。 まだたったの61ページ。 第三章も好き。 バタフライピーの透き通る色が素敵。 210ページ(赤鬼と青鬼の章のラスト)でものすごくびっくりした。 え?そういうこと! わぁ、あの2人どうなったのか気になっていたから、本当に良かった。 ブーって日本人?なのになぜブーって呼ばれているのだろう?と思っていたら、とても素敵な名前だった。 ここからネタバレ 伏線回収が素晴らしい! 彼の名前は「蒼」 「Blue」の意味を持つ名前。 だから ブルー → ブー。 彼女は「茜」で 「RED」の意味を持つ。 REDとBlue。赤と青。運命だろ。 ブーは嬉しくて「茜はREDだね」と言ったらしい。 すると彼女は「レイ?」と訊き返してきたのだそう。 そしてこのタイトル! すごい。素敵なストーリーだった。 この幸せな読後感。 読書って最高。 もう一度、初めから読みたい!
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青と赤だけで描かれたエスキース。一枚の絵を巡る縁と愛描く五つの物語。 連作短編という形がうまく生かされた作品は、伏せられていたトランプのカードが全てめくられていくかのようなラストで大きな一つの絵のように仕上がっていく。 時々変化をし、長い歳月を経て熟成されていく愛の形に胸が熱くな...
青と赤だけで描かれたエスキース。一枚の絵を巡る縁と愛描く五つの物語。 連作短編という形がうまく生かされた作品は、伏せられていたトランプのカードが全てめくられていくかのようなラストで大きな一つの絵のように仕上がっていく。 時々変化をし、長い歳月を経て熟成されていく愛の形に胸が熱くなる。 もう一度最初から読むと、また違う景色が見えそうな物語です。
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※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった。あーそう繋がるのねーってどの章もうまいこと繋がってた。紆余曲折あろうとハッピーエンドが好きなのでよかったな。読み終わってから表紙を見るとより素敵なデザインなのがわかった。
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やー、すごく良かった!! 心暖まるストーリー。 カフェで読んでたら涙出てきたから、続きは家で読んだ。 読み進めるにつれて、点と点が線となっていく。 人生とは、人と人との繋がり、交わり合いだなとつくづく感じた。 青山美智子さんの本、初めて読んだけど、文章が詩みたいですごく美...
やー、すごく良かった!! 心暖まるストーリー。 カフェで読んでたら涙出てきたから、続きは家で読んだ。 読み進めるにつれて、点と点が線となっていく。 人生とは、人と人との繋がり、交わり合いだなとつくづく感じた。 青山美智子さんの本、初めて読んだけど、文章が詩みたいですごく美しいなと思った。 これを機に、「お探し物は図書室まで」も早速買った。
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すごく、すごく良かった! 何度も感動に飲まれ、本を両手でぎゅっと握りしめました。 言葉が感情をなぞって、心を描いていく。 そしてそこから溢れる想いが、 希望をのせて、未来を記す。 名画と同じように、良い本はずっと残って、読む人の心を見つめ、語らい、良き人生の道しるべになる。 ...
すごく、すごく良かった! 何度も感動に飲まれ、本を両手でぎゅっと握りしめました。 言葉が感情をなぞって、心を描いていく。 そしてそこから溢れる想いが、 希望をのせて、未来を記す。 名画と同じように、良い本はずっと残って、読む人の心を見つめ、語らい、良き人生の道しるべになる。 この本もきっとそんな風に在り続ける作品となる。 そう強く感じました。 ハートフルな青山さんの作品の持ち味に、ちょっぴり大人の色が香るような芯の愛が感じらる、味わい深い素敵な作品です。
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絵画を通じて人と人とが紡ぐストーリー、どうしてこうも温かいのだろうと読後ほっこりした気持ちになります。
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人の縁が紡ぐ感動の物語。読み終えてから改めてタイトルの意味を考えると、じ~んとすること間違いなし! 何度も読み返してしまう...。登場人物がみな温かい...。細かい説明はいらないだろう。取り敢えず読みましょう!
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