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赤と青とエスキース の商品レビュー

4.3

1221件のお客様レビュー

  1. 5つ

    560

  2. 4つ

    436

  3. 3つ

    153

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    6

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2021/11/23

いつかアトリエか美術館へ行って芸術にふれ その後はバタフライピーを しろねこは警戒心強め、通勤路にもいました

Posted byブクログ

2021/11/21

画家志望の青年が頼まれて描いた絵画。 赤色と青色を使った『エスキース』。 画家志望だった青年は画家となり…。 絵画は様々な人々の想いや縁の愛を結びつけていく。 『エスキース』がキーとなる単なる連作短編集、かと思っていたが、もう一つの赤と青が隠れている。 絵画や美術に対して疎い...

画家志望の青年が頼まれて描いた絵画。 赤色と青色を使った『エスキース』。 画家志望だった青年は画家となり…。 絵画は様々な人々の想いや縁の愛を結びつけていく。 『エスキース』がキーとなる単なる連作短編集、かと思っていたが、もう一つの赤と青が隠れている。 絵画や美術に対して疎いので、今回の作品はついていけるかはじめのうちは心配だった。 赤と青までは気づいていないが、もしかしたら…と気づいた時、急にページをめくる手が止められなった。 でも結末を知りたいような知りたくないような複雑な気持ち。もう一つの物語の終わりが来てほしくないような。 エピローグがすべての答え合わせ。

Posted byブクログ

2021/11/21

青山美智子さんの新作は6編収録の連作短篇集(プロローグとエピローグ含む)。メルボルンの若手画家が描いた一枚の「エスキース(絵画の下絵のこと)」が、30数年もの間、ある2人の恋人の奇跡を紡いでいく物語。最初は青山さんっぽくないと思っていたが、物語が進むにつれてらしさがどんどん出てく...

青山美智子さんの新作は6編収録の連作短篇集(プロローグとエピローグ含む)。メルボルンの若手画家が描いた一枚の「エスキース(絵画の下絵のこと)」が、30数年もの間、ある2人の恋人の奇跡を紡いでいく物語。最初は青山さんっぽくないと思っていたが、物語が進むにつれてらしさがどんどん出てくる。何も知らずに読んでいたら独立短編だと思えるが、最後にすべてが反転するミステリーのような構成でとても面白かった(最後は騙されたってなるはず)。

Posted byブクログ

2021/11/21

途中までは新鮮味を感じず、なぜ絶賛されているのかわかりませんでしたが第四章を読み終わって、帯コメント「二度読み必至」が腑に落ち、それまで読んでいて微妙に引っかかっていた部分が全部仕掛けだとわかり感心しました。 ブルーピリオドのアニメを見て、漫画を読み返して美術熱が高まっている中...

途中までは新鮮味を感じず、なぜ絶賛されているのかわかりませんでしたが第四章を読み終わって、帯コメント「二度読み必至」が腑に落ち、それまで読んでいて微妙に引っかかっていた部分が全部仕掛けだとわかり感心しました。 ブルーピリオドのアニメを見て、漫画を読み返して美術熱が高まっている中タイトルに惹かれて購入。 内容をよく知らずに勝手に美術ネタを期待していたので少し肩透かしをくらってはしまったのですが、エスキースや額縁という美術の要素が人の物語に繋がる様子が良かったです。 特に額縁にフォーカスした話を読むのは初めてで、今まで特に意識していなかったのでこれから絵を見る時は額縁まで意識してみたいな、とこの本に影響されてそう思いました。 名前の仕掛け、なんとなく辻村深月の『子どもたちは夜と遊ぶ』を思い出してしまいました。 章ごとの感動もあり、一冊の本としての大きな流れの感動もある。 タイトルが完璧過ぎる。これ以上ないもので感服です。 プロローグの「わたしだけにわかる言葉で。」が好き。 絵も小説も、自分の中でだけわかる感動があって、それを言語化できなくても他人と共有できなくても良いと思う。だからこそファスト映画やYouTubeや TikTokで名作を簡潔に語るものを見て作品を知ったと思わないで欲しいな。直接自分で感じ取って欲しい。

Posted byブクログ

2021/11/21

青山美智子さんらしい、背中を押されるような、ホッとするような短編は相変わらず素晴らしいと思いました。 またこの作品は、短編のクオリティもさることながら、構成力も見事で読み進めるごとにジワジワと温かさに包まれるような魅力がありました。

Posted byブクログ

2021/11/20

交換留学生としてメルボルンに来た私。最初はなかなか周りと打ち解けられなかったが、「ブー」と呼ばれている男との出会いにより、少しずつ輪が広がっていった。期限が1年ということで、まもなく終わりが近づいていく時、ある若き画家からブーを通じて、絵のモデルをしてくれないかと誘われる。ブーと...

交換留学生としてメルボルンに来た私。最初はなかなか周りと打ち解けられなかったが、「ブー」と呼ばれている男との出会いにより、少しずつ輪が広がっていった。期限が1年ということで、まもなく終わりが近づいていく時、ある若き画家からブーを通じて、絵のモデルをしてくれないかと誘われる。ブーとも期限付きで付き合っていて、二人は日本へ帰るまでの間、どうなっていくのか? 一つの絵を巡る5つの物語でしたが、気づけば一つの大河ドラマを読んでいるようでした。 一見、時系列や場所も違っていて、独立した物語?と思いましたが、1つの「絵」を中心に繋がっています。 それぞれ、誰かに対する「愛」に絵が描かれていて、どのエピソードも全てが温かかったです。 「数珠つなぎ」に定評のある青山さんなので、今度の作品は何が他の話とリンクしているのか。そういった楽しみがあったので、ちょっとワクワクしながら読んでいました。 一つの絵で繋がっている物語で、大小様々で他とリンクされていましたが、やっぱり最後のエピローグが印象深かったです。エピローグでされる真実には今までの話が集結し、それが大きな感動を生みました。同時に今までの作品の中で個人的に一番の驚きでした。 まさか、思っていた以上に全てを取りまとめていて、その仕掛けが面白かったです。 絵のモデルとなった「私」、額職人、漫画家、輸入雑貨店のバイヤーなどそれぞれの視点から見えてくる「愛」の形。 年齢を重ねていっても、いつでも再出発できることに自分も何か勇気づけられました。 全てを分かった後にもう一度読むと、違った楽しみ方ができるので、それはそれで楽しめました。読み終わったあとは温かい気持ちにもなりましたし、愛の形に自然と笑みもこぼれてきました。 次はどんな「数珠つなぎ」が見られるのか楽しみです。

Posted byブクログ

2021/11/19

今年1番のお気に入りの本に出会えた。 読み終わった後にこの素敵な表紙を見て、幸福感に包まれた。結末はわかっているのにまたすぐに読み返したくなるなんて初めて! ああ、いいお話だ。

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2021/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一章を読み終えただけなのに涙が出た。 なにこれやばい! 期間限定の恋愛なんて、切ないのは初めからわかっているじゃん! 胸が締め付けられる。 涙が出る。 まだたったの61ページ。 第三章も好き。 バタフライピーの透き通る色が素敵。 210ページ(赤鬼と青鬼の章のラスト)でものすごくびっくりした。 え?そういうこと! わぁ、あの2人どうなったのか気になっていたから、本当に良かった。 ブーって日本人?なのになぜブーって呼ばれているのだろう?と思っていたら、とても素敵な名前だった。 ここからネタバレ 伏線回収が素晴らしい! 彼の名前は「蒼」 「Blue」の意味を持つ名前。 だから ブルー → ブー。 彼女は「茜」で 「RED」の意味を持つ。 REDとBlue。赤と青。運命だろ。 ブーは嬉しくて「茜はREDだね」と言ったらしい。 すると彼女は「レイ?」と訊き返してきたのだそう。 そしてこのタイトル! すごい。素敵なストーリーだった。 この幸せな読後感。 読書って最高。 もう一度、初めから読みたい!

Posted byブクログ

2021/11/18

青と赤だけで描かれたエスキース。一枚の絵を巡る縁と愛描く五つの物語。 連作短編という形がうまく生かされた作品は、伏せられていたトランプのカードが全てめくられていくかのようなラストで大きな一つの絵のように仕上がっていく。 時々変化をし、長い歳月を経て熟成されていく愛の形に胸が熱くな...

青と赤だけで描かれたエスキース。一枚の絵を巡る縁と愛描く五つの物語。 連作短編という形がうまく生かされた作品は、伏せられていたトランプのカードが全てめくられていくかのようなラストで大きな一つの絵のように仕上がっていく。 時々変化をし、長い歳月を経て熟成されていく愛の形に胸が熱くなる。 もう一度最初から読むと、また違う景色が見えそうな物語です。

Posted byブクログ

2021/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。あーそう繋がるのねーってどの章もうまいこと繋がってた。紆余曲折あろうとハッピーエンドが好きなのでよかったな。読み終わってから表紙を見るとより素敵なデザインなのがわかった。

Posted byブクログ