赤と青とエスキース の商品レビュー
必ず読み切るべし。そこにドラマあり。 途中まで、はて?何故に?という展開も、最後に、そういうことだったのか!という感動があった。
Posted by
心に優しく入ってくる言葉が沢山ある作品でした。個人的に特に4章が好きでした。立ち止まることで、がむしゃらに進み続けていた時には見落としていた大切なことに気づけるということを、丁寧に描いているなと感じました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
青山さん作品では珍しい感じと聞いていて、ドキドキで読むとそういう作り方なのか!と感心する。 大きな時間軸でひとりの人間と、人間同士の関係を描いたものはあまり読んだことがなかったけれども、将来のことばかり考えて不安な自分にどこかぴったりなところがあった。持ち前の読了後のあたたかさは健在だったので安心。もう一度読み直すのは絶対だなぁ。
Posted by
1話毎に独立した短編集でありながら、キーワードで繋がっていたり、最後に人物が重なり合うという小説… 実はかなり多い。 だが、この作品はそう言った今までに何度も遭遇して来たタイプの本とは明らかに異なる印象を持った。 それは、 短編集と言うよりは一編の長編小説のような感覚。 ...
1話毎に独立した短編集でありながら、キーワードで繋がっていたり、最後に人物が重なり合うという小説… 実はかなり多い。 だが、この作品はそう言った今までに何度も遭遇して来たタイプの本とは明らかに異なる印象を持った。 それは、 短編集と言うよりは一編の長編小説のような感覚。 そんな印象を持つのは、 単に人物の繋がりだけではなく、一貫して横たわるテーマ…(私の中では、揺らがない価値観)のせいか? 仕掛けの方も… 最後の最後まで 「そこもかーい‼︎」笑 赤と青のみで描かれた「エスキース」と言う名の一枚の絵画。 その絵が辿る運命と、関わった人々の運命の糸。
Posted by
全ての話が一つの終わりに向けて収束していく物語。 著者の青山さんの作品は小さな奇跡を集めて一冊に仕上げていくので、 読み終わったときの達成感と読み終わってしまった寂しさが凄い。 今回の舞台はオーストラリア。そこで出会った若い男女と一人の画家から話が始まる。恋愛だけが愛ではなく、そ...
全ての話が一つの終わりに向けて収束していく物語。 著者の青山さんの作品は小さな奇跡を集めて一冊に仕上げていくので、 読み終わったときの達成感と読み終わってしまった寂しさが凄い。 今回の舞台はオーストラリア。そこで出会った若い男女と一人の画家から話が始まる。恋愛だけが愛ではなく、そこには尊敬や嫉妬、秘密など様々な感情が含まれる。 ただ、それが愛情だと気付けた人はなんと幸せなんだろうと思った。 ★×3の理由 読みやすいが、他の青山さんの作品に比べてややあっさりしすぎているようにも感じる。登場する人達をもっと深く知りたかった(というよりもっと長く読んでいたかっただけなのかも)
Posted by
!!!!! ↑エピローグまで読み終えて、感想を表現するとこんな感じ。 感無量で言葉にできない、というか、北島康介風に「何にも言えねぇ」感じ(←古い!) 5つの愛の物語を綴る、連作短編集。 帯にあるとおり、二度読み必至! 「エスキース」とは、素描、下絵、素案、概要を意味する仏...
!!!!! ↑エピローグまで読み終えて、感想を表現するとこんな感じ。 感無量で言葉にできない、というか、北島康介風に「何にも言えねぇ」感じ(←古い!) 5つの愛の物語を綴る、連作短編集。 帯にあるとおり、二度読み必至! 「エスキース」とは、素描、下絵、素案、概要を意味する仏語だそうで、作品を制作するための着想や構想、あるいは構図を描きとめた下描きのこと。 人生、永遠に下書き。でも、それでいて、完成品。 だからこそ、いとおしい。 読後、そんなことを思っちゃいました。 この小説、しかけにやられます! 青山さん、すごい!おもしろい! こういう本に出会えるから、やっぱり読書はやめられない。 とにかく、読んでください!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
青山さんの小説は純粋でいつも真っ白だ。悪意のある人にはほとんど出会わずとても優しい。実はそこが物足りなく感じることもあるのだけれども、この本はその白さが見事に光を放った素晴らしい作品だと思った。 レイとブーの静かに熱を帯びていく愛に胸を締め付けれた「金魚とカワセミ」。 今まで考えたこともなかった絵画と額のマリアージュに触れ、自分の作品を押し出すのではなく自分の作品で支えていくという思いに心を揺さぶられた「東京タワーとアーツ・センター」。 誰もが持つ妬みの感情を描きつつも"作り手"の原点の部分を呼び覚まし、クリエーターとしての覚悟や心持ちを教えてくれた本書で最も好きだった物語「トマトジュースとバタフライピー」。 どちらが赤鬼でどちらが青鬼なのだろう?と想像しながら読んだ「赤鬼と青鬼」。 そして、全てが繋がった「エピローグ」。 エスキースの側で色んな物語が語られ、そして一本に繋がっていく様に唸らずにいられなかった。きっとこれから、エスキースの先へ向かうのだろう。すごく希望に溢れていて胸が温かくなった。早くも今期1番の物語に出会えた気分!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1枚の絵に描かれた、ふたりの男女とその絵が旅してきた場所を紡ぐ深い愛情の物語。赤鬼と青鬼〜エピローグにかけての怒涛の伏線回収。特に赤鬼と青鬼は色彩の対比構造の使い方があまりにも上手だった。エピローグは「あれ?これって…」が何度もある。ミステリーではないけれど、もう一度読み返したくなるタイプの素晴らしい作品。
Posted by
短編だけど繋がってた。 素敵に繋がっていた。 ブーとレイ。メルボルンで出会い書いてもらったエスキース。
Posted by
短編集だけどすべてが、つながっていて、読了したときの満足感は格別。この1冊の中で30年ぐらいの年月が流れているのが物語の厚みを感じる。
Posted by