残照の頂 の商品レビュー
前回の1作目の事は全然覚えていません。でもこの感じだと連作短編集だったみたいなので、忘れても大勢に影響は無かったようでよかった。 色々な事情から登山と向き合う人々の姿を書いています。山は基本上るつもりはありませんが、書物のテーマとしては大好物です。そして作者から予想されるバッドエ...
前回の1作目の事は全然覚えていません。でもこの感じだと連作短編集だったみたいなので、忘れても大勢に影響は無かったようでよかった。 色々な事情から登山と向き合う人々の姿を書いています。山は基本上るつもりはありませんが、書物のテーマとしては大好物です。そして作者から予想されるバッドエンドはないので安心して読めます。
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山に登る女性の話、第二弾。 湊かなえさんの書くどろどろした女性の心の中も垣間見える感じもありますが、イヤミスではないです。山に登ったら、いろいろなら想いがすっきりして解決するのだと思います。 読んでいると山に登りたくなりますね。ただ、雨の中登る話があって、知り合いだったら引き止め...
山に登る女性の話、第二弾。 湊かなえさんの書くどろどろした女性の心の中も垣間見える感じもありますが、イヤミスではないです。山に登ったら、いろいろなら想いがすっきりして解決するのだと思います。 読んでいると山に登りたくなりますね。ただ、雨の中登る話があって、知り合いだったら引き止めるなと思いました。 山ごとに短編がいくつか。最後の話だけ手紙のやりとりで、ちょっと読みにくかったので星-1。
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山はいい。そう思いながら、続編を読んだ。自分のただ登るだけの登山経験や思い出とは別で、本の中だけの登山の物語はいつも人生そのものだ。湊かなえさんの、宝石の原石のような言葉がちりばめられた文章、それも、あちらこちらと、前後して登山といろいろと人生が。そして、想わぬ落ちが、それまで...
山はいい。そう思いながら、続編を読んだ。自分のただ登るだけの登山経験や思い出とは別で、本の中だけの登山の物語はいつも人生そのものだ。湊かなえさんの、宝石の原石のような言葉がちりばめられた文章、それも、あちらこちらと、前後して登山といろいろと人生が。そして、想わぬ落ちが、それまでの話を昇華して、宝石のように輝いて現れる。 この先品集は、どれもよい物語。最後の、武奈ヶ岳・安達太良山は、たわいもない人生ばなしの文通二話だが、珠玉。 湊さんの作品は、山の話以外にも過去に読んだが、ただの物語でも、後からミステリーだったのかと思う短編もあった。こんなものだろうと先が読めない奥深さがある軽くて重厚な文章が、さらりとと仕上がり、読みやすくなっている。いつも、何度読んでも、楽しましてくれる作家だ。
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登山を通じて、人生の本質に向き合う素晴らしさを感じた。 臨場感あふれる登山の様子。 登山はまったくできないものの、読むに連れて景色や空気感が伝わって来た。 手紙のやりとりをする章では、湊さんの美しい文体と言い回しが沁みた。
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休養の一日にピッタリのお話だった 特にオチを期待することもなく、どんでん返しを期待することもなく、ただゆっくりと読書タイムを楽しむ。そんなときにちょうど良い作品だった。 意味がわからない部分もあったし、全部が女性主人公というヤマ物語なんだけど、生きてきた道を振り返るための、山...
休養の一日にピッタリのお話だった 特にオチを期待することもなく、どんでん返しを期待することもなく、ただゆっくりと読書タイムを楽しむ。そんなときにちょうど良い作品だった。 意味がわからない部分もあったし、全部が女性主人公というヤマ物語なんだけど、生きてきた道を振り返るための、山登りってテーマがシンプルに響く。
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今私は無性に登山がしたい。でもいろいろな事情でできなくて、この本読んでその場にいるような気持ちになってとても素敵な時間を過ごせた。また登山は人生なのだとこの本で教えてもらった。
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この本を読むと山に登りたくなる。 山に登りたい、というよりは、山に登って色々見つめる、向き合う、そんな時間を過ごしたくなる、んだと思う。 山と平地での関係性の違い、がなんか印象に残っている。 どの物語も人との関係、自分の気持ちの整理を山を通して行なっているのが良い 2022.1...
この本を読むと山に登りたくなる。 山に登りたい、というよりは、山に登って色々見つめる、向き合う、そんな時間を過ごしたくなる、んだと思う。 山と平地での関係性の違い、がなんか印象に残っている。 どの物語も人との関係、自分の気持ちの整理を山を通して行なっているのが良い 2022.11.3 174
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山と呼吸する4つの物語。 五竜、鹿島槍、立山、燕、武奈ヶ岳、安達太良山の描写は、昔登ったことを昨日のよう、いや今一緒に歩いているように感じた。 まだ行ったことのない剱と槍は、まるで登ったかのように風が吹いてきたかのような気分になった。 湊さんが山を信頼しているのが伝わり、気持...
山と呼吸する4つの物語。 五竜、鹿島槍、立山、燕、武奈ヶ岳、安達太良山の描写は、昔登ったことを昨日のよう、いや今一緒に歩いているように感じた。 まだ行ったことのない剱と槍は、まるで登ったかのように風が吹いてきたかのような気分になった。 湊さんが山を信頼しているのが伝わり、気持ちが静かに穏やかになった。 口絵写真、菊池哲男さんの月明かりの五竜岳にも心が揺れた。
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前作は山を登ることもそうだけど、心のうちをうまく表現していて響くものがあったが、今回はどちらかというと山登りが強めの作品。山登りの過程が多く、あまり興味がない自分はなかなか集中できなかった。それと、最初からちょこちょこ伏線を張っているのだが、終わってみると大したものでもなく、なん...
前作は山を登ることもそうだけど、心のうちをうまく表現していて響くものがあったが、今回はどちらかというと山登りが強めの作品。山登りの過程が多く、あまり興味がない自分はなかなか集中できなかった。それと、最初からちょこちょこ伏線を張っているのだが、終わってみると大したものでもなく、なんかだ期待が大きかっただけに残念だった。
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図書館。好きな作家の新作なので、一応。 山女日記の時もだけれど、その時の自分に合うか合わないかで手が進んだり止まったりする。湊かなえってこんな感じだったかなー?と思いつつ読了。
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