1,800円以上の注文で送料無料

星を掬う の商品レビュー

4.2

641件のお客様レビュー

  1. 5つ

    251

  2. 4つ

    241

  3. 3つ

    96

  4. 2つ

    24

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2024/06/05

DV、離婚、貧困、そういった問題提起をしながら、親子の在り方を問う話のように感じました。 親子の関係と距離感は本当に難しい。どうしたって影響してしまう。すれ違っていることも多いかもしれない。 恨むんじゃなく、母も自分の人生を考えて悩みながら生きてきたというだけだと思えるように、...

DV、離婚、貧困、そういった問題提起をしながら、親子の在り方を問う話のように感じました。 親子の関係と距離感は本当に難しい。どうしたって影響してしまう。すれ違っていることも多いかもしれない。 恨むんじゃなく、母も自分の人生を考えて悩みながら生きてきたというだけだと思えるように、自分も周りの誰からにも支配されない、自分で決めた自分の人生を歩む決意を持ちたい。 母と子は尊重し合う関係でいたい。

Posted byブクログ

2024/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かなり重めなテーマだなと思いながら読み進めた。 弥一が出てくるシーンはあまりに壮絶で痛くて怖くて、気付くと眉間に皺が寄ってしまう。 子どもの頃に親から受けた扱いや言葉や諸々は、自分の記憶の奥の方にずっとあって。成長する過程でそこに縛られて上手く自分を肯定していけない性格になったりもする。 親に褒められたり大切にされてる事を実感しながら育つと、素直で自分に自信を持った大人になれるのかもなぁなんて思ったりも。 DV、認知症、介護…自分が当事者になったらどう対処できるだろう。 いろいろ考えさせられる物語だった。

Posted byブクログ

2024/06/03

52ヘルツのくじらたちと、同時に読み(途中、どちらかを母に取られ母の読んでいない方を読んでいたら、どちらの話だったか分からなくなるほど、どちらの本もなんだか悲しく。)少し疲れた。 どちらも、読んでよかったけれど。 次はコンビニ?を読む予定。 そうそう、コンビニを読んでいたら一度...

52ヘルツのくじらたちと、同時に読み(途中、どちらかを母に取られ母の読んでいない方を読んでいたら、どちらの話だったか分からなくなるほど、どちらの本もなんだか悲しく。)少し疲れた。 どちらも、読んでよかったけれど。 次はコンビニ?を読む予定。 そうそう、コンビニを読んでいたら一度母に取られ!星を掬うを読み始めたんだった

Posted byブクログ

2024/06/02

離婚、DV、男性恐怖症、過干渉、若年性認知症、etc…登場人物それぞれが背負ったものがそれぞれに重い。 作中にはいくつかのすれ違う母と娘が描かれているのだが、ここまでではなくても一歩間違えば…と思うと他人事と突き放すことはできなくなる。母であり、娘でもある私にとっては本当に他人事...

離婚、DV、男性恐怖症、過干渉、若年性認知症、etc…登場人物それぞれが背負ったものがそれぞれに重い。 作中にはいくつかのすれ違う母と娘が描かれているのだが、ここまでではなくても一歩間違えば…と思うと他人事と突き放すことはできなくなる。母であり、娘でもある私にとっては本当に他人事とは言い切れない物語だった。 「ひとってのは、水なのよ 触れあうひとで、いろもかたちも変わるの。黄にも、緑にも。熱いお湯にも、氷にも。真っ白いかき氷に熱いいちごシロップなんて、あわないでしょう。離れるなり、タイミングをはかるなり、姿を変えるなり、よ。」 「自分の手でやることを美徳だと思うな。寄り添いあうのを当然だと思うな。人にはそれぞれ人生がある。母だろうが親だろうが、子どもだろうが、おかしちゃいけないところがあるんだ」 「あんたの人生のために、私の人生があるんじゃない」 「家族や親って言葉を鎖にしちゃいけない」 「加害者が救われようとしちゃいけないよ。自分の勝手で詫びるなんて、もってのほかだ。被害者に求められてもいないのに許しを乞うのは、暴力でしかないんだ」 心にガツンガツンとぶつかってくる言葉がたくさん。 人間生きていればいろいろあるし、いろいろ思うよね。 共感したり、教訓のように感じたり… 重いテーマにも関わらず勢いで読まされる作品だった。

Posted byブクログ

2024/06/01

再読。 主人公の千鶴は、ある執拗な行為をする夫から逃れるために訪れた「さざめきハイツ」で、自分を幼少の頃に捨てた母と再会する。 さらに、わけあり同居人たちとの交流など、切実なテーマが織り交ぜられていた。 この本は親子の絆や人間関係について深く考えさせられ、衝撃的なストーリーや...

再読。 主人公の千鶴は、ある執拗な行為をする夫から逃れるために訪れた「さざめきハイツ」で、自分を幼少の頃に捨てた母と再会する。 さらに、わけあり同居人たちとの交流など、切実なテーマが織り交ぜられていた。 この本は親子の絆や人間関係について深く考えさせられ、衝撃的なストーリーや、感動的な展開に引き込まれていった。 どんな困難な状況でも希望を見出す力や、家族の大切さなど、考えさせられるテーマがたくさん詰まっていた。 そして主人公の喜びや苦しみを共感しながら、心打たれ涙が溢れた。 重いテーマを持ちながらも、最後には心温まる幸福感を得られた作品。 夫や岡崎の存在が最低で、読んでいて不快だった。 著者の表現力がそれほど高いということですね。

Posted byブクログ

2024/05/29

自分の人生自分次第。 なのにそれもなかなか難しい。 辛い経験も楽しい思い出も、手にいっぱい掬いとって、私の人生私のものだと感じたい。 と思わせる本でした。

Posted byブクログ

2024/05/27

「母」「家族」「親」永遠の鎖。何が正解で何が不幸かわからない。人はどこまで傷つけあうのか。 自分の抱える弱さを誰かのせいにしながら自分を保ってきた千鶴が「誰かのせいにすると自分がとても憐れに思えて、自分の弱い部分を簡単に許せた。(略)免罪符にもしてきた。」と認めていく。 「私の人...

「母」「家族」「親」永遠の鎖。何が正解で何が不幸かわからない。人はどこまで傷つけあうのか。 自分の抱える弱さを誰かのせいにしながら自分を保ってきた千鶴が「誰かのせいにすると自分がとても憐れに思えて、自分の弱い部分を簡単に許せた。(略)免罪符にもしてきた。」と認めていく。 「私の人生は最後まで私が支配するの。誰にも縛らせたりしない」と自分を鼓舞しながらいきてきた聖子。 さざめきハイツの人々は、それぞれに最悪の過去があり、超えなければならない巨大な葛藤がある。 綺麗事ではない取り繕えない感情の根っこを引きずり出していく、心の奥から掻き出すような、触れたくない認めたくない感情の歯軋りするようなジリジリ感。 胸を掻きむしりたくなるようでも目が離せない。 気づこうとしなかった自分の感情に気付く為に読んでいる気がしてきます。 最後の「好きだよ」。なんて素敵な響でしょう。救われました。

Posted byブクログ

2024/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公が色々な人と出逢うことで、自分は今まで他人のせいにして生きてきた。自分の責任を他人に擦り付けながら生きてきたことに気付く。周りにもそういう人間はいるし、自分も例外ではないと感じた。 また「誰かを理解できると考えるのは傲慢で、寄り添うことはときに乱暴となる。大事なのは、相手と自分の両方を守ること。」というセリフがあり、結果として理解できるかもしれないが、前提として理解できると考えるのは確かに傲慢だなと感じた。

Posted byブクログ

2024/05/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

親に捨てられた千鶴、子に捨てられた彩子、子を捨てた聖子、聖子に育てられた恵真それぞれ複雑な事情、変えられない過去、抱えるものがある。3人がシェアハウスをしている中に突如千鶴が入り込んだ。そこで千鶴は自分の気持ちのままに一人一人とぶつかり、抱えていたものを見て成長していく。一人一人のエピソードが濃く重く深い内容なので共感できる人は少ないと思いますがとても考えさせられます。人間関係、人間性に正解などないのだなと思わされました。

Posted byブクログ

2024/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

DV元夫から逃げた先にいた、 自分を捨てた母のいるシェアハウスで暮らしながら、 過去の呪縛から開放されていく話。 母との関係を書いた本ではあるけど、 特にDV旦那が怖かったぁ…ホラー 「可哀想って言葉は、千羽鶴と同じくらい意味がない」 という文はかなり気に入りました。 使っていきたい。

Posted byブクログ