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常設展示室 Permanent Collection の商品レビュー

3.9

305件のお客様レビュー

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2023/11/15

2023.11.14 読了 企画展ほど目立たないけどずっと待っていてくれる常設展示。どれだけ時が経っても自分の心の中にずっと常設展示のようにある作品の存在ってとても大きい。 作品と人の出会いと登場人物の気持ちとが繊細に表現されている短編集。 とにかく美術館に足を運びたくなります...

2023.11.14 読了 企画展ほど目立たないけどずっと待っていてくれる常設展示。どれだけ時が経っても自分の心の中にずっと常設展示のようにある作品の存在ってとても大きい。 作品と人の出会いと登場人物の気持ちとが繊細に表現されている短編集。 とにかく美術館に足を運びたくなります。

Posted byブクログ

2023/11/08

アートを仕事にしている女性が多く出てくる短編集。現在のアートの世界を覗くことができて面白い。アートへの愛はさすが!でも、人間どおしの恋愛ものになると微妙。

Posted byブクログ

2023/11/01

友達に勧めてもらって、初めて、絵画を題材にした小説を読んだ。 知らない絵画の名前、画家の名前が出てくる度にスマホで検索し、後でいっぺんに見返せるようにメモに残す。 そうしながら、読み切った。 芸術作品を目の前にした時、筆遣いがきれいとか、これこれの画材使ってるとか、知識さえ...

友達に勧めてもらって、初めて、絵画を題材にした小説を読んだ。 知らない絵画の名前、画家の名前が出てくる度にスマホで検索し、後でいっぺんに見返せるようにメモに残す。 そうしながら、読み切った。 芸術作品を目の前にした時、筆遣いがきれいとか、これこれの画材使ってるとか、知識さえあれば誰でも言えてしまうような、正解を探しがちになる。でも、本当は「寂しそう」とか「この中の人は何を思って、画家は何を思って」と正解のない自由な発想が心の中にはあったはず。 全ての作品に、大きな印象を受けなくても確かに自分に響く作品はある。それは、元気が出るとかその絵に結びついた経験やその人の境遇に関連する。私もそういう作品に出会ってみたい。そして、そういう作品に出会った時、正解とか探さずに純粋に絵との“対話”を楽しんでみたい。 知識がなくても、美術館に行ってみたいと思わせてくれる作品だった。

Posted byブクログ

2023/10/30

主人公は様々な年代、職業の独身女性たち。絵画によって人生を変えた人、振り返るとそこに絵画があった人など、節目節目での絵画との出会いを描いた短編集。モチーフとなった絵画は知らないものばかりで読み終わるたびに検索した。どの絵画も一見すると強い印象はなかったが、物語の流れや文中の絵の表...

主人公は様々な年代、職業の独身女性たち。絵画によって人生を変えた人、振り返るとそこに絵画があった人など、節目節目での絵画との出会いを描いた短編集。モチーフとなった絵画は知らないものばかりで読み終わるたびに検索した。どの絵画も一見すると強い印象はなかったが、物語の流れや文中の絵の表現を組み合わせると途端に印象が変わってきた。受け取り側の姿勢で絵画の見方は大きく変わる。

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2023/10/22

美術館は静かで落ち着いた雰囲気が好き。でも、アートはよく分からないというのが正直な感想。 「ほー」とか「はー」とか言いながら、サクッと見終わってしまう。 そんな中、じっくり見て回る人達がいて、何を感じているんだろうってそっちのほうが気になったりして。 原田マハさんのアート小説は...

美術館は静かで落ち着いた雰囲気が好き。でも、アートはよく分からないというのが正直な感想。 「ほー」とか「はー」とか言いながら、サクッと見終わってしまう。 そんな中、じっくり見て回る人達がいて、何を感じているんだろうってそっちのほうが気になったりして。 原田マハさんのアート小説は初めてなのですが、美しい文章にすっかり魅了されました。アートに精通している方なんだなと感じました。 「本日はお日柄もよく」や「風のマジム」を読んだ事があるのだけど、それらのドラマチックなストーリーとは異なり、上品で静かでお洒落な一冊でした。 私は特に、「群青」と「薔薇色の人生」が好き。 切ないお話だけれど、一枚の絵が彼女達の人生をとても大切なものにしてくれる。私は大丈夫と思わせてくれるみたいな。 そんな心に残る絵を自分も見つけられたらと思いました。 群青では、子供達が自由に絵を見て感じて、絵の中にいる人物の気持ちを想像したりして。 アートの見方に気づけた気がしました。 弱視の少女パメラは、美術絵本に没頭し、端から端までスキャナで画像を読み込むように、丁寧にゆっくり追いかけていく。ピカソの絵を"大きな色"が好きと言う。 簡単な言葉だけど、すごくグッとくる感想だと思いました。 学生の頃、美術のテストで必死に画家と絵の名前を暗記した事を思い出しました。 あの頃覚えた名画をもう一度見てみたい。 美術館に行きたくなりました。

Posted byブクログ

2023/10/22

最後の短編が突出して良い。主人公とその兄が行き別れた道で、その道を描いた兄の絵が、主人公と兄を交わらせたというのが本当にきれいな物語だったと思う。それまでの名画をバックにした物語との対比で余計に引き立つ。 美術に興味を持ち始めたばかりで、スマホで絵画や美術館について調べながら読...

最後の短編が突出して良い。主人公とその兄が行き別れた道で、その道を描いた兄の絵が、主人公と兄を交わらせたというのが本当にきれいな物語だったと思う。それまでの名画をバックにした物語との対比で余計に引き立つ。 美術に興味を持ち始めたばかりで、スマホで絵画や美術館について調べながら読み進めた。美術館に行って色んな作品に触れたくなった。

Posted byブクログ

2023/10/13

なんか、切ないなぁ。 読みやすい短編で、あっという間に読了。 言葉がとても綺麗で(少しキザにも感じるが)、優しい気持ちになる。 どの女性たちもアートに関わる仕事に誇りを持っていて、素敵。好きな仕事に打ち込む一方で、老いた親を支えたい場面で一歩遅れてしまっていて歯痒い。 でも...

なんか、切ないなぁ。 読みやすい短編で、あっという間に読了。 言葉がとても綺麗で(少しキザにも感じるが)、優しい気持ちになる。 どの女性たちもアートに関わる仕事に誇りを持っていて、素敵。好きな仕事に打ち込む一方で、老いた親を支えたい場面で一歩遅れてしまっていて歯痒い。 でも、実際そういうことって多いんだろうなぁと。 沢山のアート作品がでてくるけれど、知識が無さすぎてほとんど頭に浮かばない自分が残念。

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2023/10/13

全部捨てた。そうしたら、道が見えてきた。この絵を見ていたらそんなふうに感じます。 絵を題材に6つの物語が描かれていて中でも群青と道は仕事に打ち込む人たちに刺さる内容で私的にすごく好きだった。 アートについて全然知らない私でも分かりやすく楽しく読め、いままで何気なく見ていたデザイ...

全部捨てた。そうしたら、道が見えてきた。この絵を見ていたらそんなふうに感じます。 絵を題材に6つの物語が描かれていて中でも群青と道は仕事に打ち込む人たちに刺さる内容で私的にすごく好きだった。 アートについて全然知らない私でも分かりやすく楽しく読め、いままで何気なく見ていたデザインや絵の背景や歴史を少し考えるだけでこんなに楽しく感じるのだと私の中で考えが広がった気がした。 いまはただ美術館にいきたい。

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2023/10/12

アートのアの字も知らない自分ですが、スマホでどんな絵画なのか調べながら読みました。読了後に美術館へ行ってみたいと心から思いました。こんなふうに絵画って感じるのか!と衝撃でした。 どの話も絵画との運命的としか言いようのない出会いのお話です。最後の「道」で無名画家の話をもってきてい...

アートのアの字も知らない自分ですが、スマホでどんな絵画なのか調べながら読みました。読了後に美術館へ行ってみたいと心から思いました。こんなふうに絵画って感じるのか!と衝撃でした。 どの話も絵画との運命的としか言いようのない出会いのお話です。最後の「道」で無名画家の話をもってきているところがまたいい! 文庫本最後の女優・上白石萌音の解説もとても素敵です。 再読決定。

Posted byブクログ

2023/10/12

実在する絵画をテーマに紡がれた六編の短編小説集。 人生の岐路に立つ女性たちが主人公なので明るく楽しい内容ばかりではありませんが、どの物語の主人公も、最後には確かな決意とともに一歩踏み出す姿が描かれています。 絵画そのものをめぐる物語というよりは、主人公の心象の変化に焦点を当て...

実在する絵画をテーマに紡がれた六編の短編小説集。 人生の岐路に立つ女性たちが主人公なので明るく楽しい内容ばかりではありませんが、どの物語の主人公も、最後には確かな決意とともに一歩踏み出す姿が描かれています。 絵画そのものをめぐる物語というよりは、主人公の心象の変化に焦点を当てた物語。 「アートへの扉はだれにでも開かれているのです」というメッセージが、物語の端々から伝わってきました。 全編の中で私が一番好きな物語は、最後の「道- La Strade-」。 物語としては出来すぎているのかもしれないし、ドラマチックすぎるのかもしれないけれど。 でも、やっぱりすごくいい。 全ての「道」が繋がった瞬間に吹き抜けた清々しい風と、どこまでも続く一本道を、私はこの先何度でも思い出すような予感がします。

Posted byブクログ