水中の哲学者たち の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
読みながらふふっと笑ってしまう場面もあり、大変読みやすかった。 なぜ?どうして?という問いを立てて考えることが哲学であると。我が子も毎日哲学しているということか。 わからない、うーん、わからない、それでも考え続けることをやめない。対話の中で、ひとの話をよくきくことが大事だとおもった。
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「いつからか、世界をよく見れるひとになりたいと思うようになった」っていう文章のはじまりからトキメキがぎゅ〜ってつまってた◎
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哲学なんて、手の届かない世界の話かと思っていました。 私ってなに?とか、どうして歳をとるほど時間があっという間に過ぎるの? とか、日々思うようなことが学問になった瞬間に漢字盛り沢山で何も伝わらない言語になってしまうのはなぜだろう? 同じ思い、経験をしている人間のはずなのに、学者...
哲学なんて、手の届かない世界の話かと思っていました。 私ってなに?とか、どうして歳をとるほど時間があっという間に過ぎるの? とか、日々思うようなことが学問になった瞬間に漢字盛り沢山で何も伝わらない言語になってしまうのはなぜだろう? 同じ思い、経験をしている人間のはずなのに、学者たちの机上にあがった瞬間、一般の私たちは置いてけぼりになることに疑問を感じていました。 この本を読み、私たちが暮らしのなかで感じるモヤモヤは哲学に触れていたのだとわかりはっとしました。 手のひらサイズの哲学、と呼ぶそうです。 しょうもない問いも、壮大な問いも、考えることは面倒だし、疲れるし、ちょっと怖い。 いちいち躓いてしまうことはかっこ悪いことともされている。 それでも、見てみぬふりをせずに困ったなぁと向き合ってみる。時には他の人と一緒におろおろしてみる。 明確な答えをもたらしてくれる本ではありませんが、そういう躓きと向き合う時間を大切にするとか、一緒に考えてくれる人を大切にする気持ちとか、日常を愛おしく思えるヒントをもらえる一冊でした。
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想起説(アナムネーシス) アムネスティ 「わたしたちは、できるはずのことができないときに不自由を感じるんです」……「自由とはなにか」をテーマにした哲学対話 「〈結局人それぞれ〉にしない」 「だが過剰敬語とは、言葉の使用法の無知というよりは、不自然さを犠牲にして、相手に誠意...
想起説(アナムネーシス) アムネスティ 「わたしたちは、できるはずのことができないときに不自由を感じるんです」……「自由とはなにか」をテーマにした哲学対話 「〈結局人それぞれ〉にしない」 「だが過剰敬語とは、言葉の使用法の無知というよりは、不自然さを犠牲にして、相手に誠意を見せようとする力技ではないだろうか。」 VUCA 「風が吹けば桶屋が儲かる」 ただ座っているのは辛い、だけどドリンクのラベルを見ていれば「ラベルを見てるヤツになれる」と。 サルトル「実存主義とは何か」 唯名論 哲学は、ある種の普遍性を目指す営みである。基本的には哲学的な問いを立てて、真理を追究していくわけだが、ひとそれぞれですね、で終わるのではなく、どの地点ならひとびと と共有することができそうか、何なら普遍性を見出すことができそうか探究する。 「そういえば、哲学対話って輪になるけど、隣のひとが見えないんだよね。だから、実は輪になっているときって、一番遠いひとに向かって喋ってる」 目的の国 カント コスモポリタニズム、ヒューマニズム
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哲学というと難しそうな気がするけど、やわらかく哲学ってこういうことかも、と教えてくれる一冊。 何事にも正解はないし、なんで?と問い続けたい。
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「普通の人々」と哲学的な議論をする「哲学対話」の実践者によるエッセー。哲学しながら生きる独自の視点から、生活の中の色々な場面について、とても柔らかく記されていて、とても読み心地がよかった。 心や思想の最深部に触れることは、危うく、美しいものだ。 自分一人で抽象的な概念について考...
「普通の人々」と哲学的な議論をする「哲学対話」の実践者によるエッセー。哲学しながら生きる独自の視点から、生活の中の色々な場面について、とても柔らかく記されていて、とても読み心地がよかった。 心や思想の最深部に触れることは、危うく、美しいものだ。 自分一人で抽象的な概念について考えることはあっても、自分の考えが相手の認識や生き方の根底を変えてしまうかもしれないことは怖いことだ。 他者と分かり合いたいと思いながら、私達の世界の認識の根幹にかかわるような価値観について語り合うことには恐ろしさがあって、つい踏み込んだ対話をすることをためらってしまう。 共に哲学することににつきまとうアンビバレントな難しさが綴られており、とても共感する。 恐ろしいことだけど、大切な問いに対して、人が考えて考えてなんとか言葉を紡ぎ出して、それを他の人が受け止めて、分かり合うことができたり変化が生まれたりすることは、やっぱり美しいことだとおもう。 不合理、遅さ、可変性、多面性といった合理的で一貫した人間にとって余計な部分への愛おしさが率直に表現されているのがいい。 だけど、観念の中では人を愛せるのに現前の他者を全身全霊で愛せないというのもとても共感してしまう。 読み終えるのが惜しくなる、とても正直で愛すべきエッセーだった。
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ずっと気になっていた本。 哲学っておもしろそうだけど敷居が高いな〜と思っていたけれど、永井さんの文体が軽やかで魅力的でそんな気持ちは払拭された。なぜ?と思うことをめんどくさがらずに考えたいな〜と思う。
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本屋をふらふらしていてたまたま目に入って手に取った本。 すごく好きな本だった。 ここ1年で読んだ中で1番好きかも。 哲学って別に難しいことではなくて、「なんで?」と思ったことなんでもについて考えることを哲学と呼ぶんだなとわかった。 まだ小さい頃、自分はなんで自分として生きてる...
本屋をふらふらしていてたまたま目に入って手に取った本。 すごく好きな本だった。 ここ1年で読んだ中で1番好きかも。 哲学って別に難しいことではなくて、「なんで?」と思ったことなんでもについて考えることを哲学と呼ぶんだなとわかった。 まだ小さい頃、自分はなんで自分として生きてるんだろ?ってずっと考えて、考えても答えが出なくて怖くて疲れて考えるのをやめてしまったのを思い出した。 これも哲学だったんだなぁ。 それから色んな世界の不思議や理不尽をなんでと考えることは幾度もあったけど、考えても答えが出ないし怖いし疲れるしで段々考えるのをやめる自分になってたことに気付かされた。 ひとりで考え続けることは孤独で大変だけど、我々は他人と一緒にわからないねぇって言いながら考えることができるという著者の考えにハッとなった! 別にひとりで考えなくてもいいんだ、というのは自分にとって結構救いだった。 小学生の哲学対話のテーマは全部興味深かった。 生きてるってなに?生まれ変わりとは?友達の人生を歩めないのはなぜ? あとはシンプルに文章が綺麗で面白くて読んでいてとても心地よかった!! 寝る前に読みたい本。また読み返す。
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2024年2月2日、高橋源一郎さんのNHK-R1ラジオ『飛ぶ教室』で知った哲学者、永井玲衣さん。『さあ、登録しよう〜』と検索したら…もう本棚登録してたよ…(;´Д`) そして!図書館で借りて、やっとこさ読み終わりました(〃∇〃) 永井さんのお話では、『哲学的対話』が主な活動。...
2024年2月2日、高橋源一郎さんのNHK-R1ラジオ『飛ぶ教室』で知った哲学者、永井玲衣さん。『さあ、登録しよう〜』と検索したら…もう本棚登録してたよ…(;´Д`) そして!図書館で借りて、やっとこさ読み終わりました(〃∇〃) 永井さんのお話では、『哲学的対話』が主な活動。彼女にとっては、『哲学』とは…『学問』というより『いとなみ』。 『考えるとは何か。そもそも、私が考える、ということも私一人ではできない』 『哲学のハードルを下げて、日常のモヤモヤの中から、手のひらサイズの問いを立てる』 『哲学』とは、『自分で問を立てる』こと。 例えば、小学生との『哲学対話』では、 『人はいつか死ぬ。なぜ生きるのか』 の、問、よく出てくるそうです。 子ども同士の議論に熱が入り、終わり時間が来ても、「先生、もっと話したい」 という子ども。 「(先生はそうやって僕たちに考えさせるけれども…)答え、知ってんでしょ?早く言ってよ!」…『答え』のある問題に飽き飽きし、教育に失望している子ども。 どの話に出てくる人、著書含めて、みんな正直。 また、 哲学対話にあたっては、 いくつか約束があるようで、その中で特に印象的だったのは… 『ひとそれぞれ、というくくりで終わらせない』 しびれました…! 「それを言っちゃあ、おしまいよ」(植木等) 日常の手のひらサイズの、『問い』。日頃気になっている『問い』を立てるから、『哲学は、いとなみ』と、著書は認識しているのでしょうね。 ラジオでは、 ◯ケストナーの『動物会議』をテーマにしたETV特集、小学生と9時間×3日間やったところ、最後はヘトヘトになった…話とか ◯『東京外苑の街路樹伐採デモ参加者150人と哲学対話した』話… なんていうか…すごい情熱、意思を感じました。 本文にも出てきますが… そんな人でも、学生時代、哲学ゼミで、指導の先生から『哲学的に、それでいいの?』という…穏やかながらもバシッとたしなめられる話もあり、何年も何年も哲学対話をする中で、『鍛えられた』んだろうな…と察することが出来ました。 ◯『答えの出ない、わからないことを、わからないねーと、皆で話す、聞く』という場面が良かった。ひとりで考えてもいいけど、その場で話しながら考える対話もいいな、と思いました。 よい先生に出会えてうれしかったです。
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永井さんが紡ぐ言葉に引き込まれた。 哲学=なんだか難しそうというイメージを覆させられ、何度も胸が「ドキッ」とした。 無駄なく効率よく進めていくことに疑問を感じなくなっている自分に気付き、ただ存在して、ただ話して、ただ考えることを忘れていたなぁと思った。 カフェオレを片手に誰かと...
永井さんが紡ぐ言葉に引き込まれた。 哲学=なんだか難しそうというイメージを覆させられ、何度も胸が「ドキッ」とした。 無駄なく効率よく進めていくことに疑問を感じなくなっている自分に気付き、ただ存在して、ただ話して、ただ考えることを忘れていたなぁと思った。 カフェオレを片手に誰かと「困ったねぇ」「よくわかんないねぇ」と言いながら読みたい1冊。 「死ぬために生きてるんだよ」という小学生の言葉が胸に刺さってなんだか抜けない。
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