水中の哲学者たち の商品レビュー

永井玲衣(著者)

2024/10/30

内省を繰り返して、自分の思考を掘れば掘るほど、次は隣の他者の思考も気になってくる。そっちにはどんな金脈があるんだろう。そちらの思考も拝借してもっと深く掘れないか。そんなことを考えてしまう。哲学はひとりでするのもいいけど、絶対的な他者がいたらもっと楽しい。

2024/10/15

とっても柔らかい文体の中に核をつかれる強さがある。そっと持たないと壊れそうだけど、ぎゅっと抱きしめていたいような本だった。
こんな陳腐な言葉で表現出来ないと怒られてしまいそうだけれど。

2024/10/12

小学生との哲学対話で
直面する、なかなか言葉に
ならない何かを、
大きく振りかぶることなく
日常の中で、繊細な言葉綴る。

漢字と外来語の羅列の
哲学とは異なるが、これも
哲学だ！と感じた

2024/10/12

わぁ、この本だいぶ面白くてワクワクした。誰かに勧めたくなる。喜んでくれる人はきっと、似た感性を持っているかも、と思わせてくれそうと。
ブクログのどなたかのレビューから知った。こういうふうに人に教わることはものすごく多いのに、すぐ自らを閉ざして見ないようにしてしまう。
本以上の情報を知りたくなったり、本以上の情報を見たくもないのに見せられることがあったりするからめんどうなんだ。そういうのは日々の暮らしのなかで起こることでお腹いっぱい。
でもまぁ…、せめて本くらいは、人のおすすめを読んでみてもいいかもしれないな。

2024/10/06

初めての著者。書店のPOPで知った。面白かった。世界はボケで、哲学はツッコミ。哲学とは、意味不明で理不尽な世界に「なんでやねん！」「どうゆうことだよ！」とツッコミを入れ続けることらしい。なるほど。

2024/10/02

　哲学とは問うこと、考えることであり、普段から自分も哲学していることに気づいた。小学生の時に哲学対話してみたかったし、今もやってみたい。
　いろんなテーマについて哲学できるが、やっぱり「死」について考えるのが面白いと思った。生きることがメインではなく、生まれ変わることが目的で、そのために死んだり、生きたりしているだけかもと考えた小学生の意見にハッとした。

2024/09/21

難解なものと身構えていた哲学がこんなに身近にあったのか。「哲学をする」というのは敷居が高いが、「問う」というのは永井さんが綴っているように日常生活にある普遍的なものだし、誰しもが持っている欲求だと思う。問いて、物事の輪郭が不確かなものとなって、世界の脆弱に気づく。そうすると、私はもう少し優しく生きることが出来る。

2024/09/14

自分の思いが100%相手に伝わる日は来ない。そもそもこんなこと無駄だと言われかねない哲学対話。もしかしたらこれこそが日常なのではなかろうか。こうして彼らは、私たちは、今日も潜る。

2024/09/14

とても面白かった。
哲学書は難しくて全く頭に入ってこない。どういうこと？とずっと思っていた。理解できない自分が恥ずかしく、近づきすぎないようにしていた。でもこの本は全然違う。哲学ってこれで良いんだと、分からないって思って良いんだと知って楽になった。
グッと身近になった。
答えに辿り着かなくていい。
それでも考え続けていきたい。
続編も出ているので読みたいと思っている。

2024/09/05

楽しいこと、好きなことを見つけていくのが生きること
日々はわたしに探求することの快感と苦痛を教えた
わたしたちは前に進むために、ときに意味を背負い込みすぎる