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水中の哲学者たち
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水中の哲学者たち

永井玲衣(著者)

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水中の哲学者たち

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晶文社
発売年月日 2021/09/28
JAN 9784794972743

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商品レビュー

4.1

117件のお客様レビュー

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2024/06/17

哲学対話はうるさいけど静かだ。ことばがぐちゃくちゃに交差しながら、わたしの奥底は水中のようにしんとしている。どこからか射し込む光をぼうっと眺めて、余計なことは考えなくなる。体全体に水が触れているのを感じて、わたしというものが、普段とは違うような仕方で確かめられる。あの子と一緒に水...

哲学対話はうるさいけど静かだ。ことばがぐちゃくちゃに交差しながら、わたしの奥底は水中のようにしんとしている。どこからか射し込む光をぼうっと眺めて、余計なことは考えなくなる。体全体に水が触れているのを感じて、わたしというものが、普段とは違うような仕方で確かめられる。あの子と一緒に水中に深く潜りたかった。(p.78) →「うるさいけど静か」といつ哲学の営みが面白いなと思う。水中に射し込む光をそこから眺めている感覚はたしかに好き。そこに静かに溺れる感覚を1回知るとまた得たいという気持ちにもなる。 いつものようにひとり幼稚園で砂を掘り進めていたある日。自分もなかば沈みながら、スコップで40センチメートルほど掘ったときのことだった。わたしがスコップをざしゅ、と砂に埋めると、何か硬い感触が腕に伝わった。  永遠かと思えた砂場の終わりだった。  やっぱり底はあったんだな。  思考の行き着く先があるのか不安になったとき、わたしはあのときのカツンという確かな感触を思い出して、少しだけ勇気づけられるのだった。(p.258) →不安が永遠に続く感覚も生じることもあるが、砂場のように終わりのないように見えるものにもある終わり、のイメージを持つことも生きる上では必要になると思えた。終わらないものだとしても、いったん区切ることができるだけでも全然違う。

Posted by ブクログ

2024/06/15

哲学を学んでいる人の間で、深く思考することを「水中に潜る」と表現するらしいが、私は読んでいる間中、ずっとお風呂で潜水の練習をしていた子供の頃を思い出すような、不思議な気持ちになった。 哲学の話だが、読みやすい語り口だった。

Posted by ブクログ

2024/06/03

哲学とはなんぞや…と思いながら読む。 哲学とは問うことらしい。なるほど… ”人は時に、周りはみんな同じで、みんなわかりあっていて、共感していて、自分だけがそこに馴染めないと思っている。 (中略) 「わたしだけ」がこの世には無数にあって、それぞれさみしくて、バラバラで、めちゃめち...

哲学とはなんぞや…と思いながら読む。 哲学とは問うことらしい。なるほど… ”人は時に、周りはみんな同じで、みんなわかりあっていて、共感していて、自分だけがそこに馴染めないと思っている。 (中略) 「わたしだけ」がこの世には無数にあって、それぞれさみしくて、バラバラで、めちゃめちゃで、そういう意味でわたしたちは、平等である。” という一文は私をホッとさせた。 いろいろなことに疑問を感じたり、考えたり、という行為を私はこれからも続けていきたい。 思考停止はしないぞ。

Posted by ブクログ

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