水中の哲学者たち の商品レビュー
若き哲学者にしてファシリテーターの永井玲衣さんの哲学エッセイ。 私も幼い頃から、「わたしはどうしてここにいて、こんな風に思って、そもそもなぜわたしはわたしなんだろう。自分で選んだ訳でもないのに」と考えているような子供でした。 大人になってからも頭の中は忙しく、考えているうちに元...
若き哲学者にしてファシリテーターの永井玲衣さんの哲学エッセイ。 私も幼い頃から、「わたしはどうしてここにいて、こんな風に思って、そもそもなぜわたしはわたしなんだろう。自分で選んだ訳でもないのに」と考えているような子供でした。 大人になってからも頭の中は忙しく、考えているうちに元々は何を考えていたのだっけ?となる程で、だからこそ無心になることを求めて走ったり泳いだりフラワーアレンジしたりしてバランスを取っているような所がありますが、おこがましいようですが、考えて考えて、答えのない問いを問い続け、ささやかな出来事に感動して涙を流している、そんな人がここにいた!と嬉しくなりました。 哲学対話を潜水の如く「水中」に例えわかりやすい表現で哲学、対話について語られていて、サクサク読めるし(でも何度も同じフレーズを読んだりして行ったり来たりもしてしまう)ものすごく面白い。 平仮名の多様は意図的か? 個人的には最後の「はい哲学科研究室です」のある意味吹っ切れたというかぶっ飛んだ章がすごく好きで面白かった。 あとがきにはとても素敵な人柄、思いが溢れていてさらに好感をもてた。 紹介がなければ読んでいなかった本なので、教えて貰えて出会えて読めたことに感謝したい。 哲学対話もやってみたい!
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Choose Life Projectをきっかけに若手哲学研究者永井玲衣さんを知り,本書を購入しました。 哲学って気難しいイメージあり,ちゃんと難しい部分は難しそうだけれども,「それも哲学なんだ」って思えるような手が届く疑問も哲学なのかなぁと。 いつも思っていることを上手に言葉に...
Choose Life Projectをきっかけに若手哲学研究者永井玲衣さんを知り,本書を購入しました。 哲学って気難しいイメージあり,ちゃんと難しい部分は難しそうだけれども,「それも哲学なんだ」って思えるような手が届く疑問も哲学なのかなぁと。 いつも思っていることを上手に言葉にされていてワクワクできました。 自分もこうゆう風に自分の考えていることや日常に対していろいろな言葉の表し方ができたらなぁと思いました。 「哲学対話」は素人がファシリテーター務まるものなんですかね? 問に対して同じ目線で探り合っていく授業もやってみたい。
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哲学ってなんだろう?と思った時に哲学対話を実践している著者のことを知り興味を持ったので読んでみた。 哲学というと難しいイメージだが、日常にある様々な問いと付き合う事それ自体が哲学なんだと気付きを与えてくれた 「答えの出ない問い」に向き合う事はまるで「言語化されていないけどそこに確...
哲学ってなんだろう?と思った時に哲学対話を実践している著者のことを知り興味を持ったので読んでみた。 哲学というと難しいイメージだが、日常にある様々な問いと付き合う事それ自体が哲学なんだと気付きを与えてくれた 「答えの出ない問い」に向き合う事はまるで「言語化されていないけどそこに確実に存在するナニか」を祝福するような営みだ。 著者の文体は柔らかくユーモラスで非常に読み易く、また、内容と文体が一致しており優しく包み込むような温かさを感じる。 「弱さとは何か?」 永井玲衣(哲学研究者)× 奥田知志(抱樸) https://m.youtube.com/watch?v=HRhI1rvLboI
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哲学って何だ?と思い、友人らのオススメ本として購入。 哲学のこれまでの動向や、昔の哲学者の考えなど紹介されているかと期待したが、そういう本ではない。 哲学を始めるきっかけとして、「意外に身近のものや経験から始められるんだよ」と、スタートラインまで手を引いて連れて行ってくれる、...
哲学って何だ?と思い、友人らのオススメ本として購入。 哲学のこれまでの動向や、昔の哲学者の考えなど紹介されているかと期待したが、そういう本ではない。 哲学を始めるきっかけとして、「意外に身近のものや経験から始められるんだよ」と、スタートラインまで手を引いて連れて行ってくれる、そんな一冊。 「は?まじ?つら!から哲学は始まる。」 のくだりが好き。 うーん、、、哲学って、結局なんなんだ?(笑)
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2021.1.10 中学の頃に、こんなこと考えてて私たち変だよね、って友達と笑いながら話してたことを、考えてる人がいることが嬉しい。
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作者の少女時代の、ものの捉え方や感覚、そして小学校の授業で哲学対話をした際の話などを読んでいると、あ〜懐かしいなぁ〜と思う。 私は授業で哲学対話なんてしたことはなかったけれど、仲良しの友だちと同じような話をよくしていた。その思い出はブランコと共にあるので多分小学生だったのだと思う...
作者の少女時代の、ものの捉え方や感覚、そして小学校の授業で哲学対話をした際の話などを読んでいると、あ〜懐かしいなぁ〜と思う。 私は授業で哲学対話なんてしたことはなかったけれど、仲良しの友だちと同じような話をよくしていた。その思い出はブランコと共にあるので多分小学生だったのだと思う。 生まれ変わったらどうなるんだろう?前の記憶は残っているのか?残っていても今の自分の記憶だと思い込んでいるのか? 本書を読んで、あぁ、あれは哲学だったんだなぁと思う。 “哲学“なんて言われるとなんだか堅苦しく感じてしまうけれど、確かに哲学はいたるところに気安く転がっている。 ひと、特に女子は共感して、してもらって安心する生き物で、自分だけが馴染めなくてさみしく思ったりすることもあるけれど、『わたしだけ』がこの世には無数にあって、それぞれさみしくて、そういう意味でわたしたちは、平等なんだ。平等にひとりぼっちなんだ。 〜わたしたちはバラバラで、同じ海の中でつながっている〜
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哲学と聞いて小難しい話を想像したが、内容は著者の日常の生活や、小学生などとの哲学対話を通して感じたことが綴られているので、読み入りやすい本だった。 誰もが一度は感じた・遭遇したことがあるであろう問いや出来事を、著者は水の中へ深く潜るように掘り下げていく。哲学と聞くとどこか難し...
哲学と聞いて小難しい話を想像したが、内容は著者の日常の生活や、小学生などとの哲学対話を通して感じたことが綴られているので、読み入りやすい本だった。 誰もが一度は感じた・遭遇したことがあるであろう問いや出来事を、著者は水の中へ深く潜るように掘り下げていく。哲学と聞くとどこか難しい話と敬遠していた自分にたいして、日常のどこでても哲学できることを教えてくれた。 「わたしの人生は、わたしが決められて、本当だと思っていることにも、本当に?と問うていいのだ、と思った」(本文p.124から引用)
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哲学するとは。 考えること。問うこと。なんでだろう?と考えること。 時間に追い立てられてしまいがちな日々を少し振り返るキッカケになった。 するっとしみこんでくる言葉が心地よい本だった
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なんども読みたい。最後の哲学研究所です編を読んだのは3時間しか眠れていないのに何故か6:30に起きてしまった日の朝だったが、くくくと笑いながら気づいたら読み終わっていた。どれも読みやすく素晴らしく、こんな文をこんなに書けるってすごすぎる、と同年代の彼女に憧れてしまう。わたしが言葉...
なんども読みたい。最後の哲学研究所です編を読んだのは3時間しか眠れていないのに何故か6:30に起きてしまった日の朝だったが、くくくと笑いながら気づいたら読み終わっていた。どれも読みやすく素晴らしく、こんな文をこんなに書けるってすごすぎる、と同年代の彼女に憧れてしまう。わたしが言葉にできないでいた気持ちや記憶がずらずらでてきてああ!言語化してくれてありがとう!と脳内で言いつづけていた。もちろんたまにわからんものもあった。ユーモアにあふれた考えて考え続ける本。永井さんの著作ぜんぶかお、と決めたけれどこれが1冊目なのか、それにも驚く。
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永井さんと知らない小学生と高校生とおじさんと哲学対話しているみたいな時間だった その人たちは知らない人たちだけど、その人たち何にも共有された経験はないけれども、その場にいさえしないけど、確かにそれは対話だった ツッコミこそ、哲学のはじまりなんだ 哲学が普通に隣にあるものとして立...
永井さんと知らない小学生と高校生とおじさんと哲学対話しているみたいな時間だった その人たちは知らない人たちだけど、その人たち何にも共有された経験はないけれども、その場にいさえしないけど、確かにそれは対話だった ツッコミこそ、哲学のはじまりなんだ 哲学が普通に隣にあるものとして立ち現れてきた
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