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廃遊園地の殺人 の商品レビュー

3.3

119件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

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  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    5

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2023/08/15

設定やストーリーは良かったと思うが、わかりにくい文章が多々見受けられた。主人公がなぜあんなに推理できるのか疑問だし、過去のことがわからず仕舞いだったり、気になる点が明かされなかったり。

Posted byブクログ

2023/08/09
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クローズドサークルにして、登場人物たちの思惑が錯綜する至高の廃墟マーダーミステリー。 夢の国・イリュジオンランドは、観覧車からの銃乱射事件によって閉鎖され、廃墟となる。しかし、銃乱射事件はあくまで夢の国が廃墟となった直接的な原因に過ぎず、その銃乱射事件自体は、天衝村とリゾート計画の摩擦が引き起こしたものである。そしてその摩擦は、古くからの村の文化を守る人たち、孤立的・拒絶的な風潮、そしてそれによる「人災」、新たに生まれ変わろうとする人たちの想いなど、その村を愛するが故に引き起こす歪みから生まれた。そもそも「リゾート計画」など無ければこのようなことは起きなかったのかもしれないが、永遠に変わらないものなど無い。変化の起点は、いつでもやってくる。 廃墟を愛する主人公・眞上の「廃墟は廃墟として生まれてくるわけではなく、廃墟になった理由がある」という言葉が、私は最も印象的だった。 廃墟は「抜け殻」であるが、そこに至るまでに、確かに「生きた過去」があった。抜け殻であるはずの廃墟から、その過去を読み取ろうとする気持ちが強いこらこそ、廃墟に惹かれる。過去の人間と対話するには、現在の人間が読み取ろうと頭を使うしかない、というような表現があったが、それは対・廃墟にしても同じなのだろう。 登場人物たちの「裏の目的」の描き方も非常に巧妙だった。複雑になりすぎることなく、各人の動機は納得できるものが展開された。犯人の意外性はあまりなかったが、それよりも「廃墟」を起点にどのような過去が天衝村にあったかが解き明かされていくところは見事だった。 そしてラストシーンにて、通電したことでその断末魔を上げたイリュジオンランド。本当の死を与えられず、ただ朽ちていたイルジオンランドの最後の叫びを、廃墟を愛する眞上が聴くシーンは感動的だ。廃墟・イリュジオンランドの所有権は眞上のものとなり、この巨大な構造物が眞上の胸の中で安らかに死を迎えたような感覚さえあった。 また、抜け殻の中に「生きた魂」を宿すかのような廃墟と対比的に描かれた十嶋庵。十嶋庵はむしろ交換可能な「外側」を持ち、十嶋庵という概念が生きることを重要視している。この構造も素晴らしく、廃墟に「人間性」を見出すような仕掛けになっている。 私も廃墟に思いを巡らせてみたくなった。

Posted byブクログ

2023/04/16
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出てくるキャラのクセが強かった。 登場人物の過去や、殺害した動機などにもっと詳しい説明があると思った。あっさりしてた印象。 結局、最後に登場した老婦人は何者だったのか・・。

Posted byブクログ

2023/04/15

20年前のプレオープン時の惨劇でそのまま廃園となった遊園地「イリュジオンランド」ある日、持ち主の十嶋の招待で廃墟マニアのコンビニ店員、眞上は彼の地を訪れる。そこには遊園地の関係者や廃墟関係の人物が集まっていた。十嶋により遊園地の所有権が譲渡される「宝探し」を行うよう告げられた招待...

20年前のプレオープン時の惨劇でそのまま廃園となった遊園地「イリュジオンランド」ある日、持ち主の十嶋の招待で廃墟マニアのコンビニ店員、眞上は彼の地を訪れる。そこには遊園地の関係者や廃墟関係の人物が集まっていた。十嶋により遊園地の所有権が譲渡される「宝探し」を行うよう告げられた招待者達。全員裏がありそうで…。な中で起きる連続殺人。探偵役の眞上の廃墟について語る美学やコンビニ店員の知識での推理がなかなか新鮮。20年前と現代の事件のリンクを丁寧に拾っていくし、廃遊園地わくわくするし、園内マップとか凝ってるし、被害者は着ぐるみ着せられて鉄柵に刺さるし、全体的にはいい感じなんだけどどうもいまいち感が。淡々と進み過ぎるせいかなぁ。

Posted byブクログ

2023/02/07
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斜線堂作品、今年に入って4冊目。これまでは男女のダークでサイコティックな内容だったが。今回はクローズドサークル。作家さんの力量が見えてしまうこのテーマに挑戦!クローズドサークルの背景、人物設定、殺人、解決と内容の濃い作品だった。遊園地開演前のプレオープンの時に起きた銃乱射事件。この事件により遊園地のオープンが頓挫し20年後に関係者が集まりクローズドサークルとなる。そこで1人、2人、3人と殺害される。目的は?殺人方法は?斜線堂有紀さんの幅広く、多彩な守備範囲に感動する。クローズドサークルが新鮮に思えた。⑤

Posted byブクログ

2023/01/25
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トリックや伏線は面白かったです でもコイツだけキャラ立ってへんなぁと思った登場人物が犯人で、ちょっとショックだったのと死体の描写が説明がちゃんとある割に分かりにくかった印象です 成家にも中盤の売野のような何か隠しているような話があれば、よりよかったのかもと思いました ただ最後のエピローグは全部いらなかった 藍郷と佐義雨が十嶋役をしてて本物は40代?ってのと 眞上が天衝村出身じゃないという手紙に、父親の殺人 最後の最後に長々と続編狙いまくりな文章で冷めました

Posted byブクログ

2023/01/21
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クローズドサークルは好きなので、サクサクわくわく読めました。事が起こるテンポもよかったです。 1番爽快だったのは、何と言っても頭のキレる主人公眞上くん。最初は自分のステータスや技術を全てコンビニバイトで説明する、面白くて変わってる子だなあと思っていましたが、時間が経つにつれて「あれ、この子ってもしかして天才では…?」と思い、終盤では見事、事件の真相を主導権を握って自ら明かしていく名探偵くんになりました。眞上くんの、論理的で冷静なのに廃墟を前にするとオタクが出てしまうところがとっても面白い。藍郷くんの自由で距離感の近い風貌も、けっこう好きです。 続編があったら面白そう。読みたいです。 ただ、関係が複雑で理解できないところが数点ありました。間を空けずに読むのがおすすめです。 ハルくん、ちょっとややこしかった! 事件の後、遊園地内の3人の◯体はどう処理されたの?それともそのままなの? 藍郷くんと佐義雨さん、ふたりのこと詳しく! そして、眞上くんの出自は?? 彼が廃墟に興味を持つきっかけとなった父親による◯人事件、詳しく! って感じでした。面白かったです! 他の本も読んでみようと思います!

Posted byブクログ

2023/01/02

読了、というかaudibleで聴いたので聴了、というべきか。図書館が空いてなくて、たまたまキャンペーン中だったaudibleに手を出してみる。聴く良さもあるけど、集中してないとすぐに内容が抜け落ちるね(私が悪いのだけど)。 内容もまぁまぁ楽しめました!

Posted byブクログ

2022/12/11
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好みのクローズドサークルもの!と思い手に取った作品。 よくある館の見取り図の代わりに今回は遊園地の地図、しかもカラーで挟んであった。 廃墟マニアな主人公が、廃遊園地を買い取った資産家に招待され探訪したさに赴くと、一癖ありそうな参加者たちと共に宝探しに参加させられるーーー。 そして起こる連続殺人事件。 登場人物は、役柄に沿った名前でわかりやすいような…でも漢字めっちゃ読みにくい。 でも誰が誰かは覚えやすかった。 着ぐるみの中で人が死んでいたということで、「おっ、これはミステリーの定石首のない死体と同じで入れ替わりか?」とわくわく。 遊園地の舞台設定が新しいクローズドサークル、という目新しさだけでなく生かされててよかった。 主人公が能力いろいろあるのにいちいち謙虚で、そんでコンビニアルバイトに絡めるところが新しい探偵の形でわたしは好き。 『ハルくん』は飽和状態でよくわからなかった。 これがこの事件の肝だろうに。結局編川はなんの関係もなかった?そんで凛奈と晴乃もなんの関係もなかったってこと?? コンビニ探偵、シリーズ化しそうで、したら続編も読みたいなー。

Posted byブクログ

2022/12/08

なんだか、騙されちゃったかなあ〜〜 あんなに、のんびりした感じだったのに あれよ・あれよという間に・・・ まあ良しとしますか

Posted byブクログ