廃遊園地の殺人 の商品レビュー
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面白かったけどこのカバーとパンフレットから勝手に期待が膨れ上がってもっと猟奇的な展開が来ると思っていたから少し残念。いや、勝手に期待した自分が悪いんだけど。伏線も丁寧でトリックはよかった。もっとこの題材なら色々できた気がする。
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細部まで張り巡らされた伏線には驚きました。 廃遊園地に集まった登場人物のキャラ設定や、殺害状況など、工夫が凝らされていて読み応えがありました。
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読み続けるのがしんどくて、正直投げそうになったけど、ラスト1行派なんで、なんとか読み切った。書く方もしんどかったのでは?と、同情したくなる星1つ。
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2001年10月9日X県Y市旧天衝村のイリュジオンランドという遊園地で、銃の乱射事件が起こり27歳の籤付晴乃が4人を殺害して自殺します。 遊園地は廃園になり、廃園から20年後所有者の十嶋庵がイリュジオンランドを開放し、イベントとして九人の男女を招待し「このイリュジオンランドは、...
2001年10月9日X県Y市旧天衝村のイリュジオンランドという遊園地で、銃の乱射事件が起こり27歳の籤付晴乃が4人を殺害して自殺します。 遊園地は廃園になり、廃園から20年後所有者の十嶋庵がイリュジオンランドを開放し、イベントとして九人の男女を招待し「このイリュジオンランドは、宝を見つけたものに譲る」と言います。 応募者の中から選ばれた九人の招待者は以前にイリュジオンランドに勤めていた者と廃墟マニアでした。 そこで、まず第一の殺人が起こり廃遊園地がクローズドサークルとなり、第二、第三の殺人が起こるという本格ミステリーです。 コンビニ店員で、なぜか凄い洞察力の持ち主で廃墟マニアの眞上永太郎が探偵役です。 本には遊園地の地図とマスコットキャラクターのギャニーちゃんのイラストのパンフレット付きで本格的です。 作者は遊園地のアトラクションを使った本格ミステリーを書きたかったのだろうかと思いました。 二十年前に起こった事件と今回起こった事件の両方にかかわる人物がほとんどですが、人物名が珍名さんばかりで難しくて誰が誰だか登場人物表もついているのですが、私はわかりにくかったです。 本格ミステリー好きには楽しめる作品だろうと思います。 斜線堂さんの個性はラストシーンに出ていたように思います。
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主人公が馬鹿にされたりするとこが多いせいで序盤からテンションが下がり、サーッと読んで終わらせてしまった。事件よりもあの人の正体の方が気になる。シリーズとして続くのかな。
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斜線堂有紀さん初読。去年の「探偵とは楽園の不在なり」をまだ読めておらず、この作品が初めての作品だったがとても読みやすかった。舞台は20年前に銃乱射事件によって廃園となった山の中の遊園地。そこに廃墟好きなフリーターが先行を通り所有者に招待される。そこで、次々と殺人が起こっていく。構成がとても面白く、実際にはなってはいたが擬似的に作られたクローズドサークルだったり20年前にレジャーランド誘致のため取り壊された村が関係していることに気づき、それぞれが抱える秘密とともに事件が解決していく様は素晴らしかった。
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パンフレットだけでもテンション上がりました。 もちろんストーリーも面白くて一気読み。 ただどういうわけか、読む前からギャニーちゃんから嫌~な怖さを感じてしまったのは何故だろう?^^;
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斜線堂有紀『廃遊園地の殺人』読了。謎の大富豪によって廃遊園地に集められた曰くありげな人々と凄惨な連続殺人、園内に隠された"宝"、20年前の銃乱射事件の真相とお子様ランチばりの"好物"がてんこ盛り。その謎に廃墟マニアの青年がコンビニバイトスキ...
斜線堂有紀『廃遊園地の殺人』読了。謎の大富豪によって廃遊園地に集められた曰くありげな人々と凄惨な連続殺人、園内に隠された"宝"、20年前の銃乱射事件の真相とお子様ランチばりの"好物"がてんこ盛り。その謎に廃墟マニアの青年がコンビニバイトスキルを駆使して挑むってのがなんとも楽しい。散りばめられた謎が終盤にかけて一気に収束していくのはなかなかの読み応えある展開なのだけれども、個人的には斜線堂作品に期待していた"エモさ"が少し物足りないかな、と。
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面白くてすぐ読み終わってしまった。本を開いてまず付いてくる園内パンフレットだけで気分は最高潮!この遊園地で何が起こるのかパンフを見て想像するだけで楽しい。 出てくるヤツらは一癖も二癖もありそうな、みんながみんな怪しい連中。表紙のせいもあって、常にどんよりした廃墟遊園地の中を歩いてる感じだった。 丁寧にものを書いている印象で、伏線もきちんと回収していて、最後の最後まで驚きが沢山だった。 あと、十嶋庵おまえだったんかーい!みたいな。 読解力の問題だけど、2人のハルノの差別化がいまいちできずチョット混乱。この辺の話は悲しい感じ。 主人公自体もなんか闇抱えてそうだし。シリーズ化したりするのかな?
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遊園地のプレオープンの時、園内で銃乱射事件が発生した。死者四人という最悪の事件となり、遊園地はオープンすることなく、閉園してしまった。20年後、遊園地を所有している資産家が、人数限定で公開されることになった。コンビニ店員で廃墟マニアの永太郎は、当選することになり、現地へ行くことに...
遊園地のプレオープンの時、園内で銃乱射事件が発生した。死者四人という最悪の事件となり、遊園地はオープンすることなく、閉園してしまった。20年後、遊園地を所有している資産家が、人数限定で公開されることになった。コンビニ店員で廃墟マニアの永太郎は、当選することになり、現地へ行くことになった。そこでは、当時働いていた従業員や小説家などが集まった。単なる思い出に浸るかと思いきや、資産家から思わぬミッションが出された。 「宝を見つけたものに遊園地を譲る」 かくして、みんなで探し始めると思ったら、不可解な殺人事件に出くわすことになる。 遊園地という閉ざされた空間で起きる連続殺人事件。銃乱射事件やその背景にある「村」の存在など、あらゆることが混ざり合っていくので、ミステリーファンとしては、大いに楽しめました。 最後の最後まで、様々な真相がわかっていくので、最後の最後まで目が離せませんでした。 まず最初に目を引くのが、目次の前に挟まれている遊園地のパンフレットです。遊園地の園内マップで、いかにもありそうなパンフレットです。 粋な演出で、パンフレットから想像する楽しさとは裏腹に、内容は進めば進むほど、不気味な雰囲気を放っているので、そのアンバランスさが面白かったです。 一応探偵役となるのが、永太郎ですが、普通のコンビニ店員なのに推理力は抜群でした。 コンビニで培った洞察力や応用力に驚くばかりでした。 他にも、一見普通の登場人物達なのですが、何か裏があるんじゃないかと思う人ばかりで、ミステリーとしての醍醐味が存分にありました。 次々と明らかになる「裏」の顔。 そして、誰が殺されるのか?その犯人は? 現実的かどうかは別として、遊園地ならではのトリックやあらゆることが伏線となって回収していくことにどんどん物語が膨らんでいくので、結果として満足感が存分にありました。 こんなエピソードも後に伏線だったんだと思うところが多くあり、ミステリーとして面白かったです。 遊園地の背景にある村人達や遊園地の従業員、そして廃墟マニアなど、最初と最後の印象がガラッと変わっていくので、ぜひ皆さんにも体験していただきたいなと思いました。 殺人では、ちょっとエグい描写もありましたが、本格ミステリーを味わいたい方にはおすすめです。
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