廃遊園地の殺人 の商品レビュー

斜線堂有紀(著者)

2024/03/30

『僕が言ってるは、可能性の話。（中略）廃墟を舞台にする以上、そういうことが出来るっていうことなんよ。』
上手く言えないけど、斜線堂さんの小説はいつもこういう雰囲気あるよなぁと思います
本作も、登場人物たちの行動原理や細かい所にしっくり来ない所は正直多々あるものの、
廃遊園地という特殊な舞台と浮世離れした主人公たちの空気感に呑まれるような感覚を味わいながら
斜線堂ワールドを堪能しました

2024/03/13

廃墟の遊園地で起こる連続殺人。20年前の銃乱射事件との関係は。

廃遊園地に集められた元従業員や廃墟マニア。
開催された宝探しの景品は、遊園地。
参加者は何が目的で参加したのか、なにを隠しているのか。そんな中、残忍な死体が。

コンビニバイトの経験を活かした推理力が面白い設定。
描写が少なく、人物や景色、死体の有り様が想像しにくかった。誰が誰で、入れ替わりがどうあったのかがすぐに理解できなかった。
主人公の生い立ちも、もう少し詳しく書いてほしい。

2024/02/20

半分ちょっと我慢して読んだけど断念。
読み終わってないけど、読み終わらなくてもつまらない事は解る。つまらない。

2024/02/05

　死体の後処理の手間と動機がつり合っていない。各々の抱える秘密も警察を呼ばない理由、宝物を手に入れたい理由としては弱いと感じる。色々と無理があり、盛り込みすぎた印象。続編も考えて謎を残してあるのだろうが、この感じだともういいかな。主人公は嫌いではないのに勿体ない。

2024/01/07

廃遊園地という設定がもうワクワクさせてくれる。
遊園地の見取り図がパンフレットなのも、ワクワク感が増して良かった。
この人が本当は誰で（特にハルくんがわかりずらかった）、あの頃どんな関わりがあって、、とこんがらがりながら読了
コンビニで会得できるスキルすごいな。眞上くん。
一体何者なのか。

2024/01/04

廃園した遊園地で巻き起こる連続殺人事件
遊園地ならではと言うべきか、着ぐるみやアトラクションを用いたトリックには斬新だなと感じた
冒頭から非日常を余すことなく使い切る悪夢の連続
光と影が混ざり合い、一体となった舞台にピッタリの展開で幕を下ろす
とても面白かった

2024/01/02

遊園地のパンフレットがついていたのは、おっ！って思った。読む前からすごくワクワクした。

廃遊園地の錆びれた感じとか湿っぽさの中にある荘厳な美しさが文章から伝わってきました。

実はハルくんが晴乃ではなかった、まではまだついていけたけど、過去の、リゾート計画における村と企業との対立や、流行病、化学肥料の話などが広がるにつれ、「だれ？」という人が出てきたり、実は⚪︎⚪︎の息子だった、実は父親が殺人事件を犯していた、というような「実は…」パターンが後から色々出てきたりしてこんがらがってしまった。

殺人の謎解きよりそっちの出来事を整理するのでいっぱいいっぱいになってしまいました。

2023/12/30

　斜線堂作品の一つ。〇〇の殺人ってタイトルがつくのは初めて読んだかもしれません。ストーリーの展開はフィクションならではの感じが満載ではありましたが、グロい事件が好みの私にとっては面白味を強く感じました。これを機に斜線堂先生の虜になったかも。　'225/30 '2311/18

2023/11/29

設定はすごく良かった。主人公たちが遊園地を探索するのもワクワクしながら読めた。ただ、過去の事件とのつながりが複雑でわかりづらかった。

2023/11/16

廃遊園地で起こる殺人事件、クローズドサークルもの。
廃遊園地に招待された人々は廃墟に魅せられた人々、今は無き村出身の人々でもあり。
トリックよりも、動機に重きをおいた作品だったように思う。
滅びゆく定めを受け入れた反対派の村人と、それに抗ってよみがえろうとして、叶わなず、廃墟になった遊園地との対比が印象的だった。
探偵役の彼についてもっと語ってほしかった。