会って、話すこと。 の商品レビュー
【適当感】 本当は会話についてものすごく考えているにもかかわらず、それを見せずに適当(感)を醸し出すところがすばらしいです。 オンライン呑み会はリアル呑み会にはかなわないです。 リアルであれば、店員さんのかけ声、お隣のお客さんが話す声などが雑音にならず、その場の雰囲気をつく...
【適当感】 本当は会話についてものすごく考えているにもかかわらず、それを見せずに適当(感)を醸し出すところがすばらしいです。 オンライン呑み会はリアル呑み会にはかなわないです。 リアルであれば、店員さんのかけ声、お隣のお客さんが話す声などが雑音にならず、その場の雰囲気をつくりだす空気感になっているのです。 しかし、オンラインでは雑音になってしまいます。 リアルは遠くにある音は遠くから聞こえてきますが、オンラインは近くにある小さい音のように感じます。 また、リアルでは途中でツッコミを入れたり、くい気味で話をしたりできます。オンラインでは同時に話すと音が途切れるのです。これは致命的な欠点です。 これではその人の話が完全に終わってから、「ハイ、次の方」といった流れになり全く自由度がなく、テンポのある会話ができません。 さらに、大人数の場合、リアルでは全員が同じ話題を話しているわけではありません。小グループに分かれて、個々の話題を話していることもあります。ときおり、隣の小グループの話題に割って入ったりもできます。しかし、オンラインは全員で1つの話題しかできないのです。実に窮屈です。 現状の技術ではまだまだリアルの勝利です。 会話は「会」って「話」をすると書くのです。
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「おもしろい会話」のベースは「知識」にあり、深いところで人間と人間がつながる理由はなんの役に立つかわからないが、抱えていた知識である。このことから、インプットって大事なのだと思った。 自分も他人も意外とお互い興味が無いが、その間に「なにか」がある。風景になり、それが人の記憶になる...
「おもしろい会話」のベースは「知識」にあり、深いところで人間と人間がつながる理由はなんの役に立つかわからないが、抱えていた知識である。このことから、インプットって大事なのだと思った。 自分も他人も意外とお互い興味が無いが、その間に「なにか」がある。風景になり、それが人の記憶になる。それを求めて、人は会話をしたくなる。とあり、人間は誰かと思いを共有したい生き物なのだと思う。 自分と他人が向かい合うのではなく、同じ方向を向く方が会話が弾むってことなのかなと感じた。 【メモ】 - 著者と編集者の会話が取り入れられている、正直な本 - 「おもしろい会話」のベースは「ちしき」にある、勉強する理由はここにある - 会話術の本は相手の話をよく聞いて、うなずこう→私も相手も互いに興味ない→外部のことから、ちょっと知っていることを展開する、おたがいに話していると苦痛やけんかに発展する、それよりはまし - 突っ込み、ほめる行為もマウンティング - ボケ続ける会話が面白い
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知識が会話のベースになる、のお話がぐっときました。 領域は違っていても、同じものが見えているのかも、と思いながら読みました。
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会話ってこんな気軽で良いんだ。 膨大な会話術によって勝手に疲弊していたので《結局、人間は他人の話を聞きたくない》という身も蓋もない表現に笑ってしまった。 義務感で始める会話は疲れる。 ある物をきっかけに、ふと交わされる会話は疲れない。 ある事柄について、お互いに知っているからこそ...
会話ってこんな気軽で良いんだ。 膨大な会話術によって勝手に疲弊していたので《結局、人間は他人の話を聞きたくない》という身も蓋もない表現に笑ってしまった。 義務感で始める会話は疲れる。 ある物をきっかけに、ふと交わされる会話は疲れない。 ある事柄について、お互いに知っているからこそ成立する会話は確実に存在する。 だからこそ《会話は知識がベース》っていうのにも心底納得した。
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◯この本を手に取った理由 コロナ禍で職場の人や仕事の関係者と本音で関われていないことに焦りやモヤモヤを感じていたが、そもそも本音で関わることが正解とは限らない、という考えに触れられると思ったから。 ◯この本を読んで考えたこと ・文章を書く時も人と話す時も自分に正直でいたい。背伸...
◯この本を手に取った理由 コロナ禍で職場の人や仕事の関係者と本音で関われていないことに焦りやモヤモヤを感じていたが、そもそも本音で関わることが正解とは限らない、という考えに触れられると思ったから。 ◯この本を読んで考えたこと ・文章を書く時も人と話す時も自分に正直でいたい。背伸びせずに知らない自分を正直に差し出す。 ・自分のことでも相手のことでもなく二人の外にあることを話すと会話は上手くいく。その時に知識や教養があるほどボケにボケを重ねられて会話は面白くなる。だから今まで話してて面白いと思った人は知識や教養のある人が多いのかもしれない。 ・あなたの目の前の人にはその人だけの思い出がある。そして何よりその人がこの世界で経た「時間」がある。 この本の中で一番響いた言葉。
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ボケは仮説 バケのみで会話はOk 自分のことは話さない 相手のことも聞かない 他の話題、知識がベースにして いずれ仕入れた知識が出合いで発揮される 相手との間には風景がある 風景を見よう 話そう 作者に興味が持てる本
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ふざけ具合が秀逸。いつの間にか真面目な話になってて気付いたら前半の悪ノリが伏線になってて回収される。 いかん。評論家になっていた。
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人と深い話ができないと人間としての深みがないような気がして、とにかく相手の本音を聞き出すことに終始していた時期があった。自分の本音を語って気持ちよくなりたいのは人間の本能だと思っていたが、よく考えると、語る側は楽しいかもしれないが、それは聞き手である私を楽しい気持ちにするものでは...
人と深い話ができないと人間としての深みがないような気がして、とにかく相手の本音を聞き出すことに終始していた時期があった。自分の本音を語って気持ちよくなりたいのは人間の本能だと思っていたが、よく考えると、語る側は楽しいかもしれないが、それは聞き手である私を楽しい気持ちにするものではなかった。 これまで似たような環境に身を置き、愚痴や悩み相談や自分語りが会話の大半を占めていた昔の同級生や同僚。コロナ禍でご飯に行く機会も減り、久しぶりに会うと何を話していいかわからない。このご時世で大したビッグニュースもない。苦し紛れに話のネタをかき集め、お互いに手札を出し合ってマウンティング。 本書はそういった類のコミュニケーションの取り方を真っ向から否定し、「自分も相手もお互いに興味がない」ことを前提に会話を進める必要性を説いている。 きっと、ぐちゃぐちゃと自分の気持ちを吐露するようなことは自分の中で完結させるのが筋だし、人に話すとしてもネタレベルに昇華させるまでは寝かせた方がいい。 近況を話し合ってマウンティングするくらいなら、天気やニュースの話をした方がいい。 本当に知りたいことだけ質問すればいいのかもしれない。相手の仕事に興味がないなら無理やり「最近仕事どう?」なんて聞かなくていいのかも。 (それって寂しくないのだろうか?それじゃ、人は永遠にお互いをわかり合うことができないんじゃないか。) 私はそう思ったけど、 そもそもお互いをわかり合うことなんてできない、という悲しみを受け入れた上で適度な距離感を取るのが大事なんだ、と著者は言ってる。 つまり、自分の機嫌は自分で取れっていうことになるんだけど。 深い話をできない、ネガティブな一面を見せない人は話していてつまらないと思っていたけど、きっとその人の方が私よりも何倍も強いのだと気付いた。 色々閃くことが多い本だったから、早く誰かと試しにコミュニケーションを取ってみたい。
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前著「読みたいものを書けばいい」で至高の文章術を説いた田中泰延氏による会話術。 巷に数多ある会話術の本で語られるのは、まさに「術」=テクニカルな内容だが、本著によってそれがいかに浅薄で表面的なものであるかが明示されてしまった。 会話に必要なのは、何よりも人と人が“会う”という...
前著「読みたいものを書けばいい」で至高の文章術を説いた田中泰延氏による会話術。 巷に数多ある会話術の本で語られるのは、まさに「術」=テクニカルな内容だが、本著によってそれがいかに浅薄で表面的なものであるかが明示されてしまった。 会話に必要なのは、何よりも人と人が“会う”ということであり、では“会う”のに大切なことはなんなのか、そもそも私たちが“会う”ことの何に期待しているのかから紐解いている。 いかに自分のことを語るか いかに相手のことを聞き取るか そんな形骸的な会話術など必要ない。 相対する大切な人との時間をいかにしてよりよいものとするか。 必要なのは話術ではなく、教養と愛情。 「人と会う」ことが、今までになく貴重で困難になっている昨今、本著を通して「人と会う」ことの大切さと愛おしさを改めて想った。 必ずや多くの人の心に響くに違いない。 まさに至高の会話術と言えるのではないだろうか。 知らんけど。
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よくある会話術のハウツー本ですが、言っていることは今までと真逆。フザケているようで、でも的を得たアドバイスばかり。会話の極意を面白おかしく伝授してくれます。毎朝どこか緊張して臨んでいた幼稚園のママさん達や先生とのおしゃべりですが、少しずつ楽しむ余裕が生まれ始めたのはこの本のおかげ...
よくある会話術のハウツー本ですが、言っていることは今までと真逆。フザケているようで、でも的を得たアドバイスばかり。会話の極意を面白おかしく伝授してくれます。毎朝どこか緊張して臨んでいた幼稚園のママさん達や先生とのおしゃべりですが、少しずつ楽しむ余裕が生まれ始めたのはこの本のおかげです。クスクス笑いながら、サクサク読めちゃうところも良いところ。
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