認知症世界の歩き方 の商品レビュー

筧裕介(著者)

2021/10/25

認知症当事者の方から出版社の方に、買って読みたいという連絡があり、この方のためにもこの本を作ってよかったと思ったというお話を読んで手に取った一冊。私の母も認知症だったので、どの状況も頷くことばかり。どんなに不安だったろうか。初期の頃はこちらも慣れていなかったため怒ってばかりだったことがとにかく悔やまれる。本書に掲載させている当事者の方のお話を読むと、周りの人の理解とちょっとした気遣いと工夫でどれだけ救われるかということがよく分かる。それができる人間でありたいとあらためて思った。

2021/10/16

認知症の方を沢山見ているけども、改めてご本人たちの「苦手なこと」を具体的に理解できるようにしたいなと感じました。そして、自分自身にも「得意なこと」「苦手なこと」あるなと。それを口に出していうことも大事かも。言わなきゃ分からない。最後に、デザインのことに触れていますが、確かにそうですよね。認知症の方々が暮らしやすいデザインは、みんなが暮らしやすくなりそうです。

2021/10/14

認知症と言ってもいろいろな症状があり、ひとによって現れ方も違う。いろんな認知症の方にどんな経験をしてどんなふうに困っているのかインタビューして、それをいくつかの型にわけ、より具体的な臨場感のあるストーリーにしてまとめている。ストーリーを読んでシミュレーション的にまずは経験してみるのもいいし、その中の細かい症状を個別に索引として引けるようにしてくれているので、そちらを参照して、どんな背景に起因しているかを見てみてもいい。全体的にポップに、重苦しくない本になっているのがいいと思う。
事例を見てちょっと考えてみると、認知症と言わなくてもすごい疲れているときにやってしまいそうなことなのよね。。そういう意味ではけっこう自分事なので、もう少しそういうことな世の中の一般常識になっていくといいな、と思います。

2021/10/14

「旅人」として、何が起きているかを描き出す手法が新鮮だと感じました。
認知機能を理解するのに受け取りやすい表現方法だと感じました。
デザイン的にもとても読みやすかったです。

2021/10/12

認知症の方が見ている世界を、認知症の方の視点で描かれている。「世界の歩き方」とあるように、旅行をしているかのような表現が分かりやすかったです。「え、この症状私もあるよ」と言うのもあり冷や汗・・・。
内容も分かりやすいので、いろいろな年代の方におすすめしたい一冊です。　

2021/09/24

母の認知症が少しずつ進み、最近本格的になってきた。認知症ってちゃんと勉強もしたこともないのに分かったふりだけしてきた自分に気が付き、本屋で衝動買いしたのだった。認知症当事者の視点にたって書かれた本らしい。読んでいるうちに、今の自分に当てはまるエピソードもあったりして、自分もそのうち認知症になるという確信めいたものを感じた。もっと認知症に関する色んな書物が読みたくなってきた。

2021/09/23

身近な親族が認知症っぽい感じなので読んでみた。
単に昔の記憶を思い出してる、というわけでもないのだな。ということが学び。