1,800円以上の注文で送料無料

ばにらさま の商品レビュー

3.7

146件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2024/08/24

生身の女が生きるって、波瀾万丈の人生じゃなくても、まあまあ生々しい。終わりが来るまでそうやって時間を過ごす。

Posted byブクログ

2024/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ばにらさま 山本文緒 ∞----------------------∞ 短編集。 -ばにらさま- 肌が白くてふっくらとしたバニラアイスクリームのような彼女に付き合って欲しいと言われ付き合いだしたが... 彼氏を財布と思ってるのか、ファッションと思ってるのか、ただの都合のいい男なのか。身体も心も冷たいばにらさま。 -私は大丈夫- 夫が不倫してるのかと思ったら、自分が不倫で奪い取ったのか。昔と今を行ったり来たりの話の構成が好き。でもまぁ、この旦那ダメだな。それに金銭感覚が違う人とは一緒になれない。 -菓子苑- 胡桃と舞子の関係性。子供を育てるのは大変で、お菓子を与えて甘やかしてたっていうくだり。子育て経験はないけど絶対私やらかしそうだ。今時はSNSで子供の本音を知る。 -バヨリン心中- おばあちゃんとおじいちゃんの恋愛話のようで国際結婚だし50年前の話のようで現代の話。あれ、私おばあちゃんより年上? 出会いも大切にしたいけど、天災などがあった後にどんな判断をするかでも、人生は変わる。 -20×20- 作家として篭もるためのマンションを買う。近所の人とも付き合いがないって寂しいことなのか、ネタなのか。 -子供おばさん- 大人なのに子供な子供おばさんは学生の頃の友人の葬式へ。何故か遺言で自分に犬を遺贈するとある。彼女とは本当に友人だったか。彼女は何故自分に犬を託したのか。 ところで、葬式は寺でやらなくなったね。 2024/08/22 読了(図書館)

Posted byブクログ

2024/08/21

『ばにらさま』と『わたしは大丈夫』が特に印象的だった! 何故あんなに倹約家なのかは分からなかったけど、こう言った生活をしている家庭は少なからずありそう。リアルだった。 6つの短編集だけど、どの物語も甘さの中に苦味というか苦しさがある作品だった。

Posted byブクログ

2024/08/11

久し振りに自分が好きだなと思える雰囲気の本と出逢えた。小説は自分の好みとマッチするものを見つけるのは難しい。 文体に飾り気がなくて好き。スラスラ読める。 スラスラ読めるのに、『ばよりん心中』の終盤では鳥肌がたった。 馴染みの良い雰囲気だからこそ、私みたいな現代人の心の深いところに...

久し振りに自分が好きだなと思える雰囲気の本と出逢えた。小説は自分の好みとマッチするものを見つけるのは難しい。 文体に飾り気がなくて好き。スラスラ読める。 スラスラ読めるのに、『ばよりん心中』の終盤では鳥肌がたった。 馴染みの良い雰囲気だからこそ、私みたいな現代人の心の深いところに触れるのかもしれない。

Posted byブクログ

2024/07/20

「ばにらさま」「わたしは大丈夫」「菓子苑」「バヨリン心中」「20×20」「子供おばさん」の6作品を納めた短編集。 「20×20」「子供おばさん」には、恋愛に絡む話は、ほとんど出てこない。「子供おばさん」に、主人公の同級生だった女性の不倫の話がほんの少し出た来ただけで、物語の主題は...

「ばにらさま」「わたしは大丈夫」「菓子苑」「バヨリン心中」「20×20」「子供おばさん」の6作品を納めた短編集。 「20×20」「子供おばさん」には、恋愛に絡む話は、ほとんど出てこない。「子供おばさん」に、主人公の同級生だった女性の不倫の話がほんの少し出た来ただけで、物語の主題は両作品とも、主人公が自分の生き方に対して感じる怯え、恐れ、或いは諦めではないか。「菓子苑」も男女間の恋愛はあることはあるが、どちらかと言えば「捨てた女」と「捨てられた女」の付き合い方のほうが主体。 逆に、「ばにらさま」「わたしは大丈夫」は、男女間の偽りの恋愛が痛々しい。妄想と打算に囚われる男と女。羨む心と妬む心を愛と勘違いする女と男。そこに無神経な善意と無責任な優しさを加わえれば「バヨリン心中」となりそう。それら登場人物の自分勝手な願望が、単純ではあるが根の深い人間の宿業みたいなものを感じさせる。 私は犬を飼っていることもあって「子供おばさん」に共感を憶える。たったペット1匹、それだけでその人の色々な視点が変わり、生きていく意味も変わっていくことがあるかもしれない。他の作品には何か生きる辛さを感じる。が、「子供おばさん」の最後の行動には逃げる、避ける、迂回すると言うことも肯定的に捉えることが出来るのではないかと言う気がしてくる。

Posted byブクログ

2024/06/28

お初山本文緒さん 女性って複雑 これって純文学なの? 20✖️20は 共感しまくりでした こんなことやあんなこと いろんな女性のこと淡々と書き綴ってるだけ こんなリアルなのに なんでこんなにハマってしまうのか

Posted byブクログ

2024/06/06

短編集。 どの作品も読み返したり確認したりしながら読んだ。 病んでるなぁ… 重いなぁ… 光と闇。表と裏。 読んでいて痛くてつらかった。 「菓子苑」「バヨリン心中」 この2作が特に印象深かった。

Posted byブクログ

2024/03/19

「女の生き方」が様々に描かれた短編集。 めちゃくちゃ純文学だけど、ひとつひとつに意外なトリックもあったりする。 最後に筆者の経歴を見て、有名な「自転しながら公転する」よりも「高校生の時に、眠れるラプンツェル読んだ!!!!」という衝撃。そう言われると確かに、あちらは長編だったけれど...

「女の生き方」が様々に描かれた短編集。 めちゃくちゃ純文学だけど、ひとつひとつに意外なトリックもあったりする。 最後に筆者の経歴を見て、有名な「自転しながら公転する」よりも「高校生の時に、眠れるラプンツェル読んだ!!!!」という衝撃。そう言われると確かに、あちらは長編だったけれどあれも女の生き方の1つだったと納得。 純文学はやはり読むのが時間かかっちゃう。

Posted byブクログ

2024/03/15

「わたしは大丈夫」と「菓子苑」にはミスリードされましたー!それが楽しかった。 「ばにらさま」「20×20」「子供おばさん」も好きな作品でした。

Posted byブクログ

2024/02/25

山本文緒さんの6編の短編集。一つ一つの人間描写がさすが。肌が真っ白なばにらさまを男性視点で書いてあるのが面白い。

Posted byブクログ