ヨルガオ殺人事件(下) の商品レビュー
カササギ殺人事件続編。やっぱり面白い。 小説の中にもう一つ小説があって、その内容が本編とリンクするというこの構図で、この重厚感はここでしか味わえない。 単純に登場人物が多すぎて、頭がいかれるかと思った。 自分が英国人に生まれれば、色々なアナグラムや仕掛けに気づけたかと思うと、少し...
カササギ殺人事件続編。やっぱり面白い。 小説の中にもう一つ小説があって、その内容が本編とリンクするというこの構図で、この重厚感はここでしか味わえない。 単純に登場人物が多すぎて、頭がいかれるかと思った。 自分が英国人に生まれれば、色々なアナグラムや仕掛けに気づけたかと思うと、少し損した気分に。それほど、この作品は面白い。 これだから、フーダニットはやめらない。 私は大好き。オヌヌメ。
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ある殺人事件の真相を本で見つけた。そう連絡してきた直後に娘が消えた。それはかつてわたしが編集した本だった。 恐れ入った。作中作は出てくるわ、散りばめられた謎は魅力的だわ、とあれこれと賞を取ったのも頷ける。作中作に関しては少々長すぎる印象も受けた。個人的にはもう少し短くしてくれると...
ある殺人事件の真相を本で見つけた。そう連絡してきた直後に娘が消えた。それはかつてわたしが編集した本だった。 恐れ入った。作中作は出てくるわ、散りばめられた謎は魅力的だわ、とあれこれと賞を取ったのも頷ける。作中作に関しては少々長すぎる印象も受けた。個人的にはもう少し短くしてくれると謎解きがしやすかった。
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『カササギ殺人事件』の続編と聞いて、「続編って言っても、アラン・コンウェイは死んじゃったし、どうやって?」と思っていたら、そう来ましたか。 それ自体もクオリティの高い作中作品が、作中世界で展開する事件の手掛かりとなる、というややこしい構造は今回も活きており、しかも巻末解説によると...
『カササギ殺人事件』の続編と聞いて、「続編って言っても、アラン・コンウェイは死んじゃったし、どうやって?」と思っていたら、そう来ましたか。 それ自体もクオリティの高い作中作品が、作中世界で展開する事件の手掛かりとなる、というややこしい構造は今回も活きており、しかも巻末解説によると、第3作も構想されているとか。単純に考えても長編推理小説2作分の手間が要るのだから、普通の2倍は売り上げないと採算が取れないコスパの悪いシリーズ――とか、みみっちいことをイケナイのでしょう。何はともあれ、間一髪の所でスーザンの危機を救った後で彼女への変わらぬ愛をさらりと言える、アンドレアスがひたすら格好いい。
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アステカピュントはまさに王道の推理探偵 で正統派、謎解きもスマートで紳士だ。 その本のモデルとなる現実世界は、極めて 俗物的なキャラばかりでピュントの 代わりに推理するスーザンも人生の岐路に 立たされた人物だ。 実際の事件は欲や金の為にドロドロした 物がブランロウ.ホールを包み純...
アステカピュントはまさに王道の推理探偵 で正統派、謎解きもスマートで紳士だ。 その本のモデルとなる現実世界は、極めて 俗物的なキャラばかりでピュントの 代わりに推理するスーザンも人生の岐路に 立たされた人物だ。 実際の事件は欲や金の為にドロドロした 物がブランロウ.ホールを包み純粋な 人間が悪によって抹殺されてしまう。 事件の顛末は、醜悪極まりないが スーザンの人生はギリシャの青い海と 素敵なパートナーに改めて救われ たのが唯一の慰めだろう。
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アスティカス・ピュントが活躍する劇中劇は面白いんだけど、、本編がどうにも下品な感じがして苦手。前作でも同じ感想だったので、このシリーズは合わないんだと思う。 途中まではすごく面白くて止まらないんだけど、最後はガッカリしてしまう。残念。
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#読書記録 2023.8 #ヨルガオ殺人事件(下) 作中作のある#ミステリ を読むということは、広大・複雑な迷路を歩いていて、さらに2階に別の迷路がある感じ。2階の迷路を脱出できても、1階の迷路を出られるとは限らない。 1作品で2つの謎解きを楽しめる贅沢な経験。 #読書好き...
#読書記録 2023.8 #ヨルガオ殺人事件(下) 作中作のある#ミステリ を読むということは、広大・複雑な迷路を歩いていて、さらに2階に別の迷路がある感じ。2階の迷路を脱出できても、1階の迷路を出られるとは限らない。 1作品で2つの謎解きを楽しめる贅沢な経験。 #読書好きな人と繋がりたい #読了 #アンソニー・ホロヴィッツ
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劇中劇と本編との対応関係は,一読しただけでは追い切れないが,本作全体の入れ子構造が自然であり,また,本作と前作カササギ殺人事件との複層構造もまた違和感のない連続性を持ち,必然に感じる.主人公スーザンの探偵役への動機が,現在の自分自身を見つめ直すことに帰結させる点は,物語の強固な骨...
劇中劇と本編との対応関係は,一読しただけでは追い切れないが,本作全体の入れ子構造が自然であり,また,本作と前作カササギ殺人事件との複層構造もまた違和感のない連続性を持ち,必然に感じる.主人公スーザンの探偵役への動機が,現在の自分自身を見つめ直すことに帰結させる点は,物語の強固な骨子を見事に形成していて,連綿と続く英国ミステリィ究極の姿を拝むかのような心持ちである.
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うーーーーーん...。 正直言ってがっかりした。 今までホロヴィッツさんの作品にワクワクさせてもらっていただけに期待値が大き過ぎたのかな。 なんていうか..、奇を衒うことに必死で、小説としての面白味を捨ててしまった感じがする。 結果、小説の空気感と登場人物が全くマッチせずに...
うーーーーーん...。 正直言ってがっかりした。 今までホロヴィッツさんの作品にワクワクさせてもらっていただけに期待値が大き過ぎたのかな。 なんていうか..、奇を衒うことに必死で、小説としての面白味を捨ててしまった感じがする。 結果、小説の空気感と登場人物が全くマッチせずに、作り物の風景の中に突拍子もなく出てくる奇妙な人々、という印象。 読後も全く余韻を感じなかった。
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「愚行の代償」を読み始めてからはイッキ読み。 愚行を読むと犯人が判る設定でも、うっすらしか分からず。
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ギリギリまで分からなかった真相が、恋人が現れた途端アレヨアレヨという間に解決します。愛の力は偉大だということでしょうか……。 悪くはないのです。確かに上手いです。でも、何か素直に評価出来ません……。
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