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ヨルガオ殺人事件(下) の商品レビュー

4.2

129件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    57

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

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2024/03/16

毎回1作品で2作楽しめる、頭がおかしい作品。それぞれ独立させても十分面白いのに、ヒントの1つにしてしまう贅沢な作中作。

Posted byブクログ

2024/03/10

ホロヴィッツの「スーザンシリーズ」(で良いのか?ピュントシリーズだと作中作のシリーズだし、アランシリーズとは呼びたくないような…)第2作。 前作「カササギ殺人事件」もすごかったが、続編なんてどう描くねん?と思っていた本作はもっとすごいことになっている。と言っても、アクションがオ...

ホロヴィッツの「スーザンシリーズ」(で良いのか?ピュントシリーズだと作中作のシリーズだし、アランシリーズとは呼びたくないような…)第2作。 前作「カササギ殺人事件」もすごかったが、続編なんてどう描くねん?と思っていた本作はもっとすごいことになっている。と言っても、アクションがオーバーになるとか、事件の規模がデカくなるとか、敵や犯人のレベルが上がるとかの類じゃなく、純粋にミステリーとしての構成がとんでもない発想と完成度に仕上がってきてるのだ。 前作同様、現在進行形の事件の謎解きに作中作の小説が大きく絡んでくる仕組み。詳しくは書けないが、作中作にヒントはすべて隠されていて、ヒントの示唆は現在パートにきちんと記されていて、それなのに最後まで読まないとトリックが読めなかったし、読めばトリックに納得できた。 得心の度合いがとんでもない、極上のミステリー。そりゃ話題にもなるし、売れるわなぁと納得の一作。早くも次のホロヴィッツ作品が読みたくなってきたぞ。

Posted byブクログ

2024/01/18

カササギ殺人事件と同様に、また作中作形式。 スーザン視線で物語は進んでいき、テンポもよく惹きつけられる。 そして、作中作の「愚行の代償」は、それ自体が一級の推理小説として楽しめた。 そして、この作中作と現実の殺人事件がどう絡んでくるのか、とても期待させる。 やっぱり、ホロビッツは...

カササギ殺人事件と同様に、また作中作形式。 スーザン視線で物語は進んでいき、テンポもよく惹きつけられる。 そして、作中作の「愚行の代償」は、それ自体が一級の推理小説として楽しめた。 そして、この作中作と現実の殺人事件がどう絡んでくるのか、とても期待させる。 やっぱり、ホロビッツはすごいなあと感心しながら最後の謎解きを楽しみにしていたが…。 最後の、スーザンの謎解きはちょっとガッカリであった。 もっと、あっと驚く結果を期待したが、重要人物の多くがゲイであり、それが殺人の原因となっているというオチはなんだか肩透かしのように感じた。 個人的には、違う人間を犯人と推理したが、全くのハズレだった。 でも、スーザンの推理した結果を聞いても、なんだか納得できなかったな。 全体的にはとても面白かったのだが、この結論ではなんともつまらなかく感じてしまった。

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2023/12/26

カササギ殺人事件より面白かった! 「愚行の代償」がスーザン側の事件と繋がって、犯人が解き明かされていく様がお見事でした。 でもやっぱり私はスーザン側より、作中に出てくるアティカス・ピュントシリーズの方が好きだ。 あと途中で違う話(ピュントシリーズ)を1冊分挟むので、上巻の前半の...

カササギ殺人事件より面白かった! 「愚行の代償」がスーザン側の事件と繋がって、犯人が解き明かされていく様がお見事でした。 でもやっぱり私はスーザン側より、作中に出てくるアティカス・ピュントシリーズの方が好きだ。 あと途中で違う話(ピュントシリーズ)を1冊分挟むので、上巻の前半の話は結構忘れてしまっていました。

Posted byブクログ

2023/12/16

作中作『愚行の代償』の続きからスタート。クリスティの登場人物のように全員怪しい。面白い! そしてこちらの物語は終わり迎えるが、本編『ヨルガオ殺人事件』の真相にどう結び付くが、即解った読者はいるのだろうか⁈ 私なりの推測は『愚行…』のメリッサ殺害時のように。。。と思ったが、まぁハ...

作中作『愚行の代償』の続きからスタート。クリスティの登場人物のように全員怪しい。面白い! そしてこちらの物語は終わり迎えるが、本編『ヨルガオ殺人事件』の真相にどう結び付くが、即解った読者はいるのだろうか⁈ 私なりの推測は『愚行…』のメリッサ殺害時のように。。。と思ったが、まぁハズレた。 翻訳本を2冊、並行読みしているわけで、名前が混乱気味になったが、ホロヴィッツ作品の構成と本格ミステリーに魅了された。 【ホーソーン&ホロヴィッツ】シリーズは来年読了目標にしたい。

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2024/01/11
  • ネタバレ

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前作で、否応なしに巻き込まれてしまった素人探偵スーザンが、今回は自ら乗り込んでいく、大好きで大嫌いな作家・故アランの後始末をつけるため。このおっさん(架空の人物だけどさ)、何百万もの人々に楽しいひとときを与えたのと同時に、身近な人間を含めた何人を、不幸のどん底に陥れただろう。こんなクズの存在は、フィクションの中だけにしてもらいたいものだ。 最後の警視正の災難は、代理復讐だったのかねー。オマエがすること? とも思うけれど、奴なりの後始末をつけたのかも。 ともあれ、スーザンが幸せになってよかった。続きが読みたい、ドラマ化してほしい!(2023-12-15L)

Posted byブクログ

2024/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

23/11/29〜24/1/8 audibleと併用で またアナグラムがあった アナグラムは面白いけど、audibleでは難しいな

Posted byブクログ

2023/11/26

カササギ殺人事件続編。やっぱり面白い。 小説の中にもう一つ小説があって、その内容が本編とリンクするというこの構図で、この重厚感はここでしか味わえない。 単純に登場人物が多すぎて、頭がいかれるかと思った。 自分が英国人に生まれれば、色々なアナグラムや仕掛けに気づけたかと思うと、少し...

カササギ殺人事件続編。やっぱり面白い。 小説の中にもう一つ小説があって、その内容が本編とリンクするというこの構図で、この重厚感はここでしか味わえない。 単純に登場人物が多すぎて、頭がいかれるかと思った。 自分が英国人に生まれれば、色々なアナグラムや仕掛けに気づけたかと思うと、少し損した気分に。それほど、この作品は面白い。 これだから、フーダニットはやめらない。 私は大好き。オヌヌメ。

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2023/10/15

ある殺人事件の真相を本で見つけた。そう連絡してきた直後に娘が消えた。それはかつてわたしが編集した本だった。 恐れ入った。作中作は出てくるわ、散りばめられた謎は魅力的だわ、とあれこれと賞を取ったのも頷ける。作中作に関しては少々長すぎる印象も受けた。個人的にはもう少し短くしてくれると...

ある殺人事件の真相を本で見つけた。そう連絡してきた直後に娘が消えた。それはかつてわたしが編集した本だった。 恐れ入った。作中作は出てくるわ、散りばめられた謎は魅力的だわ、とあれこれと賞を取ったのも頷ける。作中作に関しては少々長すぎる印象も受けた。個人的にはもう少し短くしてくれると謎解きがしやすかった。

Posted byブクログ

2023/09/07

『カササギ殺人事件』の続編と聞いて、「続編って言っても、アラン・コンウェイは死んじゃったし、どうやって?」と思っていたら、そう来ましたか。 それ自体もクオリティの高い作中作品が、作中世界で展開する事件の手掛かりとなる、というややこしい構造は今回も活きており、しかも巻末解説によると...

『カササギ殺人事件』の続編と聞いて、「続編って言っても、アラン・コンウェイは死んじゃったし、どうやって?」と思っていたら、そう来ましたか。 それ自体もクオリティの高い作中作品が、作中世界で展開する事件の手掛かりとなる、というややこしい構造は今回も活きており、しかも巻末解説によると、第3作も構想されているとか。単純に考えても長編推理小説2作分の手間が要るのだから、普通の2倍は売り上げないと採算が取れないコスパの悪いシリーズ――とか、みみっちいことをイケナイのでしょう。何はともあれ、間一髪の所でスーザンの危機を救った後で彼女への変わらぬ愛をさらりと言える、アンドレアスがひたすら格好いい。

Posted byブクログ