観察力の鍛え方 の商品レビュー
経験をしても観察し言葉にする、自分の知見として溜めていくという行為が苦手だと感じていた。 その中で、観察の方法や、観察を歪ませるもの、さらには自分とは何か、といった点で筆者の経験をもとに描かれている作品。 まずは観察のサイクルを回すことで、「分からない」への探求をしてみたい。 ...
経験をしても観察し言葉にする、自分の知見として溜めていくという行為が苦手だと感じていた。 その中で、観察の方法や、観察を歪ませるもの、さらには自分とは何か、といった点で筆者の経験をもとに描かれている作品。 まずは観察のサイクルを回すことで、「分からない」への探求をしてみたい。 ◾︎メモ ・問い→仮説→観察のサイクルを回す ・創造することは真似ることから始まる ・ハロー効果や生存者バイアスが個人的には感じやすい傾向にある →まずは、感じている状態を把握することからスタート ・私とは、私と私の環境である ・「わかる」は心のシャッターを下ろす言葉
Posted by
"私達は目ではなく脳で世界を見ている"というフレーズが印象的だった。 言われて見れば確かに…と納得だった。 今までの考え方に新たな視点を貰った、そんな発見があった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
僕のマイベスト本2023。 自分のマインドに間違いなく大きな影響を与えている。いかに日常生活の中で、ニュートラルに現実を見れていないかを痛感した。また、読み物として純粋に面白い。 2024/2/1に読み直した。 1年後にまた読み直すだろう。 キーワードは「観察力を鍛えると世界が変わる」 以下、自分のリマインド用メモ。 1.いい観察とは、主体が物事に仮説を持ちながら、客観的に物事を見て、仮説とその物事の現実とのズレに気づき、仮説の更新を促すこと。 2.観察を阻む「メガネ」という概念 ◾︎認知バイアス →目ではなく脳で見ている →自分の既存の認知が観察を阻害している →人は自分が見たいものだけを見ている →完全にバイアスから逃れることは不可能 ex,偏見、概念 ↓どんな種類があるか(一部抜粋) ・確証バイアス →自分の決定を補完する情報ばかりが目に入る ・ネガディビティーバイアス →ネガティブな情報に目が行く →失敗の姿は多様に思い浮かぶが、大抵が杞憂である。失敗の姿が多様≠失敗する確率が高い。 ・同調バイアス →皆がそう言っているから… ・ハロー効果 ex,まこなり正しい →ハロー効果の1番の弊害は、相手にレッテルを貼り、観察をやめてしまうこと。相手への観察を辞めてはいけない。 ◾︎感情 ◾︎コンテクスト →時間と空間 ex,だらしない格好の男の人in公園 3.仮説→観察→問いのサイクル →仮説を起点にすることで、観察したい熱量 4.完璧に真似るは容易ではない 一流を真似るのは至難の業。 自己流<真似るを推奨 ◎真似ないのは自分の出来ないに向き合わないやり方である、確かに 5.妖精の概念の解釈 →起きている問題を妖精や妖怪のせいにしたら個人を責める必要がなくなる。 6.こうしたら良かったのにと過去について言ってしまう虚しさ →後知恵バイアスである →未来について言おう 7.分人主義を改めて言語化 →分人は相手との関係性によって引き出される →人は複数の他者との分人を見せたがらない。僕も友達に引き出される分人を親に見られたくない。 8.不安という感情の整理 →分からないものに対して注意が向いている状態 →分からないものが何かを具体化してはっきりさせると、不安軽減 →今注目していることを手放すと自然と感情が変わって行動が変わる →そもそも論として感情は自分で選んでいる 9.個性は存在しない!? →江戸時代に日本に個人という概念が無かった →僕は何者?「私と私の環境」である →その人だけで個人として存在しているのでは無い。その周りを取り囲む他者・場所との関係性の中に人はいる(ドーナツ) 10.僕の中にもエポケー →=判断保留 →分かったと思った瞬間、僕の中に住まうエポケーが鳴く 11.あいまいのすすめ →分からずにあいまいな状態でいる=思考停止をしない、仮説サイクルをまわす ex,思考停止ワード、難しい、頑張る、苦手 12.正解主義の弊害 →正解主義の住人は「すること」に囚われている →正解主義の中にいると、過去と未来にこだわる。それを手放し、あいまいさを受け入れると今だけになるp210 →★相手のために何をするかではなく、どう居るか
Posted by
感想 仮説を立てるところから。目の前のこれは何か。仮説が立てばあとは対象に寄り添うだけ。ただし答え合わせは難しい。解釈の一貫性を調べる。
Posted by
わからなくても良い、何かの結果を出さなくても良い、そこに存在するだけで良い、問いを投げかけ続ける事が必要、良い問いには仮説が必要、問いは終わらなくても良い、永遠に続く無限ループである、終わらなくても良い、わからなくても良い、・・・これらが気になったキーワードである。 自分自身の...
わからなくても良い、何かの結果を出さなくても良い、そこに存在するだけで良い、問いを投げかけ続ける事が必要、良い問いには仮説が必要、問いは終わらなくても良い、永遠に続く無限ループである、終わらなくても良い、わからなくても良い、・・・これらが気になったキーワードである。 自分自身の考え方と行動にも取り入れていきたい。
Posted by
感情を解ろうとして考え続けた作者が大切だと思う考えが、「分からないことを分かる、そのまま受け止める」ということが面白いと思った。この本は自分がもっと知識、経験をつけた後に読むと理解できて面白いだろうと思った。
Posted by
新人マンガ家の育成に努める著者の考える観察とは何か。最終的に観察に対してどのように感じているかが書かれている。見えていなかったものが見えるようになると、突然視野が広がる経験はある。その経験は、注意深く観察してこそ生まれるもので、思考しないとおとずれることはないと考えているが、本書...
新人マンガ家の育成に努める著者の考える観察とは何か。最終的に観察に対してどのように感じているかが書かれている。見えていなかったものが見えるようになると、突然視野が広がる経験はある。その経験は、注意深く観察してこそ生まれるもので、思考しないとおとずれることはないと考えているが、本書では観察の仕方も少し書かれているので参考になる部分もあると思った。 難しいけど、観察して、考えることはやめたくない。
Posted by
良かった。ネガティヴケイパビリティみたいな。曖昧なものを曖昧なままにして考え続ける。バイアスを常に意識する。これ、みんなが大事にして生きれば、世の中もっと良くなるのにと思う。
Posted by
編集者による、観察という行為について思索したものの記述 前半は、直ぐためになるような内容。 仮説を起点に観察を、という話から、 観察時に気をつける各種バイアス等。 後半からは、まとまりきっていないけど、 示唆深い内容を言語化したもの。 簡単には観察し辛い、感情、関係性について...
編集者による、観察という行為について思索したものの記述 前半は、直ぐためになるような内容。 仮説を起点に観察を、という話から、 観察時に気をつける各種バイアス等。 後半からは、まとまりきっていないけど、 示唆深い内容を言語化したもの。 簡単には観察し辛い、感情、関係性について書かれた後、 わからないまま思考している様子の文章化。 もう一度、読み返してみたくなった。
Posted by
既成概念を取っ払って、「あいまいさ」の視点をもって日々を暮らしたいと思えた一冊。 世の中に「絶対」というものはほとんどない。 できるだけ無意識に動きたいのが人間の本能で「わかった」という状態(正解主義)になってしまいがちだが、あいまいな状態になって、柔軟に世の中を観察しようと思う...
既成概念を取っ払って、「あいまいさ」の視点をもって日々を暮らしたいと思えた一冊。 世の中に「絶対」というものはほとんどない。 できるだけ無意識に動きたいのが人間の本能で「わかった」という状態(正解主義)になってしまいがちだが、あいまいな状態になって、柔軟に世の中を観察しようと思う。 仮説→観察→問いのサイクルを回し、あいまいの第4象限「あいまい×創造」の状態を目指す。
Posted by