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観察力の鍛え方 の商品レビュー

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64件のお客様レビュー

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2022/03/26

ちょうど観察力を鍛えたいタイミングにこの本の存在を知って読んでみた。 がしかし。著者の論理展開が私には合わなかった。 結論がよく判らない。論拠的なものの説明が長く続いて、結局それらがどう関連づいて、どんな結論になっているのかが、判らない。 また、「一流のクリエイターが世界をどう...

ちょうど観察力を鍛えたいタイミングにこの本の存在を知って読んでみた。 がしかし。著者の論理展開が私には合わなかった。 結論がよく判らない。論拠的なものの説明が長く続いて、結局それらがどう関連づいて、どんな結論になっているのかが、判らない。 また、「一流のクリエイターが世界をどう見ているのか」という副題から、著者が接してきた一流のクリエイターの事例が豊富にあることを期待していたが、残念ながらそうではなかった。 第3章までの内容は、クリエイターならずとも、研究機関や企業でリサーチをした人なら割と当たり前のことかなとも思う。 他方、 ・観察力は「あらゆる能力のドミノの1枚目」という考え方 ・第4章 見えない感情や他者との関係性に注目せよ ・P221の4象限の図とエンタメとアートの違い は大変、興味深かった。 著者には是非、4象限の図の話を掘り下げ、膨らました作品を書いて頂きたいように思う。(その作品では、できれば結論がもう少しわかりやすいとありがたいです。)

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2022/03/06

観察とは愛である。 愛をもってそのものを注意深く見聞きし、感じること。 観察には3つの認知、身体・感情、コンテクストバイアス(メガネ)が無意識的に働く。 認知バイアス・・・思い込み、常識、既成概念など 身体・感情バイアス・・・身体状態や感情の影響など コンテクストバイアス・...

観察とは愛である。 愛をもってそのものを注意深く見聞きし、感じること。 観察には3つの認知、身体・感情、コンテクストバイアス(メガネ)が無意識的に働く。 認知バイアス・・・思い込み、常識、既成概念など 身体・感情バイアス・・・身体状態や感情の影響など コンテクストバイアス・・・時間の前後や環境との関係性、過去の評判など これらのバイアスを外すために仮説という意図的なメガネを掛けることが有効。仮説と物事のズレに気づき、仮説を更新していく。 初めはクリエイターにとって大切な観察の定義や上記バイアスの話やそのバイアスをかけていることを認識したうえで観察することの重要性を順に説いていく。しかし、最終章に何よりも大事なものは”愛”だという。唐突感が半端ないですが、この揺らぎが逆に佐渡島さんの正直な意見を記したものであることを裏付けるもので、その揺らぎも含めてとても真に迫る本でした。身近な人(特に自分)に対し、愛をもって観察し、実体をあるがまま認識し、そのまま愛することを実践しようと思いました。

Posted byブクログ

2022/02/04

個人的には後半が興味深い内容だった。 第3章くらいまでは、認知の仕方としての『観察力』の話で、よくある認知バイアスの話などは一読したのみ。 個人的には第4章の『見えないものまで観察する』から先が、編集者としての個性が見えるようで面白かった。関係性と感情に着目したのはなるほどーとい...

個人的には後半が興味深い内容だった。 第3章くらいまでは、認知の仕方としての『観察力』の話で、よくある認知バイアスの話などは一読したのみ。 個人的には第4章の『見えないものまで観察する』から先が、編集者としての個性が見えるようで面白かった。関係性と感情に着目したのはなるほどーという感じ。興味を持ったのでFFS理論についても読んでみることにした。

Posted byブクログ

2022/02/04

日頃考えていたこと、学んだことが繋がっていく一冊であった。「メガネ」をかけて世界を見ている。それは、認知バイアス、身体と感情、コンテクストである。そして、メガネを理解することが、観察を促進する。 「問い→仮説→観察」のサイクルを回す。見ることが考えることに繋がっているか。ただただ...

日頃考えていたこと、学んだことが繋がっていく一冊であった。「メガネ」をかけて世界を見ている。それは、認知バイアス、身体と感情、コンテクストである。そして、メガネを理解することが、観察を促進する。 「問い→仮説→観察」のサイクルを回す。見ることが考えることに繋がっているか。ただただ呆然と眺めているだけにないっていないか。わかったつもりになっていないか。見たこと、感じたことをそのまま言葉にしていく。言葉にすることで、新たな気づきが生まれてくる。 想像は型を真似るとこから始まる。観察力が鍛えられていれば、型を真似していく内に、その背景にある思想を観察するようになる。たしかになるほど。そのためにも「問い→仮説→仮説」のサイクルは必要になってくる。 あいまいな世界を認めるとをわかったつもり」がなくなっていく。「本当にそうか?」「逆を考えたら?」「正解はない」悩みの多い世界だけど、逃げ道も少し残しつつ。だから【あいまい】なんだと感じた。 自分の関心ごとに重なるので、読んで良かったと思えた一冊でした。

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2022/01/14

作者の頭の中をのぞいているような本。 判断してしまうと、それはバイアスとなる。 これはマネジメントにも役立つ本だなと思った。

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2022/01/13

観察とは愛だ。すぐに判断してしまう為対象物に時間をかけなければならない。仮説を繰り返し、バイアスから抜け出すのに時間をかけている。仮説をたてるのに言葉にする事がスタートだ。

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2022/01/06

「"絶対"の反意語は、あいまい。」これがおもしろかった。最近読んだ本の中で、仏教の悟りの概念が「それを、ただそれとして了解する」ことだと説明されていた。 この世をあいまいなものであるととらえる思考を、補完できたと感じた。 主張が厳密に体系化できていない様子...

「"絶対"の反意語は、あいまい。」これがおもしろかった。最近読んだ本の中で、仏教の悟りの概念が「それを、ただそれとして了解する」ことだと説明されていた。 この世をあいまいなものであるととらえる思考を、補完できたと感じた。 主張が厳密に体系化できていない様子があったものの、ところどころに発見があった。

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2022/01/04

著者は以前からから観察力の重要性を説いており、個人的に強く共感していたので本書の発売はずっと楽しみにしていた。ただ、著者のnoteを追っていたので新鮮さを感じる部分はなく、再認識する点が多々あったという感じ。 本書を読み終わった後、ここ数年の出来事が思い返された。私は幼少期から...

著者は以前からから観察力の重要性を説いており、個人的に強く共感していたので本書の発売はずっと楽しみにしていた。ただ、著者のnoteを追っていたので新鮮さを感じる部分はなく、再認識する点が多々あったという感じ。 本書を読み終わった後、ここ数年の出来事が思い返された。私は幼少期から勉強、スポーツ、カルチャー、人としての振る舞い方等、どんな事にも理想とされる"スタンダード"を目指していた。けれどどれも結果が伴わなず、それは社会人になってからも引きずってとり常に劣等感に苛まれていた。そんな中、3年前から転職による仕事観の変化、プライベートでのアイデンティティの喪失、コロナによる生活の変化等、様々なきっかけでスタンダードを手放し始め、自分・周囲・社会をメタ認知して観察するようになった。そして今、人生で1番心地良い状態にある。勿論、スタンダードを高いレベルでできる人(優秀な人)に対する憧れは今もあるし、何かを成し遂げたわけではない為、ない物ねだりなる事は多々ある。けれど、自分にはその能力はないという自覚を持ち、優秀な人には尊敬の意を示しなごらも自分は自分の選択肢を選んでいこう(つくっていこう)と改めて思った。 その他、本書を読んで思ったこと↓ ・スタンダードを極めた人が生み出す創造物には説得力がある。スタンダードになることは諦めているが、かといってオリジナルだけでいくのもバランスが悪い。自分のオリジナルを少しでも他人に評価してもらえるようにスタンダードを知る(出来る)姿勢は忘れないようにしたい。 ・私だけではないと思うが、自分の信じていること(バイアス)に揺らぎが生じた時、それを無意識的に誤魔化す傾向にある。面白くないと決めつけていたコンテンツに面白みを見つけてみたり、派手な物に対して冷ややかな目で見る一方で多くの人を巻き込む事実に尊敬してみたり、揺らぎを受けとめることで新しい発想ができたりする。自分の気持ちの動きを観察して言語化できるようになりたい。 ・他人のメガネを掛けすぎると自分のメガネを失ってしまうことがある。他人のメガネを掛けて発する言葉には重みがないし、どれが自分のメガネだったのか混乱してくる。今掛けているのはどちらなのか区別しながら自分のメガネをアップデートしていきたい。 ・私が好感が持てるなと思う人はロジカルな話に感情が乗っている人である。自分も感情の細やかなニュアンスを捉えられるようになりたいし、論理に説得力を持たせられる技術や経験を増やしたい。 ・感情は選ぶ事ができる、というのは目から鱗。まさに悲観は気分、楽観は意志。 1年後、また読んでみたいと思う。

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2022/01/03

クリエイターを育てる会社「コルク」主催で、これまで「宇宙兄弟」など多くのヒット作を生み出してきた著者が、クリエイターに必要な「観察力」についてまとめたエッセイ。「認知バイアス」など、人間のものの見方について、自身がこれまでクリエイターと関わり、共に作品を生み出してきた中で考えたこ...

クリエイターを育てる会社「コルク」主催で、これまで「宇宙兄弟」など多くのヒット作を生み出してきた著者が、クリエイターに必要な「観察力」についてまとめたエッセイ。「認知バイアス」など、人間のものの見方について、自身がこれまでクリエイターと関わり、共に作品を生み出してきた中で考えたことをさまざまな角度から書いている。 いい観察は、愛を持って対象を見ること。「する」ことで結果を見て判断するのではなく、ただ「いる」を見ること。これは子育てと同じだという話が印象的。たしかに、子育ては結果ではなく、ただそこに子どもがいて、日々変わっていく様子を観察している。「いる」を見るためには共に過ごす時間が大切だというのは、子育てにも仕事にも活かしていきたい観察の力。

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2022/01/03

サブタイトルに"クリエイターは世界をどう見ているか"と大々的に称しているので、クリエイターの物事に対する着眼点を知ることができるのかと思って読むと、多少物足りなさは感じる。 着眼点について知るというよりは、観察とは何か、観察力とは何かという定義について、明確な...

サブタイトルに"クリエイターは世界をどう見ているか"と大々的に称しているので、クリエイターの物事に対する着眼点を知ることができるのかと思って読むと、多少物足りなさは感じる。 着眼点について知るというよりは、観察とは何か、観察力とは何かという定義について、明確な答えが出ていない作者と共に考えていくような本。 仮説を立てることにスタートを置き、問いを見つけまた仮説を立てる「仮説と問い」のループを繰り返すことで、観察力を磨いていく。 観察力を磨く営みは、決して明確な答えに辿り着くことはない、ということから、曖昧さ・わからなさを受け入れることについても言及されていた。 観察をするにあたり、愚直にディスクリプションすることで仮説が生まれるというのは、ためになった。

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