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国宝(上) の商品レビュー

4.4

59件のお客様レビュー

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    26

  2. 4つ

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2024/05/13

上下巻とかに分かれた本は全部を読了してから感想を書くべきなのかいつも悩む。 暑さの関係で分冊しただけならば一つの作品として全巻読了してから書くべきなのかもしれない。 この作品も、上巻だけでは全く完結していない、話途中の状態だ。 だけど、上下巻それぞれに対して感想を書きたいと思っ...

上下巻とかに分かれた本は全部を読了してから感想を書くべきなのかいつも悩む。 暑さの関係で分冊しただけならば一つの作品として全巻読了してから書くべきなのかもしれない。 この作品も、上巻だけでは全く完結していない、話途中の状態だ。 だけど、上下巻それぞれに対して感想を書きたいと思った。山半ばまで登った時の感想と頂上まで辿り着いた時の感想にどれだけの差があるのか、自分自身で気になるからだ。 だからまず上巻を読み終えた時点でこの感想を書いている。 この本を手元に置いてから2年近く積読していたことを少し後悔している。もっと早く読めば良かった。 ページを捲り出したら止まらない。珠玉のエンタメ作品だった。 語り口調の地の文のテンポの良さが心地よい読み易さを生んでいる。 そこに綴られるは2人の天才若手歌舞伎役者の波瀾万丈のストーリー。 歌舞伎には全く詳しくないが問題なかった。重要なことは地の文で易しく解説してくれる。 かたや生まれも育ちも歌舞伎界に縁もゆかりもないヤクザ者、かたや梨園の名家の御曹司。良きライバルとしてお互いを認め合い高め合う若者たちが、血と才能、成功と挫折、親愛と嫉妬、など相反する2つの狭間で揺れ動き、運命の悪戯に翻弄されながらそれぞれのドラマを紡いでゆく。 ライバル関係が巧く描かれている作品は傑作が多い。その証左がまた増えた。 下巻も楽しみたい。

Posted byブクログ

2024/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

吉沢亮、横浜流星をW主演に迎え 実写化される本作、まさに一気読みでございます。 ←既に軽く影響受けた物言いw 文字を追い、本を読んでいるのですが 頭の中で講談が流れているかのような 講談を読んでいるようなそんな錯覚に…。 歌舞伎に疎くても、とても分かりやすく 読み進められ「あ、これはあの人の話か?」 「これはあのことか?」と実際の梨園の話しのような まるで実話のような、物語に読む手が止まりません。 1人の少年の波乱万丈、紆余曲折を経て いや、そんな在り来りな言葉では言い表せない 喜久雄と俊介、2人を取り囲む人々の壮絶な 人生を、 伝記を 読んだような気持ちになりました。 この素晴らしい作品の実写化ともなれば 吉沢亮、横浜流星両名ともそれはそれは大変な 重責を担う事になろうかと思うのですが 全く心配せず2025年公開も待てる そんなキャスティングでもあろうかと思います。

Posted byブクログ

2024/04/29

歌舞伎のことは全く知らないけれどストーリーに没頭できた。 主人公や周りの登場人物が皆とても魅力的で、ストーリーの進み方もテンポが良く、どんどん読むことができた。

Posted byブクログ

2024/04/19

めっちゃ面白い!って訳ではないけど語りがメインなのでスイスイ読めるし先が読めなく興味深い。叙事詩のよう。途中に出てくる「太陽のカラヴァッジョ」って戦メリですか?笑

Posted byブクログ

2024/04/05

長崎のヤクザの組長の息子として生まれた喜久雄。 抗争により父を亡くし、大阪の歌舞伎役者である2代目花井半次郎に預けられ。半次郎の息子である俊介と共に女形として成長していく。 半次郎が骨折した時、代役として選んだのは息子・俊介ではなく… 俊介の出奔、2代目半次郎の死、3代目半次...

長崎のヤクザの組長の息子として生まれた喜久雄。 抗争により父を亡くし、大阪の歌舞伎役者である2代目花井半次郎に預けられ。半次郎の息子である俊介と共に女形として成長していく。 半次郎が骨折した時、代役として選んだのは息子・俊介ではなく… 俊介の出奔、2代目半次郎の死、3代目半次郎襲名… 2代目半次郎という後ろ盾を失い、思うような活動ができない喜久雄… そして俊介は… 3代目半次郎として、なかなか思うような活動ができないところに歯痒さを感じる… 部屋子上がりだからか… 歌舞伎の世界だけならまだしも、映画ででも… 春江は喜久雄と、と思っていたのに、あっさりと… 市駒は市駒で、ひとりで娘・綾乃を育てて。 何かじめじめしたものが全くない女性たち… どうなっていくんだろうか…

Posted byブクログ

2024/03/24

やっぱり吉田修一さんの作品はすごい。極道と梨園、どちらも馴染みのない世界なのに、気づけばすっかり引き込まれていた。もっと早く読めば良かった、、! 喜久ちゃんがんばれ、下巻で這い上がってくれー!!

Posted byブクログ

2024/03/17

Amazonオーディブルで聴いた。 「塞王の楯」を聴いてもまったく頭に入ってこないので池井戸潤「銀行総務特命」を聴き、「塞王の楯」に戻ってもやっぱりまったく面白くなく、吉田修一「国宝」上巻を聴いた。 聴き終えたけど、これもまた微塵もピンと来てない(^_^;) オーディブルのレビ...

Amazonオーディブルで聴いた。 「塞王の楯」を聴いてもまったく頭に入ってこないので池井戸潤「銀行総務特命」を聴き、「塞王の楯」に戻ってもやっぱりまったく面白くなく、吉田修一「国宝」上巻を聴いた。 聴き終えたけど、これもまた微塵もピンと来てない(^_^;) オーディブルのレビューではオーディブルの最高傑作とか多く書かれているのに、面白く感じられなくて残念。 下巻を聴くかどうか迷う。

Posted byブクログ

2024/03/06

**「輝きと挑戦の物語」のオーディオブック推奨** Audibleで耳読了 尾上菊之助さんのナレーションが特別な体験を提供する国宝のオーディオブックは、聴く者を役者たちの情熱溢れる世界へと誘います。彼の声により、物語は生き生きとし、舞台の緊張や感情の細かなニュアンスがリアルに...

**「輝きと挑戦の物語」のオーディオブック推奨** Audibleで耳読了 尾上菊之助さんのナレーションが特別な体験を提供する国宝のオーディオブックは、聴く者を役者たちの情熱溢れる世界へと誘います。彼の声により、物語は生き生きとし、舞台の緊張や感情の細かなニュアンスがリアルに感じられます。オーディオブックでの体験は、まるでその場にいるかのような臨場感を提供し、深く物語を感じ取ることができます。芸術と生きることの意味を探求するこの作品を、尾上菊之助さんの豊かな声色で味わってみてください。

Posted byブクログ

2024/02/25

あの監督がこれから撮影する作品じゃないかと勝手に思って読み始めたけど読み応えあって惹き込まれたー 最初は独特の語り口に少し戸惑ったけど物語が動き始めたら気にならずに割と一気に読んだ 特に青春編はその名の通り若者達の群像劇的な雰囲気もあったり昭和の時代背景と同じく上り調子でどこま...

あの監督がこれから撮影する作品じゃないかと勝手に思って読み始めたけど読み応えあって惹き込まれたー 最初は独特の語り口に少し戸惑ったけど物語が動き始めたら気にならずに割と一気に読んだ 特に青春編はその名の通り若者達の群像劇的な雰囲気もあったり昭和の時代背景と同じく上り調子でどこまで駆け上がっていくんだろうとワクワク あと歌舞伎の演目でも登場人物が実際にいる場面でもどんな場面でも映像が色も着いた形で目に浮かぶ感じがあった のでやっぱり映画化されるんだろうなと期待! 中学生~60代までの一代記かつ任侠~歌舞伎の女形なので誰が演じられるんだろうか 妄想キャスティングも楽しいし、出来る役者さんがいたらすごいと思う

Posted byブクログ

2024/02/12

2024.2.12 読了 講談風の独特の語り口 最初は少し戸惑ったけれど慣れてしまえばポンポンと進む軽快なテンポが小気味良く感じられ地の文でこんなに笑わされたのも初めてかもしれない。 最後に自分の本心に気づいた喜久雄がここからどんな風に変わっていくのか下巻を読むのがめちゃくちゃ...

2024.2.12 読了 講談風の独特の語り口 最初は少し戸惑ったけれど慣れてしまえばポンポンと進む軽快なテンポが小気味良く感じられ地の文でこんなに笑わされたのも初めてかもしれない。 最後に自分の本心に気づいた喜久雄がここからどんな風に変わっていくのか下巻を読むのがめちゃくちゃ楽しみです。

Posted byブクログ