medium[メディウム] の商品レビュー
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2022.01.推理小説家の香月史郎は,怪奇現象に悩む後輩の倉持結花から頼まれて一緒に霊媒師の城塚翡翠のもとに行くが,その後,結花は殺されてしまう.そして,翡翠の霊媒からのヒントにより香月が犯人を見つける.その後も,翡翠の霊媒と香月の推理で,水鏡荘での怪奇推理小説家殺人事件や女子高生連続殺人事件を解決させる.一方,若い女性を狙った連続刺殺事件が巷を騒がせていた.この犯人は,香月であり翡翠も殺そうと考えて別荘へと誘い出す.しかし,実際には,翡翠は奇術師であり,霊を感じる能力など全くなかった.すべて,鋭い推理能力で事件を見抜いていたのだった.翡翠を殺そうとした香月も警察に逮捕される.最後に,探偵役が連続殺人事件犯人で翡翠の霊媒能力も嘘だったとどんでん返しで終わり面白かった.
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ずっと気になっていた本が待望の文庫化ということで、早速買って読んだ。 最初は著者の情景描写や人物描写の手法に慣れず、単純に「なんか怖い…」という思いで読み進めていたが、読み進めていくうちに慣れていき作品にのめり込めるように。香月史郎と城塚翡翠の物語なのに、なぜアナザーストーリーのような話がついているんだ?と思いながら読んでいたが最後の最後で納得。とてつもないどんでん返しを食らった。ありとあらゆる可能性を視野に入れながら読んでいたが予想だにしない結末だった。当方ミステリ初心者だが完全に面食らった。帯やこのミス入賞に文句の付け所は見当たらない。続きも買って読んでみようと思う。
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(少し上から目線と思えるようなことも書きます。不快に思われた方がいらっしゃいましたらごめんなさい) 霊媒をして死者の話を聞き、主人公である小説家がそれに論理を足していくという倒叙物とも言える推理小説。 正直、この推理小説が五冠を取っていること、全てが伏線というキャッチフレーズがあったこと、物語の主人公の心情が被害者に同情的ではないこと、幕間の話で何度も加害者の名前をフルネームで書いて強調していること(変則アナグラムには気付けませんでした)、主人公は犯罪心理に詳しい小説家であるはずなのに心理面からではなく全ての謎を論理面から解決していることから主人公が犯人という予想は途中の段階でついていて、タイトルが主人公の名前ではなくヒロインの名前でなおかつ探偵と名乗っていることや物語の構成上主人公を犯人とすると物語を閉める人間がいなくなることからヒロインが解決するんだろうなとメタ読みしていたら当たってしまい、この話は前情報なしで読みたかったと思った一冊でした。メタ読みとかはするもんじゃありませんね。あまり本の評価をする際に他の本を引き合いに出すのはマナーがよくないですが個人的にはなぜかアガサ・クリスティの「アクロイド殺し」を読んでいる途中で思い浮かべてしまったこともあるかもしれません。ただ事件や推理はどれも面白く一つの事件でも違った解法があったりとフェアでありかつ思いがけない納得のいく答えが提示されていたため数学の問題を見ているようで楽しめました。 本を読んでいる間は手が止まらずテンポの良さも相まって一気に最後まで読んでしまいました。ヒロインの豹変ぶりやそれまでの偽ロマンスもベタだったりラノベやラブコメ的で懐かしさすら覚え引き込まれました。4.3点です。
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伊達じゃない 前評判は 伊達じゃない 翡翠の瞳 我を震わす とにかく驚きの一言です… 何を書いてもネタバレになりそうで…
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「ミステリ5冠」 SNSやレビューなどで絶賛されていたので、読んでみました。 私が期待しすぎてしまったのかもしれませんが、私には合わなかったです。 ミステリー小説を初めて読む方にはオススメですが、何冊ものミステリー小説を読んでいる方にとっては、話の半分程で犯人が分かってしまいま...
「ミステリ5冠」 SNSやレビューなどで絶賛されていたので、読んでみました。 私が期待しすぎてしまったのかもしれませんが、私には合わなかったです。 ミステリー小説を初めて読む方にはオススメですが、何冊ものミステリー小説を読んでいる方にとっては、話の半分程で犯人が分かってしまいます。 犯人をヒロインと共に推理する、というよりかはどうしてこの人が犯人なのかの過程を書いている感じです。 ただ、香月(ヒロイン)の女性に対する描写の仕方や表現の仕方が気持ち悪いです。ほんとに。わざとそのように表現されたかもしれませんが、読んでいて気分が悪くなり、途中でやめようと思ったほどです。 最後話に関しては後付けのような感じで大変後味が悪い小説です。2巻は読みません。 (この本を読むなら、「自由研究には向かない殺人」や「後宮の烏」シリーズをオススメします。)
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「全てが伏線」というのはなるほどなと思いました。 城塚翡翠ちゃんのあざとかわいいあのキャラ好きです。各話事件の内容はミステリとしては普通。 「イニシエーションラブ」とか「十角館の殺人」とか最後の最後まで騙してくれる方が好みの私としては、ネタバラシまでに展開の察しがついてしまったの...
「全てが伏線」というのはなるほどなと思いました。 城塚翡翠ちゃんのあざとかわいいあのキャラ好きです。各話事件の内容はミステリとしては普通。 「イニシエーションラブ」とか「十角館の殺人」とか最後の最後まで騙してくれる方が好みの私としては、ネタバラシまでに展開の察しがついてしまったのが残念。 文章はラノベっぽくてとても読みやすかったです。
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全4話から構成されている本書の第3話を読み終わっての感想は、つまらないと思っていました。翡翠はテンプレ化されたラノベに出てくるような深みの無い女性だし、事件解決の手法もなんだか霊媒だよりでいまひとつしっくりこない感じ。香月が連続殺人犯っていうのは流石に気づかない人は居ないというくらい示されている。と思ったいたら最終話で見事にひっくり返されました。全体として文章は稚拙だと感じましたが、ストーリーはとても面白かったです。
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いやーびっくり。 最初はこれ、いかにも男性が好きそうな女性像?作者これ男性?やっぱりなぁ、、とか思ってたけど(すみません) 良かった本気でそうではなくて! 気持ちよかった!面白かったです。
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霊媒・城塚翡翠と推理作家の香月が"霊的な不思議な力"を用いて事件を解決していく。翡翠が"みた"ものを香月が論理的に紐づけ証拠を探していく。。。 だが、帯の言葉通り"すべてが、伏線"。 最後の逆転劇に最後は一気読み。 ...
霊媒・城塚翡翠と推理作家の香月が"霊的な不思議な力"を用いて事件を解決していく。翡翠が"みた"ものを香月が論理的に紐づけ証拠を探していく。。。 だが、帯の言葉通り"すべてが、伏線"。 最後の逆転劇に最後は一気読み。 トリックは全くわからなかったものの、犯人はもしかして??という所があってそこだけちょっと引っかかってしまい4にしました。
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途中まではちょっと特殊な設定のミステリにしか思えなかったが、最後の最後に全てをひっくり返された。 「すべてが、伏線。」という帯に偽りなし。 https://gomago-gomago.com/medium-invert/
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