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三十の反撃 の商品レビュー

3.5

108件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    36

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

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2023/03/30

やっぱりこの作者さんは、些細な心情表現とか微細な行動の言語化がすごく上手。ただ、上手いがゆえにすごくリアルで、第三者の人生をぼーっと眺めているような感覚になってしまった。主人公のライフスタイルと情感が私にはほど遠かったせいかもしれない。 世の中に対する不平不満、デモ活動とか、自...

やっぱりこの作者さんは、些細な心情表現とか微細な行動の言語化がすごく上手。ただ、上手いがゆえにすごくリアルで、第三者の人生をぼーっと眺めているような感覚になってしまった。主人公のライフスタイルと情感が私にはほど遠かったせいかもしれない。 世の中に対する不平不満、デモ活動とか、自分の生活への不安感とか、なんとなく生きにくさを感じてる人たちにとってはものすごく共感できる話なんだと思う。

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2023/03/06

素直なジヘと哲学科卒業のギュオクの王子ぶりが好き。 正直前半はイマイチだったが、爽やかな風や季節の匂いが想像できる、五感に訴えてくるラストはすごく良かった。ソウルに行ったことはないが私も都会の空き場所にいる感じがした。 お国が違っても人間の悩みはそう変わらない。「本当は何がしたい...

素直なジヘと哲学科卒業のギュオクの王子ぶりが好き。 正直前半はイマイチだったが、爽やかな風や季節の匂いが想像できる、五感に訴えてくるラストはすごく良かった。ソウルに行ったことはないが私も都会の空き場所にいる感じがした。 お国が違っても人間の悩みはそう変わらない。「本当は何がしたいんですか?」という問いには、自分も向き合うのは怖い。

Posted byブクログ

2023/03/06

前回の朝鮮近代短編集の停滞がウソのように、一日で読み通した。とーぉっても面白かった。李箱文学賞ではなかったが、本書は済州4・3平和文学賞を受賞している。2017年に韓国の本屋に並んだようだ。朴政権を退陣させた蝋燭集会に集まった「普通の」若者たちを、たくさんたくさん励ましたに違いな...

前回の朝鮮近代短編集の停滞がウソのように、一日で読み通した。とーぉっても面白かった。李箱文学賞ではなかったが、本書は済州4・3平和文学賞を受賞している。2017年に韓国の本屋に並んだようだ。朴政権を退陣させた蝋燭集会に集まった「普通の」若者たちを、たくさんたくさん励ましたに違いない。 読みながら、この20数年間で20数回行った韓国の、そこでほんのひと時出会った若者たちの、あの姿、この姿が、走馬灯のように駆けていった。 主人公ジヘは、2010年当時30歳だったいわゆる「88万ウォン世代」(月収約8万4千円)。(←その後韓国の最賃は劇的に上がったから、日本の非正規とある意味変わらなくなっているはずだ)ジヘも、最貧の象徴である「半地下」の住居に住んでいる。インターンという名の半永久試し雇用で神経をすり減らしている。 少し勘違いしていた。世の中を大きく変えることはできないけど、身近なところから30通りの「反撃」をする話なのかと思っていた。実際には30歳の主人公たちの反撃だし、その「小さな」反撃が、必ずしも有効になるわけじゃなかった。唯一劇的な効果を見せたキム部長への反撃も、87年の闘争に参加したキム部長への正しい攻撃じゃなかった。 それでも、少しでも反撃することで若者は成長する。韓国の若者たちの社会を見る目は、健全でポジティブで、日本の若者たちを日々見ている私には眩しい。 私が韓国で出会った30歳前後の彼女たちは、 観光案内所ではおそろしく優秀だったし、 正社員の女性たちはなんとなく不遜だったし、 喫茶店での交流会の若者の政治意識の高さ、 旅で知り合った青年は、やはりジヘと同じく、 2008年の百万人ロウソク集会に参加していた。 ハンギョレ新聞の編集部、 その他民主団体の受付女性たち、 思えばみんな若い女性だった。 日本のように年寄りじゃない。 貧民街の隣に次々と高層アパートが立ち並び、 考試生(役人試験を目指す人々)の住む街も歩いた。 87年、08年、17年と、「普通の」彼女たちは、時には敗れ、時には集会に参加し、この時代を何とか生きている。 現代韓国が生き生きと息づき、そしてまるでワンクールのテレビドラマみたいだ、と思って読んでいたら、著者の本領は脚本家、映画監督だという。韓国若者の才能に幸あれ。

Posted byブクログ

2023/03/04

30ページ過ぎて、ジョンジンさんが出てきてから、面白くなった。ゴンユンとのエピソードが印象的で、結末も好き。不満を抱えているだけじゃダメってことだね。小さくても行動を起こさないとな。K文学、他の作品も読んでみたいな〜

Posted byブクログ

2023/02/23

何者でもない主人公が仲間と出逢い、なにかを変えようと行動を起こす話なのだけれど、彼らの行動に芯がなく、「これでいいのか……な?」という漠然とした不安が感じられる。だが、そこを含め共感ポイントが多かった。

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2023/01/30

この本はたしか元SKE48の岩永亞美ちゃんがおすすめしてて読んだ本 僕は人が薦めてる本を読むの好きです 自分では選ばないような本に出会えるから この本も韓国の本で自分からでは絶対読んでない 内容は日本の小説と変わらないけど、韓国の文化とか食べ物の描写があって韓国に興味が湧きました

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2023/01/28

小説のシュチエーションと同じ気持ちを味わえればと思い、本書記載のジャスを聴きながら読んでみました。ジヘの気持ちが耳からも伝わり小説の中に入り込むことができた感じがします。不条理に対する憤りを不満に思い、行動すれば何かが変わることに対して、普通の人である自分も踏み出す勇気をもらえた...

小説のシュチエーションと同じ気持ちを味わえればと思い、本書記載のジャスを聴きながら読んでみました。ジヘの気持ちが耳からも伝わり小説の中に入り込むことができた感じがします。不条理に対する憤りを不満に思い、行動すれば何かが変わることに対して、普通の人である自分も踏み出す勇気をもらえた感じがします。アーモンドも読んでみます!

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2023/01/28

間違ってることを間違ってると言うだけでも少しは世の中が変わる そして 私は世界で一つだけの存在 そう思うようになるには それに気付くまでには かなりの道程が必要

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2023/01/16

 ある芸人さんの言う、生きてるだけで丸儲け。 そんな言葉を素直に受け入れられはしないけど。 生まれたからには生きてやる。 って感じで。 図太く過ごしていければね。  時間は前にしか進まないから。

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2023/01/12

1988年生まれのジヘ。自ら「普通の人」というように平凡な生活を送る。 そんなジヘの生きづらい日々を描いている。

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