三十の反撃 の商品レビュー
今まで色々な韓国ドラマや映画を観てきた。 登場人物の多くが朝から晩まで働き、 みんなでワイワイお酒を飲んで、 酔い覚ましスープやハチミツ水を飲んで また働いていて。 アクティブで凄いなあ、と思う反面、 自我が強いというか、 権利を振りかざして怒ったり喚いたり、 他人のせいにして自...
今まで色々な韓国ドラマや映画を観てきた。 登場人物の多くが朝から晩まで働き、 みんなでワイワイお酒を飲んで、 酔い覚ましスープやハチミツ水を飲んで また働いていて。 アクティブで凄いなあ、と思う反面、 自我が強いというか、 権利を振りかざして怒ったり喚いたり、 他人のせいにして自分を正当化したり、 そういう部分に辟易していた。 そんなドラマや映画ばかりではなく 静かに優しく物語が進むものもあって、 日本にはない表現の素晴らしさや 心を柔らかく包むような言葉の数々に 感動させられて詩集を購入したり。 この作品も 生まれた年代のせいで ありふれた名前になってしまった 主人公の淡々とした物語で、 自己紹介が苦手だったり、 みんなと一緒に食事に行くのが嫌で 架空の友達を作り出し言い訳にしたり、 共感できるところが多かった。 彼女ジヘはもっといい生活に憧れ、 今はインターンだけれど いつか上へ行く、という小さな野心があり。 知り合った仲間(年齢も性別も様々)と 世の中を、自分の生活を変えようと行動する。 それは思ったよりも上手くいかず、 挫折を覚えるけれど、 行動した、という達成感は 彼らの心をほんの少し変えていく。 とても素敵なドラマを観たような 読後感だった。
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なんとか読み終えたが、あまり心には響かず。。ジヘが仲間と、社会の理不尽さに対して反撃していくストーリー。日本と韓国、30代の抱える悩みは変わらない!アーモンドが好評のようなので読みたい。
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ゴンユンとの過去を思えば、素直に真面目に生きてこれたジヘは偉い! 「友だちじゃない」宣言のシーンは胸がすいた。
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アーモンドの衝撃が鮮烈過ぎて肩透かしを喰らったように読み始めましたが、アーモンドを一旦忘れると等身大の繊細な心理描写がなかなかいい作品だと思った。でも、期待してたんやけどなぁ。
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アーモンドがよかったので、図書館で借りてみたけど、あれ?いまいち(^^;; とりあえずざーっと流してみたけどジヘに感情移入できず挫折。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
"あらゆる手段と方法を使って、私はほかの人たちとは違うすごく特別な人間なんだと、だからどうか私に注目してくれと、ありったけの力を込めて叫ばなければならない時代がやってきた。" 実は最後まで読み切ることが出来なかった一冊だけど、ただ、この一文がどうしても頭に残り、こういう文章に出会えたことに大きな価値を感じた一冊です。また読んでみたいと思います。その時は最後まで読めるといいな。
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お国柄の文化たるものはてんで分からなかったけれど、生きることの大変さは全国共通だと思うのであれよあれよと共感して惹き込まれていってしまった。一気読みに近い感じでページ捲っちゃったな。ギュオクとジヘのラブロマンス的な描写にもキュンときちゃった。 作者さんのあとがきによる「私は、自...
お国柄の文化たるものはてんで分からなかったけれど、生きることの大変さは全国共通だと思うのであれよあれよと共感して惹き込まれていってしまった。一気読みに近い感じでページ捲っちゃったな。ギュオクとジヘのラブロマンス的な描写にもキュンときちゃった。 作者さんのあとがきによる「私は、自分自身と貴方たちに聞きたかった。どんな大人になりたいのかと。今という時間をどのように記憶し、刻んでいくつもりなのかと。反撃がうまくいかないとしても、心の中に志しの一つくらいは持って生きるべきではないのかと。」といった言葉が胸に沁みた。アーモンドも読みたいッスネ。
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韓国の30歳女性の生活や気持ちが細やかに描かれていて、主人公が世の中に反撃しまくる展開だと勝手に思い込んで読んでいたら、チャレンジして失敗して、最後になんとか成功するものの、とても切ない話でした。
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韓国も日本も人々が悩み感じている事は同じなんだな‥と思う所と、韓国独自の表現や事象が伝わりにくく読みにくいと感じる所の両方がある作品だった。 日本の氷河期世代にあたる世代が韓国にもある事を知れたし、持つ者と持たざる者の格差への憤り、どうにもならない感じも同じで共感出来た。 皆...
韓国も日本も人々が悩み感じている事は同じなんだな‥と思う所と、韓国独自の表現や事象が伝わりにくく読みにくいと感じる所の両方がある作品だった。 日本の氷河期世代にあたる世代が韓国にもある事を知れたし、持つ者と持たざる者の格差への憤り、どうにもならない感じも同じで共感出来た。 皆様々な葛藤を抱えながら、何者かになる事を夢見て日々の現実を生きている。 苦しみながら、もがきながらも自分の人生を歩んでいけることは幸せだと思う。
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「アーモンド」に続く第二作。ようやく読む。 生きづらい世の中の、泳ぎ方。 変わることを押し付ける世の中で、簡単に変われないけどそれなりの生き方はある、と言ってもらっているような。それも人生だし楽しいかはわかんないけどなんとかなる、というか。 いい話。こんな物語を描いてみたい。
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