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三十の反撃 の商品レビュー

3.5

108件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    36

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    8

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2024/03/05

正直、そこまで響く内容ではなかった。 社会に不満を持つ、けれど声をあげられない女性の物語でゴテゴテとしたドラマなどなく、淡々としているところには好感が持てるが、イマイチぴんと来ない、というのが本音でした。

Posted byブクログ

2024/03/02

主人公のキム・ジヘはよくある名前の通りに普通で平凡な三十歳。会社で非正規雇用で働いて、自分はこのままでいいのか、どうせこんな自分なんかじゃ何もできないと日々悩み、苦しんでいた。 そんな最中に、世の中に反撃の狼煙をあげようとするギュオクと出会う。 這いつくばりながらも、少しずつ勇気...

主人公のキム・ジヘはよくある名前の通りに普通で平凡な三十歳。会社で非正規雇用で働いて、自分はこのままでいいのか、どうせこんな自分なんかじゃ何もできないと日々悩み、苦しんでいた。 そんな最中に、世の中に反撃の狼煙をあげようとするギュオクと出会う。 這いつくばりながらも、少しずつ勇気を出して一石を投じようとする。 結局とても大きく世間を揺るがすような反撃はできなかったけれど、小さい範囲で、たとえ声をあげても届かなさそうな闇にだって、一人でだって、声を上げられるんだ、小さな反撃も繰り返せば何かが少しずつ変わっていけるかもしれない。 そう思わせてくれる、爽やかな読後感でした。 日本にも声なき声がたくさん溢れている。 私だって世の中に反撃したいことは山ほどある。 平凡な私の声はどこにも届きやしないかもしれないけれど。涙を拭いて、よし、と思える話でした。

Posted byブクログ

2024/02/26

韓国でキム・ジへはクラスに5人も6人もいる名前みたい。 同じジへにBって呼ばれるのきっつ(^_^;)

Posted byブクログ

2024/02/22

変えたいけど変わらない、動きたいのに動けない。 こんなモヤモヤを抱えた現代人に読んでほしい。 ソン・ウォンピョンからのささやかな反撃。 著者は名門、韓国映画アカデミーに入って、のちに小説家になっている。華々しいキャリアを積んでるように見えるけど、それだけじゃなかったのだな。役者...

変えたいけど変わらない、動きたいのに動けない。 こんなモヤモヤを抱えた現代人に読んでほしい。 ソン・ウォンピョンからのささやかな反撃。 著者は名門、韓国映画アカデミーに入って、のちに小説家になっている。華々しいキャリアを積んでるように見えるけど、それだけじゃなかったのだな。役者の後書きを読んで納得。 もしかしたら次元が違うのかもしれないけど、人間味を感じられてすごく好きだし、 『アーモンド』もそうだったけど、映像が目に浮かんでくるような小説で、そこもすごく好き。 ジヘとギュオクの甘い感じも好き。好きな人に対する心の動き方を描くのが上手いのかな。

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2024/02/13

図書館で借りた本。 主人公のキム・ジヘは普通の30歳。全てが普通で、どこにでも居る女性。非正規雇用で良いように扱われ、正社員求人にいくつも応募するもののなかなか採用されず、不満を抱えていた。ある日、同じ年の男性ギュオクと出会い、誘われるままにウクレレ教室に行くようになり平凡な人生...

図書館で借りた本。 主人公のキム・ジヘは普通の30歳。全てが普通で、どこにでも居る女性。非正規雇用で良いように扱われ、正社員求人にいくつも応募するもののなかなか採用されず、不満を抱えていた。ある日、同じ年の男性ギュオクと出会い、誘われるままにウクレレ教室に行くようになり平凡な人生が少し変化していく。

Posted byブクログ

2024/02/08

諸々たる世の事情、日本と変わらない。理不尽な事あるけど、ほんの少しの勇気と行動があっても良いと教わった。その先が変わる変わらない関係なく。

Posted byブクログ

2024/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みながら図星を突かれたような気分になりした、主人公はまるで自分のようであり、停滞していることがわかっていても、何もすることができない、ただ無意味に時間だけが過ぎて行く、本から目を背けたくなりました。 ただ主人公が自分の気持ちに正直になり、黒歴史のような経験を経て、新しい道へ歩み出したことに対して、自分も変われるのかなという気持ちになりました。 作品全体を通して、人生そう上手くはいかないし、人は簡単に変われない、けれど、自分自身が良いと思えれば、例え同じことでも、人生は価値あるものに変わるのかなと感じました。

Posted byブクログ

2024/01/27

とても面白かったです ネームドキャラ誰も彼もに葛藤というか人生があって、それは読者の私にとっても通じるものがありました 仕方ないことばかりに取り巻かれてなお、生きていく姿に見てられるというか 書かれてらっしゃる著者の方がしっかりと社会を生きていかれてるのが、本から伝わってきま...

とても面白かったです ネームドキャラ誰も彼もに葛藤というか人生があって、それは読者の私にとっても通じるものがありました 仕方ないことばかりに取り巻かれてなお、生きていく姿に見てられるというか 書かれてらっしゃる著者の方がしっかりと社会を生きていかれてるのが、本から伝わってきました 国内の著名な作家は、実家が極太かったり、2世アーテだったり、読んでも白けてしまうことが多いです 勃興期にあるのかしら、韓国文学は市井の人々が人生を練り込んで書かれた印象があります 小説も詩も、どれも私の好みに合うものばかりで、読書していて楽しい、という感覚を思い出させてくれます 勉強感覚で、教養として…、といった自意識を忘れ、ただ続きが気になるというだけで読みこんでしまいました 1番感動したのはキムジヘがゴンユンとのレスバに敗けてのちの、ギュオクとのダイアローグです このやり取りには、「そうだよな、そう」と、私の人生が納得していたの感じます 保守的に変貌した既婚者とのダイアローグも忘れられません 社会経験を通じて、一日一日を穏やかに過ごしたい、それだけを望む生き方にとても共感します また読み返したいページです この小説は、烏滸がましくも私に地続きの部分があると思わせられるものでした 読んでよかったです

Posted byブクログ

2023/12/11

ソン・ウォンピョンさん3冊目。 初稿の時点では「普通の人」というタイトルだったそう。 主人公ジへと自分が重なる部分が多かった。 だからこそギュオクがジへをかわいくて素直で好きだと言った時、嬉しかった。救われたような気持ちになった。 「アーモンド」も素晴らしかったけど、私はこっち...

ソン・ウォンピョンさん3冊目。 初稿の時点では「普通の人」というタイトルだったそう。 主人公ジへと自分が重なる部分が多かった。 だからこそギュオクがジへをかわいくて素直で好きだと言った時、嬉しかった。救われたような気持ちになった。 「アーモンド」も素晴らしかったけど、私はこっちの方が好き。

Posted byブクログ

2023/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

色んな葛藤だったりだるいことに対する考え方や姿勢はわかると思うところがあった ジヘたちの活動の強化版が海外の迷惑活動家なのかなと思った 満たされない生活の中で鬱憤を晴らすために大義名分を掲げてよくわからんことをしてるのかな 着地として誰もが立てる舞台みたいな考えはよかった

Posted byブクログ