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いつかの岸辺に跳ねていく の商品レビュー

4.5

42件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

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2024/10/28

読後感が少し切なく、心が温かくなるような素晴らしい話。最後の最後、ピースがはまるような感覚は脱帽。 前半の『フラット』は護視点で、護と徹子の青春小説みたいな感じ。この2人はくっつくんだろうか?徹子が変わった行動をするのに理由はあるのだろうか?などと思いつつ、さらっと気軽に読めた...

読後感が少し切なく、心が温かくなるような素晴らしい話。最後の最後、ピースがはまるような感覚は脱帽。 前半の『フラット』は護視点で、護と徹子の青春小説みたいな感じ。この2人はくっつくんだろうか?徹子が変わった行動をするのに理由はあるのだろうか?などと思いつつ、さらっと気軽に読めた。通勤中などに、チマチマ読み進める。 後半の『フラット』は徹子視点。徹子の優しさと苦しみに胸が締め付けられる。前半のあれはそういうことだったのか!の連続で読み進める手が止まらず、怒涛の展開にあっという間に最後まで読了。最後の展開は感動で少し泣きそうになってしまった。 他の趣味で忙しく何年も小説は読めていなかったが、通勤中など暇だな…と思い、とても久しぶりに小説を読んでみた。何気なく手に取った本がこちらで良かった。ひたすらに面白かった。

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2024/09/05

前半のフラットでは護が語り、後半のレリーフでは徹子が語る物語。 前半のような感じでずっと話が続いていたら、ここまで引き込まれなかったかも。 後半、徹子目線になってから、一気に全てが見えてきて、面白くなった。幼馴染みの護が、全幅の信頼をよせる徹子。ちょっと変わった行動を取ったり...

前半のフラットでは護が語り、後半のレリーフでは徹子が語る物語。 前半のような感じでずっと話が続いていたら、ここまで引き込まれなかったかも。 後半、徹子目線になってから、一気に全てが見えてきて、面白くなった。幼馴染みの護が、全幅の信頼をよせる徹子。ちょっと変わった行動を取ったりする理由がわかった途端、前半のレリーフにも一気に面白さを引き寄せた。 カタリが登場してからは、どうなることやらとハラハラした。こんな人が近くにいたら、怖すぎる。だから、徹子がいろんな景色を見ながらたどり着いた場所を知ったときは、ほっとした。最後は、あっという間に時が流れてしまったけれど、護の優しさを感じるのには充分な気がした。

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2024/04/14

幼馴染みの護と徹子 二部構成となっていて、 前半「フラット」の章は護、後半「レリーフ」は徹子視点で語られる 心優しいが突然不思議な行動に出る徹子 その不思議な行動には何か謎があるんだろうと思いながら読み進め、後半の徹子視点でそれが明かされる とても素敵な話だった

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2024/03/27

最初は、護いい奴だな〜かっこいいな〜とほのぼのした気持ちで読んでいたら…後半びっくり! あまりの展開と内容に読後疲労感が…。でも決して嫌な疲労感ではありません。ラストなんてとても感動の事実が…。 少し切なくもあり、とてもうつくしいお話でした。 カーテンコールを読んだ時も思っ...

最初は、護いい奴だな〜かっこいいな〜とほのぼのした気持ちで読んでいたら…後半びっくり! あまりの展開と内容に読後疲労感が…。でも決して嫌な疲労感ではありません。ラストなんてとても感動の事実が…。 少し切なくもあり、とてもうつくしいお話でした。 カーテンコールを読んだ時も思ったけど、加納朋子さんすごいなぁ〜

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2024/01/24

加納朋子さんの作品の中で、『カーテンコール!』の次に好きな作品となりました。(☆5) 後半から出てくる人物(ポアロ最終作品のある人物が浮かびましたね)の言動部は読むのに少しのパワーを要しましたが、加納さんらしい終盤の怒涛の回収と温かいエンディングは読書の喜びを与えてくれました。 ...

加納朋子さんの作品の中で、『カーテンコール!』の次に好きな作品となりました。(☆5) 後半から出てくる人物(ポアロ最終作品のある人物が浮かびましたね)の言動部は読むのに少しのパワーを要しましたが、加納さんらしい終盤の怒涛の回収と温かいエンディングは読書の喜びを与えてくれました。 加納さんの作品はこれで9作目の読了となりましたが、期待を裏切られたことは一度もありません。 (全て☆4以上) 幸いなことに、加納さんの未読の作品が多数存在しますし、新作も期待できますので、これからも読み進めていこうと思います。

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2023/12/04

aoi-soraさんのレビューに惹かれて。 加納朋子さんの作品は大好きなので、読むのが楽しみでした♪ 幼なじみの護と徹子。護の視点での前編は青春物語かぁと思った。前編のラストに、あぁ…そういう結末なのね…、と思わせておいてからの後編がすごい。視点が徹子に移り、いきなり衝撃の事実...

aoi-soraさんのレビューに惹かれて。 加納朋子さんの作品は大好きなので、読むのが楽しみでした♪ 幼なじみの護と徹子。護の視点での前編は青春物語かぁと思った。前編のラストに、あぁ…そういう結末なのね…、と思わせておいてからの後編がすごい。視点が徹子に移り、いきなり衝撃の事実が明らかとなり、前編での違和感や引っかかりが一気に解消される。前半のラストのこともどこかに吹き飛んでしまったくらい。 現実にありそうなファンタジーのようなミステリーのような…想像力を働かせてこんな物語を生み出す加納朋子さんはすごいなぁ。 徹子が真面目で優しくて責任感も人一倍強くて、それゆえ一人で抱え込んでしまうところがあって。 一方の護は、困っている人がいたら、その重荷を奪い取ってやるような男気のある人だ。 護の「徹子はそういう人だよな」や、徹子の「護はそういう人だよね」と言うシーンがよかったなぁ。幼なじみでお互いのことをよくわかっているのだということがとても伝わってくる。 もう絶体絶命…!!ってときに救ってくれるヒーローってカッコよすぎでしょ!もう惚れちゃったよね。 あおちゃんのおかげで楽しい読書タイムを過ごせました!ありがとう♪

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2023/11/09

素敵なお話だった! 護視点の最初のパートが好きすぎた。書き方も面白くて、クスッと笑えるところもあって、全く退屈しなかった。 今時あんなに純粋で優しくて頼れる少年→男子→男性がいるのだろうか。いてほしい。 徹子視点は私的にはそれほどビックリする展開ではなかったけど、終盤の弥子ちゃ...

素敵なお話だった! 護視点の最初のパートが好きすぎた。書き方も面白くて、クスッと笑えるところもあって、全く退屈しなかった。 今時あんなに純粋で優しくて頼れる少年→男子→男性がいるのだろうか。いてほしい。 徹子視点は私的にはそれほどビックリする展開ではなかったけど、終盤の弥子ちゃんのセリフで泣いて、最後は号泣。 あるシーンでは自分の20代の頃を思い出して懐かしかった笑

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2023/11/09

4ページものとか色々あってよくわからないうちに終わった。どれもミステリアスなオチがあるのが良いのかなーと。あと不思議な現象も起こるとか。ずいぶんとストックがあるんだね、それを世に出してくれたって事なんだろう。廃墟の病院での女の子の役割と成仏出来た男の子と大阪の男の子。最後に女の子...

4ページものとか色々あってよくわからないうちに終わった。どれもミステリアスなオチがあるのが良いのかなーと。あと不思議な現象も起こるとか。ずいぶんとストックがあるんだね、それを世に出してくれたって事なんだろう。廃墟の病院での女の子の役割と成仏出来た男の子と大阪の男の子。最後に女の子が言う一言が現実を表して。和子と沙羅ももしもじゃない同時に存在してしまう人生って、本当に不思議。和子が現実だけど沙羅の世界もあるとか、2つは手に入らないけど、どんな感覚なんだろうか、あと3冊ストックしている加納朋子さんでした

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2023/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 加納氏の本を読んだのは2作目です。「カーテンコール」がおもしろかったので、読むことにしました。評価の高かった本作を読みましたが、前半は、護と徹子という幼なじみの話が続きます。徹子が恋の対象になるわけでもなく、これといって大きな事件が起こるのでもないので、なぜ、この本が高評価なのか、疑問を持つと同時に、退屈な気持ちで読み進めました。  しかし、後半の2章に入ると、気持ちは一変し、徹子の「持って生まれた特性」故に、思い、悩み、苦しむ彼女に対し、幸せを願わずにいられなくなりました。  冷酷で、悪魔の中の悪魔のような堅利の登場。心をかき乱され、あっと驚く展開が待っていました。  それにしても、堅利のインパクトが、私には強烈に残りました。ギリシャ神話になぞらえられている場面もあり、加納氏の教養の高さがうかがえました。私は、作家を心の底から尊敬します。

Posted byブクログ

2023/09/17

うわーん!良かったよお。ラストは電車の中で泣いてしまった(T ^ T)感動の涙です。(本日、電車とカフェで一気読み)久しぶりの、加納さん、やっぱり好きだなあ。 俺ー森野護(もりのまもる)の側から語られる『フラット』と、 幼馴染の平石徹子(ひらいしてつこ)の側から語られる『レリ...

うわーん!良かったよお。ラストは電車の中で泣いてしまった(T ^ T)感動の涙です。(本日、電車とカフェで一気読み)久しぶりの、加納さん、やっぱり好きだなあ。 俺ー森野護(もりのまもる)の側から語られる『フラット』と、 幼馴染の平石徹子(ひらいしてつこ)の側から語られる『レリーフ』 の2つの章からなるこの物語。 前半の『フラット』は、ある意味、微笑ましくもある、幼馴染の青春時代。 後半の『レリーフ』については、一言もネタバレ出来ません。ぶっとびます。 ぜひぜひ、読んで、驚いて、怖がって、応援して、悲しんで、喜んで・・・と感じて欲しい作品です。 上手いなあ、加納さん・・いろいろ予測してたけど、びっくりしちゃった。加納さん独特の人生観や運命感を感じます。 ネタバレしない範囲で、印象的だったところ、少し。 ーーーーー 男でも女でも、人を下げずにいられない連中が、俺は大嫌いだった。あいつらどうしていつもいつも、他人のあら探しばかりしているんだろう?どうしてあんなにも、人の落ち度とか失敗が、大好きなんだろう?目立ったり秀でてたり劣ったり、そういうことが全部、許せないんだろうか? ただ、見守り、頼まれれば、時にアシストする・・・全幅の信頼の上に、昔も今も、俺たちはそういう関係だ。 確かに親というものは、特に母親は、まったく悪気なしにそういうことをやらかす恐るべき生き物である。(ここ、私は心の中で爆笑した) 色んなハタチがいる。色んな生き方がある。人の数だけの価値観があり、幸せがある。 極端な話、一口に人間とひとくくりにしても、その平均値から極端に外れた個体はいくらでもいる。 人の心は他者が変えられるものでも、変えていいものでもないのだ。 ーーーーー ネタバレになるから書けないけど、ラスト近く、ヤンキーママの弥子の言葉にも泣きました。 読んでよかった〜〜(o^^o)

Posted byブクログ