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ライティングの哲学 の商品レビュー

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42件のお客様レビュー

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2021/09/29

本を1冊読み終わったときにはできるだけブクログにレビューを書くようにしています。ほんの短い、そしておそらくほとんど誰の目にも触れないであろう文章ですら四苦八苦して書いているのは、まさに本書で指摘されていた「幼児性」によるものだと痛感しました。 いかにこの「幼児性」を捨て、「断念」...

本を1冊読み終わったときにはできるだけブクログにレビューを書くようにしています。ほんの短い、そしておそらくほとんど誰の目にも触れないであろう文章ですら四苦八苦して書いているのは、まさに本書で指摘されていた「幼児性」によるものだと痛感しました。 いかにこの「幼児性」を捨て、「断念」するかのヒントを本書から得ることができました。

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2021/09/26

「書けない悩みのための執筆論」という副題の通り、原稿は簡単には書けないということを大前提にして、書けないものをなんとかして書くためのツールや考え方などを対談形式で紹介している本。  元々はアウトライナーの使い方についての座談会からこの本は始まっているため、前半はツール紹介が大きい...

「書けない悩みのための執筆論」という副題の通り、原稿は簡単には書けないということを大前提にして、書けないものをなんとかして書くためのツールや考え方などを対談形式で紹介している本。  元々はアウトライナーの使い方についての座談会からこの本は始まっているため、前半はツール紹介が大きい。  紹介されているツールはモノクロだが画像が大きめに取られて紹介されているため、どういうものか想像がしやすい。  また、本やブログなんかはQRコードですぐに飛べるようになっている。  しかし、段々と「なぜ書けないのか」「書けないものをどう書くか」という問題の本質についても論じているため、哲学的な一面もあるといえる。  しかし哲学が全てでもないため、読みやすいと感じる。  紹介されているツールについては今後より良いツールが開発され、古びていくかもしれないが、「なぜ書けないか」という悩みは普遍的なため、ツールが古びても本に紹介されている「書けないものを書くための考え方」は古びないと思う。  今後、音声入力が主流になるなど、執筆方法が劇的に変わったらわからないが。  ワードを使うのではなく、時にはTwitterやメモなどを使った短文から「原稿」を組み立てる瀬下氏の方法は、「原稿を書いている」と頭が認識すると書けなくなるため、「原稿を書いている」と認識させないために自分の頭を上手く騙す方法を書いているように感じた。  「より良いもの」を作ろうとするから時間がかかるのであって、締切などで自分はこれ以上は良いものは作れないと諦めることで作品を完成させるという考え方は文章のみならず他の作品についても応用できる考えのように思った。

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2021/09/13

2021-09-12 書けない悩み以前に、書かなくてはならない状況。著者4人は、書くことが求められ、読まれることがある程度保証されている。世の中の大半の人はそうではない。 もうひとつ、誰に向けて書くかがすっぽり抜け落ちている。それもまた4人にとっては自明のことなのかもしれないが。...

2021-09-12 書けない悩み以前に、書かなくてはならない状況。著者4人は、書くことが求められ、読まれることがある程度保証されている。世の中の大半の人はそうではない。 もうひとつ、誰に向けて書くかがすっぽり抜け落ちている。それもまた4人にとっては自明のことなのかもしれないが。 とはいえ、「執筆」の技法?に悪戦苦闘している様は赤裸々で興味深かった。

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2021/09/12

とにかく面白い。書くということをここまで様々な角度から見つめ、考える本って、ありそうで無かったんじゃないでしょうか。 各人の嗜好とか、悩みの種とか、試行錯誤のプロセスが詳らかに語られていて、それらを自分に引きつけて考えたときに、色々と良い気づきを与えてくれました。 「制約の創...

とにかく面白い。書くということをここまで様々な角度から見つめ、考える本って、ありそうで無かったんじゃないでしょうか。 各人の嗜好とか、悩みの種とか、試行錯誤のプロセスが詳らかに語られていて、それらを自分に引きつけて考えたときに、色々と良い気づきを与えてくれました。 「制約の創造」「「無能さ」でフィルタリングする」「書かないで書く」「思考は外部化のプロセスではじめて線形化する」「メモからメモを生成する」「執筆から編集へ」など、素晴らしいフレーズが盛り沢山です。

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2021/09/11

書き方の技術を教えてくれるものではなく、書くことの苦しさを4人の文筆家が座談会の形式で語る「書く」ということの哲学書である。哲学とは往々にして結論を出すことが困難である。しかし、本書は読み手の中に「書く」ことに対する何かを示唆してくれる作品である。

Posted byブクログ

2021/08/30

「書けない」と感じることは少なく生きてきたけれど、ここ1年はスランプというより意欲が皆無に。本著にはライティングのHOWの具体論もたっぷり議論されているけど、それ以上に書くに付随する心構えの部分で刺さることが多かった。とりわけ”脱規範化”は最重要な視点だなと。

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2021/08/19

書くことが職業である人たちの対談集と実践集。 面白いは面白い。いろんなツールの紹介があって参考になった。 ただ何処まで真似できるかは…。

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2021/08/14

書くプロ達でも、書くことにこれだけ苦しんでおり、そして彼等が囚われてしまっていたきちんと書かないといけないことから解放されていく過程が面白い。 はじめに書くための文章作成ソフトの話が続くので、あまり面白味を感じなかったが、対談後に執筆された4人の文章とその後の対談から段々と「断...

書くプロ達でも、書くことにこれだけ苦しんでおり、そして彼等が囚われてしまっていたきちんと書かないといけないことから解放されていく過程が面白い。 はじめに書くための文章作成ソフトの話が続くので、あまり面白味を感じなかったが、対談後に執筆された4人の文章とその後の対談から段々と「断念」すること、文章を書くマナーからの解放、なぜ苦しいのに書くのかについて意見が交わされていく。 最後まで読んでいるとすーっとした。

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2021/08/04

表紙とはじめにを読んでワクワクした。けれど自分が思っていたのと違かった。書くことそれは作る事。作る事の楽しさを思い出させてくれると勝手に思ってた。ただ自分に合わないと思っただけ。

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2021/08/03

最初に石を置くことで「取り返しがつかなくなって、文章が生まれる」というのに納得した。そして最初の石を捨ててしまうのが潔くていい。 でも、レヴィ=ストロースの「止まらず全体をざっと書き上げることから始める」のも良さげ。 自分にはどちらが合っているのか、試してみよう。 プロの文筆家の...

最初に石を置くことで「取り返しがつかなくなって、文章が生まれる」というのに納得した。そして最初の石を捨ててしまうのが潔くていい。 でも、レヴィ=ストロースの「止まらず全体をざっと書き上げることから始める」のも良さげ。 自分にはどちらが合っているのか、試してみよう。 プロの文筆家の方々も、書けないことにこんなに苦しんでるんや、と知った。 私でも何か書けるようになれそうな気がしてきた。

Posted byブクログ