ライティングの哲学 の商品レビュー
前半はテクニック的な話だったが、段々と哲学的?な話へと展開。「表現」には批判がつきものであり、傷つくことを恐れていては何も書けないということにつきるのかと。
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世の文章術の本って、良さげな文章を書くための「〜すべし」「〜してはいけない」というマナー集が大体の実態だけど、書くことの苦しさ、書けないという悩みをここまで赤裸々に語っているのは新鮮。 アプリの使い方など具体的なハウツーはあまり自分の仕事上の役に立たないけど、考え方には大いに励...
世の文章術の本って、良さげな文章を書くための「〜すべし」「〜してはいけない」というマナー集が大体の実態だけど、書くことの苦しさ、書けないという悩みをここまで赤裸々に語っているのは新鮮。 アプリの使い方など具体的なハウツーはあまり自分の仕事上の役に立たないけど、考え方には大いに励まされる。 自分も書けないなりにいかに書くかを日々模索しているけど、締切、理想、偏執、際限のなさ、諦め、断念、有限性、制約、などなど自分に照らして響く概念ばかりで、なんだか感動しながら笑ってしまった。
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原稿書きはやはり「締め切り」が一番の効果がある。無い知恵から、良い構成を一気に作り出せるのは「切羽詰まった状態」にする事でやり遂げれるのか、と思う。山本周五郎は「借金をすること」と言っていた。その訳は「返済するための原稿書き」はその支えとなったとある。いい文章、いい内容を作る事に...
原稿書きはやはり「締め切り」が一番の効果がある。無い知恵から、良い構成を一気に作り出せるのは「切羽詰まった状態」にする事でやり遂げれるのか、と思う。山本周五郎は「借金をすること」と言っていた。その訳は「返済するための原稿書き」はその支えとなったとある。いい文章、いい内容を作る事に時間が食われるといつまで経っても終わらない。だが、「いつまで」と期限付きは「徹夜の勉強」的刺激を受けて全能が働いてくれる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これは、文章を書く人々の仕事論を書いたもの。 仕事論なので、文章を書くことを生業にしていない自分でも共感できることが色々あった。 締切の効用、諦め、外部に晒す勇気。 全ての仕事に通じる。 アウトラインのアプリなど、専門的な書く技術はなかなか活用できないが、面白く読めた。
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千葉雅也ら「ライティングの哲学」文を書く事はSNSやら公私を問わず日常的であるが、まとまった文章となると格段にもどかしく困っている。そのため嫌気がさす事が多いが本書はその苦しみを受け入れるよう導いてくれるものだった。読書熊さんらプロの苦しみ・工夫・書く事の付き合い方は参考になった...
千葉雅也ら「ライティングの哲学」文を書く事はSNSやら公私を問わず日常的であるが、まとまった文章となると格段にもどかしく困っている。そのため嫌気がさす事が多いが本書はその苦しみを受け入れるよう導いてくれるものだった。読書熊さんらプロの苦しみ・工夫・書く事の付き合い方は参考になった。
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仕事でライティングをすることも多いのですが、書くことを生業にしている人たちがどのように書くことに向き合っているのかを知ることができて良かったし、アウトライナーなどのツールの使い方・取り入れ方も参考になった。 ただ座談会がメインなので、哲学というタイトルからすると物足りなさを感じた...
仕事でライティングをすることも多いのですが、書くことを生業にしている人たちがどのように書くことに向き合っているのかを知ることができて良かったし、アウトライナーなどのツールの使い方・取り入れ方も参考になった。 ただ座談会がメインなので、哲学というタイトルからすると物足りなさを感じた。
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哲学いうタイトルになっているが、物書きがライティングとどうように向き合っているかをテーマにした座談会という感じ。"書けない"という苦心から解放されたいという気持ちはよく分かる。アウトライナー等を活用することで、文章の構成を整理できる。本書ではWorkFlowy...
哲学いうタイトルになっているが、物書きがライティングとどうように向き合っているかをテーマにした座談会という感じ。"書けない"という苦心から解放されたいという気持ちはよく分かる。アウトライナー等を活用することで、文章の構成を整理できる。本書ではWorkFlowyが紹介されていたが、Notionとかでも同じ作業ができそう、
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諦めが肝心。 ヒトとしての成熟が、「自分はきっと何者かになれるはず」と夢根拠に信じていなければやってられない思春期を抜け出し、「自分は確かに何者にもなれないのだ」と言う事実を受け入れるところから始まるように(地に足のついた努力がここから始まる)、書き手として立つ事は、「自分はい...
諦めが肝心。 ヒトとしての成熟が、「自分はきっと何者かになれるはず」と夢根拠に信じていなければやってられない思春期を抜け出し、「自分は確かに何者にもなれないのだ」と言う事実を受け入れるところから始まるように(地に足のついた努力がここから始まる)、書き手として立つ事は、「自分はいつか素晴らしい何かを書く(書ける)はず」と言う妄執から覚め、「これはまったく満足のいくものではないが、私は今ここでこの文章を最後まで書くのだ」と引き受けるところから始まる。(p.137)
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「なぜ書くことが苦しいのか」ということに徹底的に向き合い、「どうすれば書けるようになるのか」という永遠の悩みに対してひとつの「あり方」を示す一冊。文章の書き方を指南する書籍は数多あれど、本書のようなものには出会ったことがなかった。 「いい文書」も「正しい文章」も本来は存在せず、...
「なぜ書くことが苦しいのか」ということに徹底的に向き合い、「どうすれば書けるようになるのか」という永遠の悩みに対してひとつの「あり方」を示す一冊。文章の書き方を指南する書籍は数多あれど、本書のようなものには出会ったことがなかった。 「いい文書」も「正しい文章」も本来は存在せず、様々な文章があってよいのだと許容されることによって、書くことができるようになる。切れ切れでも、おぼつかなくても、文章は文章であり、美しく無駄のない示唆に富んだものだけが文章ではない。理想的な文章を書くことだけが執筆ではない。まずはどんなものでも、思うがままにとにかく書けばいい。だから書けるはずだ。 そういった実用的な精神論もあれば、具体的な書けない症例、そしてもちろん書くためのメソッドも紹介されており、めちゃくちゃ勇気付けられる。
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アウトライナーやevernoteを使って執筆している著者を集めて、いかに利用して、いかに書くかの対談。アウトライナーの利用法は参考になる。とにかく書く、なんでも書く。
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