最悪の予感 の商品レビュー
一気読み!アプローチのうまさ、展開の巧みさも相まってグイグイ読ませる。ただこれは、アメリカだけの問題ではない。ウィルスの事、天災の事、危機管理の有り様をようく見ていかなくてはならない。
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物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
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勇気と決断力の物語。文句なしの最高評価。 マイケル・ルイス。ストーリーテラーという言葉は、まさにこの人のためにある。 失敗したパンデミック対策を、どうやったら、これほど興味深く物語として語ることができるのだろう。
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本日2022年10月23日の時点でcovit19は何度目かの感染ピークが去り、国内でも海外からの渡航者制限を解除している時です。 読むタイミングとしてはタイムリーではないですが、アメリカの今回のパンデミック対策の完敗を綴ったドキュメンタリーを興味深く読ませて貰いました。 ドキュメ...
本日2022年10月23日の時点でcovit19は何度目かの感染ピークが去り、国内でも海外からの渡航者制限を解除している時です。 読むタイミングとしてはタイムリーではないですが、アメリカの今回のパンデミック対策の完敗を綴ったドキュメンタリーを興味深く読ませて貰いました。 ドキュメンタリーなんだけど、まるで小説のようです。おそらく著者マイケルルイスさんの読者の惹きつけ方が秀逸なんだと思います。 国家としての対応がいかに酷いものだったかがよくわかる一方で、国民の生命を救うために名誉やお金などとは無関係に奔走している人達がしっかりと存在していたんです。しかも非常に優秀な人達が民間資本を使い、独自のネットワークを利用してパンデミックになる前にCOVID-19を捕らえようとしていたのです。うまく導けば100万人も亡くなる事もなかったハズなのがよくわかります。色んな思惑で全く機能しない国家の有り様が本当に残念で歯がゆいばかりです。 また、このようなパンデミックを上手く乗り切る難しさもよく書かれていてそのジレンマも読んでて苦しい程でした(上手くいった場合は、なんだ、今回のインフルエンザは大したこと無かったって事になりますからね)。 対人口比でみた感染者や死亡者数でみると日本の対応は成功だったのかもしれません。当時の菅さんはとにかく叩かれ続けていた印象でしたがよく頑張っておられたってことになるのでしょうか。このあたりも後からならなんぼでも言えて、当時対応していくのは非常に困難を極めたハズです。 すごい本読んじゃいました。こちらにいらっしゃるどなたかの本棚を覗いて気になって読みました。作中、究極の2択のどちらの道を選択すべきか迷った際にどうすべきか。という問いがでてきます。この問に対する答えはその時点では誰も正解がわかっていないという状況です。この答えにカーターがこう言います。「ICUの医師が瀕死の患者を治療するのと同じような態度で臨むべきだ。すなわち、自分がしようと思っていること、あるいは、しないでおこうと思っていることを明確にし、みずからに問いかける。もし間違っていた場合、どっちの決断のほうが悔いが残るか?」私はこの言葉を大事にしたいと思いました。
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アメリカはコロナ対応に失敗した。なぜか? ずいぶん前からパンデミックに備えるべきだと考えた医師や保健衛生官はいた。ワクチンができるまではソーシャルディスタンスをとり、学校を閉鎖して人流を減らすことが有効であることは間違いないことはわかっているのに、および腰の政府やcdc。日本だけ...
アメリカはコロナ対応に失敗した。なぜか? ずいぶん前からパンデミックに備えるべきだと考えた医師や保健衛生官はいた。ワクチンができるまではソーシャルディスタンスをとり、学校を閉鎖して人流を減らすことが有効であることは間違いないことはわかっているのに、および腰の政府やcdc。日本だけでなく、アメリカでも同じようなことが!ばかにされ無視されてもあきらめず、仲間や説得する方法を工夫していく過程がワクワク。歴史から失敗を学ぶこと、勇気を持つこと、子供たちにもいつか読んでほしい。
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【P299】 どんな大きな組織でも、危機を解決するのは、おおやけに重要な地位を占める人物ではなく、組織ピラミッドのずっと下にいる無名の従事者であることが多い、という法則だ。
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コロナ禍で日本にも感染症対策の専門機関があればと後悔し、お手本のように考えてきたCDCがこんな風に機能不全に陥っていたなんて…衝撃だ。パンデミックのために準備されてきたアメリカでさえこうなると思うと、人間が集まった組織はそもそも理想通りの動きをするのは不可能だという前提に立つ必要...
コロナ禍で日本にも感染症対策の専門機関があればと後悔し、お手本のように考えてきたCDCがこんな風に機能不全に陥っていたなんて…衝撃だ。パンデミックのために準備されてきたアメリカでさえこうなると思うと、人間が集まった組織はそもそも理想通りの動きをするのは不可能だという前提に立つ必要がありそう。 一つ気になったのは、時系列がばらばらのストーリーが挿入されたり、とりとめのない言及が多く、まるで編集されていないインタビューを見ているようでやや全体像をつかみにくかったこと。
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日本に限らず、「責任を果たそうとする人」が責任者にならず、名目としての「責任者」が責任を回避する構造がどこにでもあること。そして、組織が苦境に陥るほどその構造が強くなっていくことを再認識した。 本書と対比して、日本にはいい意味でも悪い意味でも構造をひっくり返す環境がなく、硬直化し...
日本に限らず、「責任を果たそうとする人」が責任者にならず、名目としての「責任者」が責任を回避する構造がどこにでもあること。そして、組織が苦境に陥るほどその構造が強くなっていくことを再認識した。 本書と対比して、日本にはいい意味でも悪い意味でも構造をひっくり返す環境がなく、硬直化しがちであることを感じた。好循環にある場合はそれでもいいかもしれないが、悪循環や停滞に陥っている状況下では0から何かを始めよう、生み出そうとしている人への支援や仕組み作りが必要かと思う(アメリカがすべて良いとは言えないが)。 また、今回のパンデミックにおいて専門家に対して過度な批判が散見されているが、実際に高度な知識を持つ専門家でさえ予測が難しい状況であるから「危機」なのであるということも頭の片隅に入れなければと思う。 本書のような状況やジレンマを抱えながら必死に現状と向き合っている人は少なくないはず。全てが報われるわけではないだろうが、そういった人々自身や人々の努力が、少しでも報われたり反映される社会や未来を創り出していけたらと感じた。
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アメリカのコロナ対策のお粗末さを認識させられる本。官僚組織と化したCDCは役に立たず、個人の能力に依存していたことがよく分かる。FAXの配布のくだりでは、アメリカでもそんな?と驚かされた。 日本はもっと悲惨な状態だった思うが、今回の経験が今後に活かせればと思う。喉元過ぎれば何とや...
アメリカのコロナ対策のお粗末さを認識させられる本。官僚組織と化したCDCは役に立たず、個人の能力に依存していたことがよく分かる。FAXの配布のくだりでは、アメリカでもそんな?と驚かされた。 日本はもっと悲惨な状態だった思うが、今回の経験が今後に活かせればと思う。喉元過ぎれば何とやらとなりそうな気がしてならない。
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斜め読了。 マイケルルイスは少し冗長な文章だが、内容は面白い。 2年ぶりの欧州は、完全にノーマルに戻った世界。果たして誰がこの2年の勝者なのだろうか?この本を超えて考えさせられる。
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