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最悪の予感 の商品レビュー

4.1

42件のお客様レビュー

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2022/03/05

最近オバマさんの約束の地を読んでオバマ陣営視点の政権交代の様子を垣間見ていたり、人類が知っていることすべての短い歴史を読んでセントヘレンズ噴火の様子を読んだりしていたので、いろいろ頭の中でつながって面白かった。 多方面からアメリカの実態や歴史を知ることができた。トップクラスの専門...

最近オバマさんの約束の地を読んでオバマ陣営視点の政権交代の様子を垣間見ていたり、人類が知っていることすべての短い歴史を読んでセントヘレンズ噴火の様子を読んだりしていたので、いろいろ頭の中でつながって面白かった。 多方面からアメリカの実態や歴史を知ることができた。トップクラスの専門家なはずのポジションでも視野が広いとは限らないし、不用心なものなんだな。トップってやっぱり大事だな。 政権ごとのリセットの様子には驚いた。 政府やCDCの対応や、変異結核の人が脱走してはまき散らすのもそうだけど、他人に期待しないほうがいいんだなと改めて感じました。 でも現状を受け止め、どうにかしようと動く人もちゃんといるんだとも思いました。 現代が1番いろいろわかっていて賢いというのは驕りですね。

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2022/02/26

コロナより遥かに前からのパンデミックへの準備と対策の記録。 アメリカはコロナ禍にトランプ政権だったのが一つ不幸だった。あと日本と負けず劣らずアメリカの組織の官僚主義と閉鎖性に閉口。

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2022/02/25

官僚組織の在り方と危機管理について考えさせられる一冊。 新型コロナウィルスが本格的に脅威となってから2年経った今も、国としての姿勢が正しかったのか、ほかにもっとできることはなかったのか、考えてしまう。それをアメリカを舞台にスリリングに書いている。

Posted byブクログ

2022/02/12

政治的な官僚組織のこれでもかと言う機能不全に辟易する。 アメリカ政府だけで無く、日本も同じような仕組みであり、組織の中の人はそんなに変わらないものなのだろうと想像できるだけに、公共の為の仕組み作りの難しさを思い知らされる。 不確実な状況における判断の難しさ、大きな責任というリスク...

政治的な官僚組織のこれでもかと言う機能不全に辟易する。 アメリカ政府だけで無く、日本も同じような仕組みであり、組織の中の人はそんなに変わらないものなのだろうと想像できるだけに、公共の為の仕組み作りの難しさを思い知らされる。 不確実な状況における判断の難しさ、大きな責任というリスク、不作為の罪。

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2022/02/09

面白いというと語弊がある。今なお続いている現実のことなのだから…ただし、負けてるんだけどorz しかして素晴らしい作品です。

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2022/01/17

【概略】  スペイン風邪(インフルエンザ)が猛威を振るった1918年、アメリカ3番目の大都市(当時)であるフィラデルフィアでは5週間で1万2000人が亡くなった。その一方でセントルイスでの死亡者はフィラデルフィアのそれの半分程度、この違いは何が原因なのか?その裏ではどんな人物が、...

【概略】  スペイン風邪(インフルエンザ)が猛威を振るった1918年、アメリカ3番目の大都市(当時)であるフィラデルフィアでは5週間で1万2000人が亡くなった。その一方でセントルイスでの死亡者はフィラデルフィアのそれの半分程度、この違いは何が原因なのか?その裏ではどんな人物が、どんな活動がなされていたのか?そして2020年1月、中国は武漢で発生した出来事を、やはり深刻にとらえ、備え始めた人物達がいた。「最悪の予感がする」と。 2022年01月16日 読了 【書評】  トーストマスター仲間に薦められて手に取ってみた。薦められて知ったのよ、マイケル・ルイスだったのね、って。「世紀の空売り」「マネーボール」・・・読んでみたくて「欲しいものリスト」に入れてたよ。今回は薦められた翻訳版を購入したけれど、後述の理由で原書も Kindle 経由で買っておいた。それはそれであらためて読むよ。  群像劇のような形で続くノンフィクション、前半はマグマが堆積していくかのように、ナニカがジワリジワリと、ヒタヒタと近づくような感じ。読者としては「これらの方達を紹介されて、あとで何が起きるの?何と何がつながるの?」という多少の疑心を抱えて進む。それでも(褒め言葉ね)異端者達の息吹きが、やはり異端者を自覚している自分からして心地よいという(笑)  医学的見地のない自分、だからインフルエンザにしても新型コロナウイルスにしても「まぁ、ただの風邪でしょう?風邪のちょっと深刻なヤツでしょう?」という感覚が「あった」。もちろん怖がり過ぎるのもどうかとは思うけど。目の前に現れている現象だけを捉えて判断するのはちょっと危ないなと思っていたところだったのだよね。そんな思考の過渡期にこの本と出会えたよ。  物事に対して上流で仕事をする人、下流で仕事をする人(上流が偉くて下流が・・・じゃないよ念のため)で見方は違うと思うけれど、下流から上流に逆流をしなくちゃいけない・その判断をしなくちゃいけない局面って絶対あるのだなと、経営側にいる自分にとっても考えさせられたなぁ。  後半、群像劇から新型コロナウイルスに関連した展開になってくると、ストーリーの歯車がまわりだし(ノンフィクションだからこんな書き方、バチがあたるかもなぁ)ドキドキな展開になってくる。ホント、ごめんなさい。カーターさんのご両親の話、チャリティーさんの新しい挑戦、事実は本当に、小説より・・・だ。  医療関係に携わっている方達、これは政府や地方公共団体に属して頑張っている方達も含めてだけれども、一度手に取って読んでみるとよいと思う。盲目的に模倣せよ、ではなく、比較し、良いところはどんどん吸収していけばよいと思ったなぁ。  最後は本当にどうでもよい話。先に謝っておく、ごめんなさい。  ずっと昔、英字新聞を読んでいてミツバチの数が少なくて花が受粉できなくてヤバいって記事を読んだことがあってね。その時に「pollinate」って単語を覚えたの。動詞で「受粉する」ね。名詞として「pollination」ね。ホントごめん、これ、スナックでおやぢがキャッキャして話すくだらないエロトークね。インターネットという公の場所で本当は書く内容じゃないのだけども・・・その時、「ぐへへへ、ねーちゃん、俺と pollination しない?って感じで使えるな」なんて思ってしまって。もう10年以上前の話で、チーム名古屋(英語学習者の集まり)のメンバーで長野から来てくれてた土佐犬ちゃん(♂)に「俺、pollinate をこんなおやぢトークで覚えちゃったわ」と話したらドン引きされるくらいで。タバコの煙が嫌いになったからスナックなんてもういってない=「俺と pollination しない?」のセリフも使う機会がなかった(使おうとしてたのか?!)のだけども。  この本(翻訳版)を読んでいたらなんと61ページに「他家受粉」という言葉が!!!!専門用語らしいのだけど、感染経路のうち、他の人と唾液を共有するような行為、まぁ性行為ね、そういった行為の総称を指すらしいのね。思わず「俺と pollination しない?と一緒やん!これ絶対に pollination/pollinate だって!賭けてもいいって!!!」と叫んでしまった。それでこの書評を書く前に Kindle で原書を購入、該当ページまで辿ってみたら・・・やはり「Cross-Pollination」と、pollination だった!!!思わずガッツポーズ!ボキャブラリーを増やすには、エロスが大事だ!ビバ・おやぢトーク!と思った次第。  ホント、ごめんなさい。

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2022/01/14

一冊のミステリーを読んでいるかのような感覚。読み物としてとてもおもしろかったが、現実にあった出来事を著者の視点から紡いだ一つの物語であり、小説とはまた異なる質感があった。 新型コロナウイルスにより世界中で多くの死者が出ている中で、各国が行う対策や国民の行動により死者の数は自ずと...

一冊のミステリーを読んでいるかのような感覚。読み物としてとてもおもしろかったが、現実にあった出来事を著者の視点から紡いだ一つの物語であり、小説とはまた異なる質感があった。 新型コロナウイルスにより世界中で多くの死者が出ている中で、各国が行う対策や国民の行動により死者の数は自ずと変わっている状況がある。 その中で本書は著者から紡がれるアメリカの物語が描かれる。つまり計画はあり人材もありあとは実行するだけだったが、それができなかったということだ。 前々からパンデミックに備えた計画の策定や、各地で奮闘する保健衛生官など材料はそろうも、それが生かされなかった。 小説のような語り口から、アメリカの今の一面が見えてくる様子は恐々としながらもおもしろくかんじてしまった。

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2022/01/12

果たして面白かったなんて軽々しく言っていいものなのか悩むところではあるけれど、続きを読みたくてたまらないまま読み終える本ってそんなに多くない

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2022/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

トランプ政権がコロナはすぐに消滅するとして初動を誤ったがために米国は2022年年初において感染例は57百万件を超え、死亡者は80万人を超えた。(WHOの公開している情報:https://covid19.who.int/region/amro/country/us) なぜここまでアメリカはコロナ対策が遅れたのか?アメリカは誰もこの危機に備えていなかったのか? 実際、カリフォルニア州のサンタバーバラ郡の無名の保健衛生官であった女性はアメリカでパンデミックが起きたとしても、誰もそれに対して有効な対策案を持っておらず、政府やお役所的なCDCは深刻な状況に陥るまで傍観するだけになるのではないかと危惧していた。 ただそうではない人々もいた。 2003年には十三歳の少女が科学研究のコンテストに参加するための課題に新型インフルエンザの感染拡大を防ぐための対策を、過去にアメリカで起きたパンデミックの情報をもとにコンピュータシミュレーションを行い、経済活動を止めるよりも、ソーシャルディスタンスを保つこと、スクールバスという閉鎖空間で多くの生徒を送迎する学校を閉鎖した方が効果的であるなどの結果を導き出し、それは父親のつてでホワイトハウスにまで届き、その後の政府の基本方針として採用されるにまで至っていた。 また、ある研究者はウイルスの遺伝子、ゲノムのデータベースとその検索システムを構築し、検体があればそこから瞬時にしてウイルスがどのタイプのものであるかを特定できる技術を持っていた。 アメリカはジョージ・W・ブッシュ政権の時に大統領の指示でパンデミックを想定した対策検討を行っていた。その方針はオバマ政権になっても引き継がれた。 しかし、トランプ政権になってからそれらの担当部門は解体され、担当していたメンバーは解雇された。 そして、2019年末、中国の武漢でパンデミックが起きつつあるという情報が入ってきた・・・。 ノンフィクションなので、結論はわかっている。 2000年代から色々な検討をしていながら、アメリカはトランプ政権が判断を誤り、パンデミックの封じ込めに失敗するのだ。 そこにはちょっとした不運も関係している。オバマ政権時に豚インフルエンザによるパンデミックが予想され、政府は策定した方針に基づき学校の閉鎖を検討した。しかし、その方針ができる前までCDCはワクチンができるまではどんな対策も役に立たないというものだったため、実績のない新方針を取らず、古い方針に従って特に対策を行わなかった。結果としてパンデミックは起きなかったため、その判断が「適切」という評価になってしまったのだ。だが、詳しく分析するとインフルエンザの感染力が想定よりも大幅に低かったためパンデミックに至らなかったのだ。 この「成功例」はCOVID19の対策においても大きく影響し、アメリカが感染が拡大し始めても、パンデミックを否定し、ソーシャルディスタンスや、マスクの着用などを奨励しなかったのはご存知の通りだ。 一方で日本の場合は学校の休校なども行ったが、日本が正しかったとするのも早計だろう。 アメリカと日本では社会環境、生活習慣が大きく異なる。つまり、アメリカの小学生はスクールバスという乗り物に乗せられて移動し、学校では机を引っ付けて授業を行い半径1メートル以内で友人同士が近接している時間が長いが、それに比べて大人はそこまで近接した暮らしはしていない。十三歳の少女の研究がきっかけとなったシミュレーションはそういうアメリカの環境をパラメータとして盛り込んで分析した結果として出てきたものだ。そしてそれを過去のパンデミックにおけるデータで分析し、検証している。 その結果として出てきている答えと、その答えを真似て出す答えでは、価値も有効性も異なる。 ただ、この本での教訓は、それも社会に、社会を動かす人々に受け入れられなければ役に立たないということだ。 そしてもう一つは、この社会を動かす活動も「利益」が生み出されなければうまく動かないという皮肉だ。一日2千件のコロナウイルス検査を無料で行える体制を整えたにも関わらず、医療機関から検査の依頼がこない。なぜか?医療機関が検査依頼を出す時に使用するシステムでは検査依頼にかかる費用を入力する必要があるが、無料(ゼロ)は入力エラーとなって受け付けないのだ。何かコメディ映画を見せられているような錯覚を覚えた。

Posted byブクログ

2021/12/28

多くの人が高評価しているのがよくわからない本。アメリカも日本に劣らずコロナ対策がダメでその原因はトランプだけではなく、CDCをはじめとする官僚組織にあるということがストーリー仕立てで書かれているのだが、それだけの話にこんなに分量が必要なのかは著しく疑問。 みんな本当に面白かったの...

多くの人が高評価しているのがよくわからない本。アメリカも日本に劣らずコロナ対策がダメでその原因はトランプだけではなく、CDCをはじめとする官僚組織にあるということがストーリー仕立てで書かれているのだが、それだけの話にこんなに分量が必要なのかは著しく疑問。 みんな本当に面白かったのだろうか・・・

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