護られなかった者たちへ の商品レビュー
生活保護の実態を本当に考えさせる作品。 名作だとは思うけど、一度読んでしまうと結末が分かってしまうので残念。 ミステリーだから仕方ないかな。
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bmakiさんのレビューを拝読して読みたくなった作品です。 bmakiさんありがとうございます! 震災後の仙台で、誰からも恨まれる筋合いのない善人で通っていた三雲忠勝が、無人のアパートで手足を縛られて餓死させられます。 そしてやはり人格者といわれていた城之内猛留も同じように...
bmakiさんのレビューを拝読して読みたくなった作品です。 bmakiさんありがとうございます! 震災後の仙台で、誰からも恨まれる筋合いのない善人で通っていた三雲忠勝が、無人のアパートで手足を縛られて餓死させられます。 そしてやはり人格者といわれていた城之内猛留も同じように手足を拘束されて餓死。 県警捜査一課の笘篠誠一郎は二人が同じ塩釜福祉保険事務所に勤めていたことを突き止めます。 調べていくと過去に隠された生活保護申請者の中に、二人に恨みをもつ者がいたことがわかります。 笘篠は二人に恨みを持つ利根勝久という前科者がちょうど出所していることを突き止め、もう一人塩釜福祉保険事務所にいた上崎岳大の殺害を止めようとしますが…。 中山七里さんは久しぶりに拝読しました。 以前、ブクログを始める前「ドビッシー」とか「ベートーヴェン」とか「ショパン」とか音楽家の名前がタイトルに入っているシリーズを読んだことがあったのですが、イマイチ、漫画っぽいと思ってしまいそれっきりの作家さんでした。 こんな、社会派路線の作品もあったのですね! これなら文句なく星5です。 でも最初はなぜ、犯人も動機も最初からわかっている事件じゃないの?と思いわざわざ、最後に一体何があるのかと思って読んでいたら、やっぱりありました! それで、その謎がストーリーで明かされる直前に、読者にもわかるという読者の読解力にも花を持たせるような書き方も嬉しく思いました。 どなたか他にも中山七里さんの社会派作品で面白い作品をご存知の方がいらしたら教えていただければ嬉しいです。できれば文庫化されているもので。
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なんて言ったらいいのやら。 語彙力がないため 言葉にできない。 切なく、苦しく、、そして悔しく、、 心がヒリついた 最後の展開に『あーーーー』と悲しい声が漏れた 私には三人の暖かい関係が救いになり、 この小説の思い出になったかな 泣けたし、共感というか、、肩持っちゃうよね ...
なんて言ったらいいのやら。 語彙力がないため 言葉にできない。 切なく、苦しく、、そして悔しく、、 心がヒリついた 最後の展開に『あーーーー』と悲しい声が漏れた 私には三人の暖かい関係が救いになり、 この小説の思い出になったかな 泣けたし、共感というか、、肩持っちゃうよね 『生活保護』について、、勉強になりました。
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あの“震災”から、すでに12年過ぎた。 あのあと生まれた子供たちも、来年春には小学校を卒業する。 人は群れを作って生きる動物。 群れのなかでは、服従の代償に「護られる」はずなのに偏って「護られない」人が出てしまうのは、現代社会の歪みなのか……。 「震災」=〉どうすることもで...
あの“震災”から、すでに12年過ぎた。 あのあと生まれた子供たちも、来年春には小学校を卒業する。 人は群れを作って生きる動物。 群れのなかでは、服従の代償に「護られる」はずなのに偏って「護られない」人が出てしまうのは、現代社会の歪みなのか……。 「震災」=〉どうすることもできない自然の猛威を感じながら、 一方で、 「社会」=〉守るために作った「群れ」にもかかわらず「護られない」人を生み出してしまうことの矛盾。 月並みですが、命より大切なものはない。 ましてや「経済」なんて……。
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この世は様々な理不尽さに満ちていて、護られる者と、護られずにこぼれ落ちていってしまう者がいる。 そんな「護られなかった者」と「護りたかった者を護れなかった者」の思いが切々と伝わり、読み進めるにつれて胸が痛くなった。 ラストの展開は、驚きつつも納得。 きっと世の中には、もっと目を背...
この世は様々な理不尽さに満ちていて、護られる者と、護られずにこぼれ落ちていってしまう者がいる。 そんな「護られなかった者」と「護りたかった者を護れなかった者」の思いが切々と伝わり、読み進めるにつれて胸が痛くなった。 ラストの展開は、驚きつつも納得。 きっと世の中には、もっと目を背けたくなるような過酷な現実があるのだろう。ラストまで読んで、実際の社会において、「護られなかった者」を作らないために何ができるのかを考えさせられた。
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泣ける社会派ミステリーですね。中山七里さん初めて読みました。 読み進めていくと容疑者にどんどん肩入れしてきちゃいます。絶対捕まらないで、と思いました。空港のシーンはドキドキしました。 ものすごく悲しい話なのに、後味は悪くないです。護られなかった日々にも幸せな日々はあった。護ら...
泣ける社会派ミステリーですね。中山七里さん初めて読みました。 読み進めていくと容疑者にどんどん肩入れしてきちゃいます。絶対捕まらないで、と思いました。空港のシーンはドキドキしました。 ものすごく悲しい話なのに、後味は悪くないです。護られなかった日々にも幸せな日々はあった。護られなかったことよりも護ろうとする人がいないことの方が不幸なのではないかとも思いました。
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さすが中山七里さん、最後のどんでん返しも良かったです。映画もこの後、見てみようと思います。 知り合いにケースワーカーの方がいるのですが、いろいろな内情を聞いていると辛いものがあります。
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生活保護制度を不正受給してる人も確かにいるんだろうけど本当に必要な人を対象外にしてしまうのはどうにかならないのか 絶対悪がいないから誰を恨んだらいいのか
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この作品を読んで中山さんの作品を読み始めました。伏線の回収、現在進行形で動いていく展開、大どんでん返し、物凄く面白かったです。ミステリーとしてもよかったし、おばあさんの悲しい結末にも心が揺さぶられました。
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