夜行秘密 の商品レビュー
選ばなかった人生… あの時、ああしていれば良かった あの時、ああしなければ良かった 確かに思い出すのは、後悔の記憶の方が多い。 その後悔が、あるきっかけで怒りになる。 怒りの表現は人それぞれ違う… そして、 大きな怒りは時を超え、復讐になる。 復讐とは、自分を丸ごと失った証であり...
選ばなかった人生… あの時、ああしていれば良かった あの時、ああしなければ良かった 確かに思い出すのは、後悔の記憶の方が多い。 その後悔が、あるきっかけで怒りになる。 怒りの表現は人それぞれ違う… そして、 大きな怒りは時を超え、復讐になる。 復讐とは、自分を丸ごと失った証であり、 復讐とは、自分を失ってもいいくらいの怒り なのだと感じた…
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人の愛の凄さを実感しました。欲望の深さ、ここまで人を愛してみたいと思いました。 私があの人だったらどう動けたんだろうと考えて、何度も繰り返し読みました。
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indigo la Endの『夜行秘密』をベースに物語を紡いでいるとのことで、表題に合わせてアルバムの曲を聴きながら読んだ。 全14曲分の短編ならまだしも、全てが繋がった長編だったからビックリ!カツセさんスゴイ! 音楽と小説の融合。 音楽をベースに世界がもっと広がって、 再び音楽...
indigo la Endの『夜行秘密』をベースに物語を紡いでいるとのことで、表題に合わせてアルバムの曲を聴きながら読んだ。 全14曲分の短編ならまだしも、全てが繋がった長編だったからビックリ!カツセさんスゴイ! 音楽と小説の融合。 音楽をベースに世界がもっと広がって、 再び音楽が被さり浸透して、 世界が膨らみ色めき立つ感覚。 喪失し、先立たなかった後悔の上に立つ人たち。 のた打ち回って、その分ズレていく。 衝動ズレした立ち位置から見据える先に生まれるノイズ。未来の後悔が燻るようにひっそりと笑う。 どこまでも選べないBルート。 止まらないループ。 鳴り止まないエンドレスリピート。 カツセさん、好きです。 読後の余韻までもが読書。良き。
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indigo la Endの名前に惹かれて読んだ。 最初は生々しい描写や、どこか冷めてるような、傍観しているような登場人物たちと文章に、楽曲のような感傷的なものを想像していた私はギャップを感じてしまって、合わないな〜と思いながら読み進めていった。 でも、後半のチューリップの話から、激流のように交わり流れていく登場人物たちの感情に最後は自然と惹き込まれ涙が出ていた。 蘇るのは後悔の記憶ばかり。 あの時手放してしまったもしもの先と自分を繋ぎ止めるものが、憎しみや怒りだとしたら、 ずっと抱いていたいと思うのは当然じゃないだろうか。 その先に待っているのはきっと良い未来じゃないんだろうけど、手放してしまったら私は私でいられなくなるから。 そう思えるくらい、自分が自分である理由に出来るくらい、誰かを愛してみたい。 でもきっと私は音色やナツメ側の人間なんだろう。 心のどこかで運命的な真実の愛みたいなものを追い求めているけれど、 結局は自分が幸せで安全であるためのエゴイズムを通して、壁を作って… 失ってからの後悔を引き摺り続けて、引き摺っているもののせいでまた失って、って、繰り返している。 妥協なんかするものかと周りの人間を客観しているような気分になって、結局は自分に酔ってただけなのに。 個人的な体験とすごく重なる部分があって、久しぶりに苦い思い出を思い出した。 楽曲と話の内容はだいぶ離れていたけれど、1冊読み終わったあとに聞く夜行秘密は深みがまして苦しかった。
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本屋さんで気になって購入 p182 「どんな性別であっても愛することができて、どんな性別からも器用に愛されるあなたが、私と同じワケがない。本当に羨ましいし、憎いよ。嫉妬してる自分も嫌いになる。愛される自信があるからこそ軽率で、どんどん土足で人の心に踏み込んでこようとするあんたが、本当に憎くて、嫌い」 p184 「器用に生きてそうって、勝手に線引きして、私を一人にさせてるじゃん!」 p234 「よく正義感背負って、赤の他人に石投げようと思えますよね。自分は道を踏み外さないって、そんな自信が、よっぽどあるんだろうなって」 切なくて沢山胸がぎゅんってしました 後悔しないように、大事な人に自分の思いをちゃんと言葉にして伝えなきゃなと思いました
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音楽とコラボと聞いて、ラブソングからの惚れた腫れただけで話が進むかと思いきやまさかの展開でびっくりした。すごく良かった…………次回作も期待大。
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あの時、ああしていれば。 あの時、あんなことを言わなければ。 人生たらればを言い出したらキリがなくて、後悔ばかりが身に染みる。 せっかく出会えた大切な人を、なぜか失ってしまう。分岐点を探しては、ifを問いかける。 そしてまた、取り戻せないものを実感する。 これはそういう物語...
あの時、ああしていれば。 あの時、あんなことを言わなければ。 人生たらればを言い出したらキリがなくて、後悔ばかりが身に染みる。 せっかく出会えた大切な人を、なぜか失ってしまう。分岐点を探しては、ifを問いかける。 そしてまた、取り戻せないものを実感する。 これはそういう物語。 たら、れば、でも。 そんな言葉ばかりがぐるぐると巡ってしまう出会いを喜ぶべきか悲しむべきか。 なんの前知識もなく読んだので、なんだかMVでも見てるような作品だなと思ったら、楽曲ありきの物語なんですね。どうりで退廃的な匂いがするわけだ。 あと小説というよりコラムというか記事を読んでいるような感覚。気のせいかもしれないけど。 正直、登場人物全員が気持ち悪いくらいに青臭くて未熟で、どいつもこいつも自業自得だなとしか思えないんだけど、でもある一定の年齢の読者にはそれこそ陶酔する物語だとおもう。
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自分にもある、人生の分岐路。 あの時、ああしていれば良かった。あの時、ああしなければ良かったと、記憶を巻き戻してみては、選ばれなかった方の人生を想像してしまう。どうしても輝いて見えるBルートを想像して、そっちの未来を願ってしまう。 振り返ると、自分の人生の分岐路で、動けなくな...
自分にもある、人生の分岐路。 あの時、ああしていれば良かった。あの時、ああしなければ良かったと、記憶を巻き戻してみては、選ばれなかった方の人生を想像してしまう。どうしても輝いて見えるBルートを想像して、そっちの未来を願ってしまう。 振り返ると、自分の人生の分岐路で、動けなくなっている自分がいる。
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重いけど続きが気になって読み続けて感傷的になるを繰り返すような本でした。 登場人物一人一人にそれぞれストーリーがあって、読み進めるにつれて人間関係が交差するストーリー、読み終えた時の衝撃が印象的でした。
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重くて暗いというのが率直な印象。 「明け方の若者たち」とはかなり違う感じ。 読んだ後にindigo la Endの音楽を聴くととても良い。二度楽しめる。
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