夜行秘密 の商品レビュー
「運命」を信じ、絶望し後悔する。 自分を過信し、また絶望し後悔する。 この作品を読んだ後、何故だか悔しくなった。 立場や状況は違えど、どこか共感できるような喜びや嬉しさ、怒りや後悔など、たくさんの感情が詰まった作品だった。 最後の一行、言葉では表すことのできない感情がブワッと溢...
「運命」を信じ、絶望し後悔する。 自分を過信し、また絶望し後悔する。 この作品を読んだ後、何故だか悔しくなった。 立場や状況は違えど、どこか共感できるような喜びや嬉しさ、怒りや後悔など、たくさんの感情が詰まった作品だった。 最後の一行、言葉では表すことのできない感情がブワッと溢れた。 作者のデビュー作である「明け方の若者たち」は、出版されてすぐ読み、衝撃を受けたが、それとはまた違う衝撃が今回の作品にはあった。 今後もカツセさんを追っていきたい。
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前半は、切なくてどうしようもなく涙が止まらない恋哀のお話です。中盤になるにつれて、心が苦しくなります。そこまでは良かったのですが、後半、怒涛の展開に置いてかれました。驚きました。 短編集ではないです。 読み終わった感想。やはり恋愛は沼です。 あと、楽曲の世界観が反映された小説とい...
前半は、切なくてどうしようもなく涙が止まらない恋哀のお話です。中盤になるにつれて、心が苦しくなります。そこまでは良かったのですが、後半、怒涛の展開に置いてかれました。驚きました。 短編集ではないです。 読み終わった感想。やはり恋愛は沼です。 あと、楽曲の世界観が反映された小説というのは、とても良いです。歌詞の節々が感じられます。でもとても拡張解釈なので、自分の想像とのズレは仕方ないです。
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一気に読んだ。indigo la Endの夜行秘密を聴いてから読み、読んだ後にまたアルバムを聴いてみた。カツセさんはこのアルバムを聴いて、こういう世界観を思い描いたんだ…と思うと、さらに興味深い。 人生とは、選択の繰り返しで、その時は最善策と思ったことが、何年か経つと、あの時ああ...
一気に読んだ。indigo la Endの夜行秘密を聴いてから読み、読んだ後にまたアルバムを聴いてみた。カツセさんはこのアルバムを聴いて、こういう世界観を思い描いたんだ…と思うと、さらに興味深い。 人生とは、選択の繰り返しで、その時は最善策と思ったことが、何年か経つと、あの時ああしていれば、ああしていなければ…等、後悔することも多い。自分が絶望のギリギリ手前でも誰かのために役に立とうとしてみたり、必死に生きていようとする姿に目が離せなかった。
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後悔に囚われた人々の話。不可逆的な選択のあと、登場人物は後悔の念に縛られた自分を救うことを動機として動き出す。同じ匂いのする者に惹かれ合うと共依存の完成。。。 共依存の行先は割と酷いものなのは周知の事実だけど、これに関しては救いようが無さすぎて病むレベル。でも穴を埋めたものがどんな質のものであれ、それが無くなると途端に穴に意識が向いてしまい、どうしようも無くなる。 後悔を持った後の最前の選択とは。。この本の登場人物の中に正解を選んだ人はいたのかな。
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感情の起伏が激しい作品が好きな私的には序盤から中盤にかけては少し期待外れ感が否めなかったが、終盤特に最後の部分は心動かされた。 読み終えると良い作品だったと思う。
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川谷絵音率いるバンド「indigo la End」のアルバム『夜行秘密』から創り出した激情の恋愛譚 『モノづくりをするあらゆる人間は、代表作を持つことを目標としがちだ。実はそれよりも、代表作を更新することの方が遥かに困難である』 『優しい男だとは思う。でも、その優しさから感じ...
川谷絵音率いるバンド「indigo la End」のアルバム『夜行秘密』から創り出した激情の恋愛譚 『モノづくりをするあらゆる人間は、代表作を持つことを目標としがちだ。実はそれよりも、代表作を更新することの方が遥かに困難である』 『優しい男だとは思う。でも、その優しさから感じる薄っぺらさは何なのだろうは』 『好きなまま、別れる恋もある』 『恋は我儘の積み重ねでできている。相手を想ったフリをして、自分を肯定したり、失ったことをきっかけにして、悲劇の主人公を気取らせたりするために』 『自分よりもかわいそうとか、自分よりも哀れだとか、無意識にそうした階級思想みたいなものを作って、世間を見下している』 『誰にも必要とされない日が続くと、生きたくなくなる』 『言葉は心を研磨して、より尖った言葉を連れてきてしまう』 『人は、失ってから大切さに気付いて、そのあとはすぐに忘れる生き物だ』 以下、帯より これは出会いを「運命」にしたくて、でも「後悔」にしかできなかった人たちの物語だ…町田その子 繋がっていく度に切なさを増す物語…川谷絵音 『それは、彼女と僕だけの秘密です』
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思ってたよりヘビーだった 救えるわけもないのに 自分を救うために 救いたいと思う そんな共依存 こわい
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明け方の若者たちも好きで、indigo la endも好きだったので読むしかないと思って購入した。 最後の最後忘れかけていた頃に帯に書かれていたあの言葉が出てきた時鳥肌が立った。人間同士の醜さと後悔が如実に描かれていて、自分自身の人生の後悔をも思い出してしまう作品だった。 一晩で読み切ってしまうほど面白かった。
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この方天才? 2作連続で面白い。。 しかもindigoのアルバムを解釈して本にしたんだよね? 凄すぎる… 最高でした。 3作目出たらすぐ読みます
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明け方の若者たちとはまた違う雰囲気の物語 後半、引き込まれた しばらく余韻が続いて、翌日だった今も他の本が読めない もう少し余韻に浸ってたい たくさん登場人物が出るけど混乱しないで読めた 内容的には1作目よりへビーだった 明け方の若者たちが映画がされることで これも映画化され...
明け方の若者たちとはまた違う雰囲気の物語 後半、引き込まれた しばらく余韻が続いて、翌日だった今も他の本が読めない もう少し余韻に浸ってたい たくさん登場人物が出るけど混乱しないで読めた 内容的には1作目よりへビーだった 明け方の若者たちが映画がされることで これも映画化されて欲しいようなされてほしくないような もし映画化されたら、この人はあの芸能人かな、と想像しながら読んでしまった
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