夜行秘密 の商品レビュー
人生の選択が後悔に向かうとはこういうことなのか。あのとき別れていなければ、、、自分の人生の選択と重ねて考えてしまう本でした。 人の死、失って気づくことなど心揺さぶられて涙が止まりませんでした。
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「そもそも、自分がいつ加害者とか犯罪者になるかも、わからない人生じゃないすか」 「なのにみんな、よく正義背負って、赤の他人に石投げようと思えますよね。自分は道を踏み外さないって、そんな自信が、よっぽどあるんだろうなって」 読みやすくて、一気に読了。
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川谷絵音率いるバンドindigo la Endのアルバム『夜行秘密』から創り出した激情の恋愛譚(帯より) ただの恋愛譚ではなくあえて『激情の』と付けているのが頷けるほど心が揺さぶられる小説でした。 『夜行秘密』は未聴のため、今回アルバムを聴いてから小説を読みました。曲の世界観...
川谷絵音率いるバンドindigo la Endのアルバム『夜行秘密』から創り出した激情の恋愛譚(帯より) ただの恋愛譚ではなくあえて『激情の』と付けているのが頷けるほど心が揺さぶられる小説でした。 『夜行秘密』は未聴のため、今回アルバムを聴いてから小説を読みました。曲の世界観そのままを描き出したように思える章や逆にこんな解釈もあるのかと驚かされる章もあり、曲を聴いては読み、読んでは聴きを繰り返しました。そしてなにより各章が独立した短編ではなく1つの長編として見事にリンクしている事がすごかった。 ただ中盤からの展開が自分にはヘビーすぎて辛い場面もあったため、少し評価は抑え気味とさせて頂きました。 (お時間のある方は是非MVを見る事もオススメです。)
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高評価をつけたい! すごいなぁ、カツセマサヒコ。 indigoの曲と歌詞とピッタリ! 驚いた。 章を読み終わるたびに、その章と同じタイトルの曲を聴き歌詞をみた。 切なさが倍増した。 苦しさがメロディに溶けた。 宮部あきらと早苗さん。 音色と凛ちゃん。 ナツメとメイ。 メイはパンセ...
高評価をつけたい! すごいなぁ、カツセマサヒコ。 indigoの曲と歌詞とピッタリ! 驚いた。 章を読み終わるたびに、その章と同じタイトルの曲を聴き歌詞をみた。 切なさが倍増した。 苦しさがメロディに溶けた。 宮部あきらと早苗さん。 音色と凛ちゃん。 ナツメとメイ。 メイはパンセクシャル→男女関係なくあらゆる性別の人が恋愛対象になる人を指す。 岡本音色と松田英治が凛ちゃんを忘れないために会話する。 今夜はよく眠れそう。良かった。 松田英治の気持ちの強さがすごい。 殺した理由!それがタイトルなの? 「夜行秘密」 かっこよかった。絶賛したい。 上手くまとまっているのに、 アルバム曲にバッチリとハマっているのが本当にすごい。
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余談を二点ほど、先に書かせて下さい。 ネタバレには触れませんが、登場人物の一人には触れます。 長くなったら申し訳ない(卍^o^)卍 ①唐突ですが?秋元康さんが少し苦手です。 スタートからゴールまでを一人で、最短距離で完墜完走出来るタイプ。 以前、一級建築士の方とお仕事でやり...
余談を二点ほど、先に書かせて下さい。 ネタバレには触れませんが、登場人物の一人には触れます。 長くなったら申し訳ない(卍^o^)卍 ①唐突ですが?秋元康さんが少し苦手です。 スタートからゴールまでを一人で、最短距離で完墜完走出来るタイプ。 以前、一級建築士の方とお仕事でやり合った事が有るのですが? 完/敗/で/し/た/! 豊富な感性と法令への知識、そして圧倒的な数字の理解。・・当時・・全く敵いませんでした。 本作には、そんな秋元康さんとひろゆきさんとピカソやWアレンを合わせて5で割った様な人物が出て来ます。 ②モーツァルト/ダリ/リスト/ゴーギャンやゴッホ・・ 論語と算盤の渋沢栄一先生曰く、『偉(よ)き人と完(す)べる人』。 ↑①は、一芸に秀でては居るが、人格の破綻した人物。 ーーー ある日、秋元康さんのプロデュースする深夜ラジオ(サタデーウェイティングバーアバンティのパ◯クり)に、紺野ぶるまさんとカツセさんが出演なされてました。 ラジオのトークで興味深く思い、本著を入手しました(*明け方の若者たち←の方を先に読むべきだったかな?)。 本題ですが・・ 読み易く一気に進みました。 時系列?や伏線?の配置も嫌いじゃ無いです。 ↑①②の登場人物が?(勘違いしまくってた→)若い頃の俺かな?と、少し薄ら寒くなりました。 (スタートからゴールまでを一発で見抜けるけど、一般常識を有せず他者への思いやりもなく)一人で全てを成す事が出来る、鼻持ちならない人物。 その人物に、俺は感情移入?自己投影?出来ましたが・・ 一般の?普通の?常識豊かな、いわゆる→完べる人が読んだ時、どう感じるんだろうな?とは思います。 嫌ミス?て言い回しが、一時期流行りましたが? 圧倒的に登場人物に嫌な奴が居ると、ページ進まなかったりしますよね。 作中?誰に感情移入の自己投影しますか? ひょっとしたら?誰にも一人にも?移入投影出来ないかもよ? ☆】は3.5なのですが?ブクログに小数点は無いので、4にしておきました( ・∇・)! 俺的に、ちょっと楽しみな作家さんかも?です。
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ネガティヴな人達が出会い傷つき、殺人事件にまで発展してしまう。最後まで、あの時出会わなけば、声を掛けてあげればなどなど。読んでいて微妙な感じがした。
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「明け方の若者たち」の著者の第二弾。 本屋さんで見かけて読んでみました。 あらすじや前作の印象から、普通の恋愛ものかと思いきや…なかなか重たくて、読後の感想に困っています。笑 ほっこり系の作品で、人との繋がりで影響し合っていく様を読むのは好きなのですが、それの負の連鎖版という...
「明け方の若者たち」の著者の第二弾。 本屋さんで見かけて読んでみました。 あらすじや前作の印象から、普通の恋愛ものかと思いきや…なかなか重たくて、読後の感想に困っています。笑 ほっこり系の作品で、人との繋がりで影響し合っていく様を読むのは好きなのですが、それの負の連鎖版というカンジ。 もう少し救いがあるとよかったのになぁ…と思います。
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あらすじから想像する物語を、華麗に裏切ってくれた本作。恋愛小説という括りを飛び越えています。 私は 「10.チューリップ」の章でボロボロ泣きました。メイとナツメが交わす…言葉をぶつけ合う?その、感情が押し寄せてくるスピードがすごい。長台詞に引き込まれました。どこか似ていると思っ...
あらすじから想像する物語を、華麗に裏切ってくれた本作。恋愛小説という括りを飛び越えています。 私は 「10.チューリップ」の章でボロボロ泣きました。メイとナツメが交わす…言葉をぶつけ合う?その、感情が押し寄せてくるスピードがすごい。長台詞に引き込まれました。どこか似ていると思って、自分の拠り所だと思っていた相手と、うまくわかり合えなくて、心が離れて戻れないかんじ。 一人ひとりが主役のように思える物語。自分を重ね合わせる対象の選択肢が多く、入り込みやすいかもしれません。 章ごとに語り手が変わっていることが文体でわかり、普段本を読まない人もスラスラと読むことができそう。 伏線回収ものが好きな人にはきっと好感触。連鎖していく哀しみと後悔。章が繋がっていく様、作品としてとても気持ちよかったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
単なるどこにでもあるような恋愛の終わりから始まりを描くような物語だと思ってたら違った、、、のが良かった!終盤の怒涛の展開で、それぞれの登場人物の人生が重なり合って繋がってくのが面白い 恋愛はおたがいの我儘が奇跡的に成り立ってできてるとか、凛ちゃんがこの人を救えるって思ってしまう感じとか、すごく共感した。 恋愛って結局どこまでいっても利己的なものだな きっとこの人には私しかいないと思ってしまうのも自分の傲慢さとかワガママなんだよな〜〜 あと、怒りという感情を、忘れずに抱き続けることのほうが難しいっていうのは確かにと思った。
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(4.6) カツセさんの2冊目の小説。「明け方の若者たち」が面白かったから書店で見つけて即購入した。 まず入りの「夜行」で一気にもってかれた。これはハマる。そう確信できた。この本も良小説、映画に感じる無駄が全くない小説だった。全ての伏線が余すことなく回収されていた。この本の中で恋...
(4.6) カツセさんの2冊目の小説。「明け方の若者たち」が面白かったから書店で見つけて即購入した。 まず入りの「夜行」で一気にもってかれた。これはハマる。そう確信できた。この本も良小説、映画に感じる無駄が全くない小説だった。全ての伏線が余すことなく回収されていた。この本の中で恋は「一夜のマジック」と表現していた。たしかに恋もマジックも稲妻のような衝撃で一瞬で心を奪われる。でもマジックなのだからタネも仕掛けも存在していて、一度見破ればそれが大したものではなかったと気づける。恋も何かが弾けたように急に冷める。何も感じなくなる。「一夜のマジック」とはよく言ったものだなと思った。 もう一つこの本のキーワードは「怒りは、時を超えられるだろうか」8年近くの歳月をかけて復讐の準備をするけれど、あとはこの怒りが時を超えられるかが問題。その通りだよな。それでも英治くんはやり通す。そして検察官に「本当に殺した理由はないんだな?」に一言。「それは、彼女と僕だけの秘密です」この状況になってまでもそう思える、言えるのは最高に贅沢で羨ましいと思う。どんなラブストーリーよりも愛に満ちてると思った。本当に素敵な小説だった。
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