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夜行秘密 の商品レビュー

3.8

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2021/11/10

indigo la Endの同名アルバムから著者による新たな解釈で書き下ろされた小説。元の楽曲の歌詞に忠実な世界観というわけでもないので「音楽の小説化」という逆YOASOBIみたいな表現は当てはまらないと思う。ジャンル的には群像劇サスペンス。様々な登場人物たちが薄く関わり合いなが...

indigo la Endの同名アルバムから著者による新たな解釈で書き下ろされた小説。元の楽曲の歌詞に忠実な世界観というわけでもないので「音楽の小説化」という逆YOASOBIみたいな表現は当てはまらないと思う。ジャンル的には群像劇サスペンス。様々な登場人物たちが薄く関わり合いながら思いもよらぬ結末へと進んでいく。加えてデビュー作『明け方の若者たち』にも通じる、どこか冷めた視点の文体。登場人物の誰にも感情移入させない構成が良い。

Posted byブクログ

2021/11/03

夜行秘密 カツセマサヒコ著 〜あらすじ〜 ――それは、彼女と僕だけの秘密です。 『明け方の若者たち』著者渾身の第二作は、世界に隠された恋と後悔の物語。 『明け方の若者たち』で鮮烈なデビューを飾ったカツセマサヒコ、 待望の第二作は川谷絵音率いるバンド「indigo la E...

夜行秘密 カツセマサヒコ著 〜あらすじ〜 ――それは、彼女と僕だけの秘密です。 『明け方の若者たち』著者渾身の第二作は、世界に隠された恋と後悔の物語。 『明け方の若者たち』で鮮烈なデビューを飾ったカツセマサヒコ、 待望の第二作は川谷絵音率いるバンド「indigo la End」と作りあげた、激情の恋愛譚。 最新アルバム『夜行秘密』の収録楽曲14曲をベースに、著者独自の解釈のもと、唯一の物語を紡ぐ。 迷い、悩み、嫉妬し、決断をしては、傷つき合う。 恋の輝きと世界に隠された理不尽を描いた、鮮烈なラブストーリー。 〜感想〜 カツセさんの第二作。 どういう作品、どういうジャンルでくるのかわからなくて、 勝手に今回もエモい作品なのかなって思って楽しみにしてたけど、いい意味で裏切られました。   音楽、歌詞から物語を考えるなんて凄いなって感想。 読む前と読み終わった後で音楽を聴くと曲の印象が全然違いました。 歌詞の内容と、本の内容は全く一緒ってわけではないけど歌詞の雰囲気とかはうまく合ってました。 この本を読んで何度鳥肌が立ちました。 話と話が上手く絡んでいく。 想像してた以上に話、そしてメンタルの振れ幅が大きかったです。 この本のメインテーマは「後悔」 裏テーマは「依存」かなと。 終わった恋でもどこかでその人を想ってる部分があるからこそ忘れられない。 またどこかで会えるかもしれない。 その望みを込めて…。 賛否分かれてるみたいだけど、自分はこれはこれでありかなと。 明け方の若者たちの方が好きですけど、明け方の若者たち以上にページをめくるのが楽しかったです。 あと、ベッキー問題で川谷絵音さんあまり好きじゃなかったけど、この本読んでこの人の言葉遊びのセンスが素敵な方なんだなって思いました。

Posted byブクログ

2021/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映像や音楽、何かを作り出そうとする人たちの焦りやエネルギーを感じ、愛や嫉妬、憎しみに振り回された。 最後は、そんなことできるはずがないと思いつつ納得している自分もいて静かな気持ちになった。

Posted byブクログ

2021/10/29

タイトルの本当の意味を分かる瞬間、最後のフレーズを読んだ瞬間は不思議な気持ちでした。とても面白かった気もするし、一つずつのストーリーが繋がって大き物語を作るというのはあまり読んだことがなかったからとても良かったです!

Posted byブクログ

2021/10/28

indigo la End のアルバム『夜行秘密』の全14曲を1冊の小説に書き下ろした作品。 恋の輝きと世界に隠された理不尽を描いた鮮烈なラブストーリー。 普段、生活している中でSNSやニュースでもありそうな内容だった。この小説に出てくる人間と同じような人がたくさんいるなぁと考え...

indigo la End のアルバム『夜行秘密』の全14曲を1冊の小説に書き下ろした作品。 恋の輝きと世界に隠された理不尽を描いた鮮烈なラブストーリー。 普段、生活している中でSNSやニュースでもありそうな内容だった。この小説に出てくる人間と同じような人がたくさんいるなぁと考えたら怖くなった。何でも思ったことを素直に口に出して誰かを傷つけているかもしれないことを考えられないような人になりたくないと思った。軽率な発言には気をつけないと。 結末は本当に予想外でした。本当にいろいろ考えさせられた。 最後の「それは、彼女と僕だけの秘密です」という言葉にとても深い意味が込められている気がしました。 読み終えてから、この小説の元になった14曲を聴きました。 もう1度 読みたくなりました。 読んで良かったです。

Posted byブクログ

2021/10/22

大好きな作家さん。 全体的に面白かった。 こう結ばれると想像出来なくて、終盤がまさかまさかの展開でびっくりした。 多分一度読むより2回、3回読んだ方が面白い気がした。

Posted byブクログ

2021/10/12

1つのアルバムから生み出された物語 世間は狭い。なんてよくいうけど、もしかしたらその出会いは逃れられない運命か、あるいはそう思いたい後悔なのかもしれないと思わされるお話でした。 どうしても輝いて見えるBルートを想像して、のフレーズは流石に納得し過ぎた。 物語の中に、indigo ...

1つのアルバムから生み出された物語 世間は狭い。なんてよくいうけど、もしかしたらその出会いは逃れられない運命か、あるいはそう思いたい後悔なのかもしれないと思わされるお話でした。 どうしても輝いて見えるBルートを想像して、のフレーズは流石に納得し過ぎた。 物語の中に、indigo la Endの過去作を思わせるフレーズが所々あって、ファンとしては興奮せずにはいられなかったなぁ。

Posted byブクログ

2021/10/12

①本を読む (おや!「明け方の若者たち」より面白いかも!展開も読めないし、いいね!と一人で盛り上がる) ②アルバムを聴く (歌詞が聞き取りやすくて嬉しい) ③アルバムを聴きながら本を読む ④本と歌詞カードを照らし合わて考察する (SNSやブログで新しい着眼点を探すのも楽しい) ...

①本を読む (おや!「明け方の若者たち」より面白いかも!展開も読めないし、いいね!と一人で盛り上がる) ②アルバムを聴く (歌詞が聞き取りやすくて嬉しい) ③アルバムを聴きながら本を読む ④本と歌詞カードを照らし合わて考察する (SNSやブログで新しい着眼点を探すのも楽しい) 1冊(と1枚)で①〜④まで楽しめたのは非常にコスパが良くて満足感を得られやすいと思う。 初めて聴くバンドだったけど、他のアルバムを聴き始めるぐらい魅力的な音楽だった。 小説は、すべてが浅くて物足りないから星2つ

Posted byブクログ

2021/10/10

インディゴのアルバムをこーいう感じで読み取って文にするのはカツセさんしかできないと思う。読後複雑すぎる気持ちになるし誰も救われないように感じるけれど、やっぱりカツセさんのかく話が好きだなーと思わされた。

Posted byブクログ

2021/10/08

人間の汚さ、脆さ、出会いの偶然性と必然性 人間誰もが悩みを抱えてて、心の中はドロドロしてて、虚無感を抱えてて そんな東京の街に暗く渦巻く悩みと感情を本にしたような 低くて重くて人間らしいカツセさんの言葉が好き 自分だけじゃない 人間って歪なカタチをしながら みんなそれぞれ生き...

人間の汚さ、脆さ、出会いの偶然性と必然性 人間誰もが悩みを抱えてて、心の中はドロドロしてて、虚無感を抱えてて そんな東京の街に暗く渦巻く悩みと感情を本にしたような 低くて重くて人間らしいカツセさんの言葉が好き 自分だけじゃない 人間って歪なカタチをしながら みんなそれぞれ生きてるなって思って 私もがんばって生きようと思わせてくれるカツセさん 歌が先にあったの知らなかった。 この歌詞からインスピレーション受けてこんなに綺麗に伏線引いて回収してくるカツセさん天才? (cityも歌があって欲しかったなぁ)

Posted byブクログ