夜行秘密 の商品レビュー
人を思う後悔がさまざまな形で書かれている作品。 各人のフィルターを通して、達観した視点が鋭い点は作者の特性としてよく出ている。 人を思う後悔は恨みや悲しみ、懺悔など人それぞれの形がある。そういう思いを持ちながら今を生きようとしている人が描かれながらも最後に収束していく。 ワイドシ...
人を思う後悔がさまざまな形で書かれている作品。 各人のフィルターを通して、達観した視点が鋭い点は作者の特性としてよく出ている。 人を思う後悔は恨みや悲しみ、懺悔など人それぞれの形がある。そういう思いを持ちながら今を生きようとしている人が描かれながらも最後に収束していく。 ワイドショーやスクープ等が飛びつく内容でも、それは2人の中でしか分からないこともあり、その人しか感じられない事もある。 決して美しくはない人間の生き方が如実に描かれている作品
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初めてカツセマサヒコさんの作品を読んだ為、完全に私の主観で書かせて頂きます。 以前からindigo la Endさんの楽曲が好きで、今回アルバムベースと知り、こちらの作品を読みました。 私自身考察をする方ではないので、ただ曲を聴いてこの曲が特に好きだなと思う程度でした。 しかし、今回この本を読んでひとつひとつの歌詞の重さ、解釈の深さに在り来りな言葉ですが、とても感動しました。 人間関係のドロドロした感じや、そんな中にも形はどうであれ純粋に相手を想う気持ちがとてもゾクゾクして、読み進む手が止まりませんでした。 どのような話でも誰かが幸せになるルートがありますが、この作品は登場人物のほとんどが自分の決断に後悔をし、そこから行動を起こしたり、ただひたすらその気持ちを抱えたり、人間ってそんなに綺麗なものじゃないよな、と心に深く刺さるお話でした。 この作品に出会えて本当に良かったです。
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初カツセマサヒコの話を読んだ。 この本の結末を一言で言ってしまえば誰も救われない話。 でも、本当に救われなかったのかどうかは本人達にしか分からない。 読んでいる側から見れば辛すぎるだけで終わってしまったことも、もしかしたら死ぬ瞬間や罪を犯した後で幸せを感じていたかもしれない。 世の中全部が全部救われることばかりでは無い。 本とか映画とかドラマとか、フィクションと触れ合う時どうしても自分はハッピーエンドの方が好きだからどこかしら救われる話を求めてしまうけど、現実ではあの時ああしたいれば…と言う分岐点を繰り返して結果救われないこともある。 あの分岐点で違う道を彼や彼女が選んでいたらどうなっていたのだろう… そう思うと切なくなる。
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カツセマサヒコさんの2作目で、川谷絵音さんのバンド「indigo la End」とコラボした作品。テーマは「秘密」であり、登場人物の裏側が暴かれ、どんどん繋がっていく連作短編小説。普通の恋愛小説かと思って読んでみたら全然違った。現代のSNS・炎上社会の闇を描いた作品、後半にLGB...
カツセマサヒコさんの2作目で、川谷絵音さんのバンド「indigo la End」とコラボした作品。テーマは「秘密」であり、登場人物の裏側が暴かれ、どんどん繋がっていく連作短編小説。普通の恋愛小説かと思って読んでみたら全然違った。現代のSNS・炎上社会の闇を描いた作品、後半にLGBTネタも出てきて引き出しの多さも目立つ。
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ところどころにindigoの曲のタイトルが出てきたり、川谷絵音の不倫騒動を巡っての世間の反応を思わせるようなシーンがあったり、「夜行秘密」だけが切り取られてできた作品ではないんだなと思えて面白かった
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indigo la Endのアルバム「夜行秘密」をベースに作者の新たな解釈で構成された恋愛の群像劇です。 脚本家としてブレイクし、その後幅広く広告を制作する宮部あきらを中心に様々な人物の視点から、あらゆる心の揺れ動きを垣間見ることができます。 思った以上にエグい展開で、気持ち...
indigo la Endのアルバム「夜行秘密」をベースに作者の新たな解釈で構成された恋愛の群像劇です。 脚本家としてブレイクし、その後幅広く広告を制作する宮部あきらを中心に様々な人物の視点から、あらゆる心の揺れ動きを垣間見ることができます。 思った以上にエグい展開で、気持ちとしては辛くなるばかりでした。 「あの時、これを選択していたら・・・」 「あの時、別の選択をすれば・・」 などあらゆる後悔が渦巻いていて、なんでこうなってしまったんだろうと思うばかりでした。 様々な登場人物が、この人と一緒に生きたいという願望があり、最初は状況は色々あれど、幸せな生活を送っていきます。 しかし、段々と歯車が狂い、多くの人物が「一人」になっていきます。 「一人」になったからこそ実感してくる孤独感、幸せだったからこそ芽生えてくる空虚感が、後半からは顕著に現れてくるので、色んな意味でお腹いっぱいでした。 人間って弱い生き物なんだとじわじわと感じてしまいました。幸せな時は、有頂天になって感じなかったことが、何かを失ったことで感じるというのは、なんとも残酷な話であり、そういった意味では共感するところもありました。 なかなか相手を理解するのは難しいですし、相手からも自分の気持ちを理解することは難しいことです。それを憶測で心情を語る無関係な人々には憤りを感じましたし、それは現代にも通じるものがあって、安易に語ってはいけないんだと感じました。 それらが蓄積されて発生した後半の展開が・・・言葉にならないくらい唖然としてしまいました。 裏切りや後悔が続く一方で、人の温もりって良いなぁとも感じました。「幸せ」の定義は人それぞれですが、相手がいたことで救われることもあるので、心境としては複雑だなと思ってしまいました。 ちなみにこの作品を読んだ後にアルバムの歌詞を読みましたが、近からず遠からずで、また違った世界観で楽しめました。
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様々な人物からの視点で物語が進行し、それぞれが相互に複雑に絡み合っていくのが圧巻。宮部あきらは序盤でもっとメンタル強そうなイメージがあったので、ラストは意外だった。個人的に2階の窓からテレキャス投げて、もし下に人いたら死ぬやろってとこが気になりました。
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【2021年15冊目】 カツセマサヒコさんの著書2作目。1作目の「明け方の若者たち」もとても好きだったので読みました。想像していたよりもなかなかヘビーな内容でしたが、最後まで惹き込まれて一気に読み切りました。前作よりも登場人物が多いですが、しっかり一人一人にフォーカスしていて、で...
【2021年15冊目】 カツセマサヒコさんの著書2作目。1作目の「明け方の若者たち」もとても好きだったので読みました。想像していたよりもなかなかヘビーな内容でしたが、最後まで惹き込まれて一気に読み切りました。前作よりも登場人物が多いですが、しっかり一人一人にフォーカスしていて、でも関係性を混乱させることなく書いているのがすごいなと思いました。本小説の元となったindigo la Endの曲も聴こうと思います。
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とても面白かった。1作目より少し複雑な構成ではあると思うけど、全く苦なくわくわくしながら最後まで一気読み出来ました。私も私の感情を記憶を、時空を超えて保っていたい。
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2021.7.3 読了 読み終わった後、いろんな感情が入り混じって複雑な気持ちになった。あの時こうしていれば何か変わっていたんじゃないか、と思えば思うほど後悔が止まらなくなった…。
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