夜行秘密 の商品レビュー
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indigo la endの曲が好きで、夜行秘密のアルバムとともに読み進めました。 どの章も曲によってさらに臨場感が引き立って、リアルに感じられました。 ただこの小説を読み終えた途端、やるせなさでいっぱいになりました。 岩崎凛であり、音色であり、宮部あきらであり、松田英二であり、それぞれのやるせなさとどうもならない生き方が辛かったです。
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おもしろかった。それぞれの人物を表す文章の書き方が新鮮でよかった。(敬語なのか、自分語り口調なのか、など。) 初めは宮部あきら最低やな…と思っていたら衝撃のラスト… 岩崎凛のところはとてと悲しかった。 その人の才能に惚れても、たとえ存在が支えだったとしても、元の性格が荒れていれば、どんな思いも最後には憎しみになってしまうのかなと思った。 ラストどうなるの!って、ページが少なくなる度、このままで大丈夫?!と謎の焦りが出た。笑
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「自分がいつ加害者とか犯罪者になるかもわからない人生」 「なのにみんな、よく正義背負って、赤の他人に石投げようと思えますよね。自分は道を踏み外さないってそんな自信がよっぽどあるんだろうなって」 すごく共感した。まさに昨今のSNSやメディアの状態だなと感じた。 「明け方の若者たち」でもそうであったが、現代の現実味があり、親しみを感じやすい舞台背景や登場人物でありながら展開がまさにフィクションといった感じなので読みやすくて尚且つ作品として凄く惹かれるなと思った。
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とっても暗かった。 昼間の場面が出てきても空は曇っていて街がどんよりとしているようにしか感じなかった。 ひとりの傲慢な態度が様々な思わぬ事態を引き起こし、次々連鎖していく。 いちばん怖かったのはマスコミ。 視聴者が知りたがっているという名目でプライバシーを執拗に暴く。 本当は視聴...
とっても暗かった。 昼間の場面が出てきても空は曇っていて街がどんよりとしているようにしか感じなかった。 ひとりの傲慢な態度が様々な思わぬ事態を引き起こし、次々連鎖していく。 いちばん怖かったのはマスコミ。 視聴者が知りたがっているという名目でプライバシーを執拗に暴く。 本当は視聴者だってうんざりしているし、知りたくもない。 最近はSNS だって自分には何の関係のない人のことまで批判したりする。 匿名だから余計に怖い。 この話の登場人物はそんなマスコミやSNS の犠牲者でもあるのかもしれない。 誰も幸せになれない、救いのない話でもあった。
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びっくりする展開だった。なんの前情報もなしにカツセマサヒコの本だからと手に取ったが、やっぱり期待を裏切らない面白さだった。この作品も勿論だが、カツセマサヒコさんの本は、始まり方と終わり方が印象的でとても好き。一人一人の心情が1章事に書かれていて、性格や考え方が掴みやすかった。強い...
びっくりする展開だった。なんの前情報もなしにカツセマサヒコの本だからと手に取ったが、やっぱり期待を裏切らない面白さだった。この作品も勿論だが、カツセマサヒコさんの本は、始まり方と終わり方が印象的でとても好き。一人一人の心情が1章事に書かれていて、性格や考え方が掴みやすかった。強いていえば、最後、宮部のパートがなかったので、もっと読みたい!という気持ちになった。宮部は最後、どんな気持ちだったんだろう。
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宮部あきら…敏腕映像プロデューサー 岩崎凛…劇団員、脚本家、フリーター 岡本音色…ブルーガールのボーカル&ギター 富永早苗…?? ナツメ…宮部のマネージャー、ビアン メイ…花屋の店員 松田英治…高校生、母子家庭に育つ 良くも悪くも、宮部あきらに直接的、間接的に関わってしまうこ...
宮部あきら…敏腕映像プロデューサー 岩崎凛…劇団員、脚本家、フリーター 岡本音色…ブルーガールのボーカル&ギター 富永早苗…?? ナツメ…宮部のマネージャー、ビアン メイ…花屋の店員 松田英治…高校生、母子家庭に育つ 良くも悪くも、宮部あきらに直接的、間接的に関わってしまうことで、人生を大きく変えられてしまう人たちの話。 恨みの連鎖はどこまで続くのか。
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* 想像して読み始めた内容と 結末が全く違っていて予想外で驚きました。 一瞬の出逢いが接点になり、 誰かの人生の核になる。 そんな存在に出会うこと、 出会ったことで人生が変わることを 教えてくれて小説でした。 勿論、良いことも悪いことも含めて。 小さな接点が生んだ、切ない夜...
* 想像して読み始めた内容と 結末が全く違っていて予想外で驚きました。 一瞬の出逢いが接点になり、 誰かの人生の核になる。 そんな存在に出会うこと、 出会ったことで人生が変わることを 教えてくれて小説でした。 勿論、良いことも悪いことも含めて。 小さな接点が生んだ、切ない夜の物語。
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複雑な感情が絡み合う、その色彩は淀んでいて醜いけど、 それすら愛らしいと思えた。 indigoの曲名が出てきたり、なおかつカツセさんらしさもあった。両方のファンである私にとっては最高だった。
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〜しなければよかった、といった後悔。 大人の恋愛小説かと思いきや、最後の辺りはホラー展開で驚いた。 宮部あきらが一体何を考えて何がしたかったのか分からなかったな。
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全てを知る人にとっての罪の共有 「ーしなければよかった」があまりにも強く、全てが関連して動いてて、小説であるとわかっていても怖かった 元になった楽曲を聴いてみよう 人は、似ている人、同じ雰囲気の人に引き寄せられ、惹きつけて生活していくのだろうと思った
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