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夜行秘密 の商品レビュー

3.8

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2022/04/02

視点がどんどん変わっていくのですが、話は繋がっているという面白い体験ができた作品でした! でも話は重くて重くて。DV関係は読むのがつらい!

Posted byブクログ

2022/03/30

この解釈、話に納得できるかどうかはさておき、アルバムを通した物語というのが、これまでのインディゴのアルバムにも通じるような気がしたし、興味深かった。

Posted byブクログ

2022/03/15

カツセマサヒコの新作ということで手にとった。 面白かった。 ただ、この作者はラストに行けば行くほど、大雑把なまとめ方になるなと感じた。 「明け方の若者たち」のときも、夫がいることが判明する描写から、無理矢理感が拭えないところが何個かあった。 今回も、松田英治が出てきてから、そ...

カツセマサヒコの新作ということで手にとった。 面白かった。 ただ、この作者はラストに行けば行くほど、大雑把なまとめ方になるなと感じた。 「明け方の若者たち」のときも、夫がいることが判明する描写から、無理矢理感が拭えないところが何個かあった。 今回も、松田英治が出てきてから、それぞれの人を結びつけるのが強引だなと感じた。第一章「夜行」で出てきたのに、松田英治が次に出てくるのは、終盤も終盤。かなり最後は殴り書きのように感じた。 ただ、この作品は、現実にいそうな若者や脚本家、あり得なさそうであり得そうな人との繋がり。そのようなところが実に綺麗に描かれていた。 最後の早苗さんが音色くんと飲むシーン。音色くんが松田英治と関わりがあることを早苗さんは知っていたと思う。飲み屋から出て、腕を握るシーン。早苗さんは音色くんを刺したのではないかと連想させるような描写にどきどきした。 後半になるにつれ、人の繋がりが判明していくにつれ、ページを巻き戻して読み返すほど、この物語の虜になっていた。 早苗さんがマッチングアプリで出会った男は、康介だったのでは、?と思い見直したが多分違ってた笑 ブルーガールのようなバンドはもしかしたら、今の日本に存在していて、どこかで戦っているのかもしれないと感じた。

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2022/03/14

内容もだけど表紙の綺麗さにも惹かれて買ってしまった一冊。章ごとに語り手が異なり、最後の章に全て繋がるところに面白みを感じた。SNSでの誹謗中傷、LGBT、マッチングアプリなど、今の時代であるからこそ書ける作品だと思った。最後は悲劇が悲劇を呼び、幸せにはなれないラストだったけどまた...

内容もだけど表紙の綺麗さにも惹かれて買ってしまった一冊。章ごとに語り手が異なり、最後の章に全て繋がるところに面白みを感じた。SNSでの誹謗中傷、LGBT、マッチングアプリなど、今の時代であるからこそ書ける作品だと思った。最後は悲劇が悲劇を呼び、幸せにはなれないラストだったけどまたそれが良い。

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2022/02/06

「それは彼女と僕だけの秘密です」帯に記してあったこのセリフを読んだ時の衝撃は忘れられません。 カツセマサヒコさんの言葉の選び方がとても好きで、明け方の若者たちに引き続き手に取っていました。 出会いという運命が、後悔に変わってしまう瞬間がどこか現実的で切ないです。 あらためて曲を聞...

「それは彼女と僕だけの秘密です」帯に記してあったこのセリフを読んだ時の衝撃は忘れられません。 カツセマサヒコさんの言葉の選び方がとても好きで、明け方の若者たちに引き続き手に取っていました。 出会いという運命が、後悔に変わってしまう瞬間がどこか現実的で切ないです。 あらためて曲を聞くとより引き摺り込まれます。

Posted byブクログ

2022/02/05

暗いし重くて読み進めるのを一度躊躇った。でも、誰もが持つ、深くてモヤモヤするようなうまく表出しない感情に触れることができた。人と付き合うなかで、あるいは大きな転機が起きたあとで、変化する人物もいれば、逆に何があっても全くブレなかったりする信念を持つ人物もいて。どちらが良いとかでは...

暗いし重くて読み進めるのを一度躊躇った。でも、誰もが持つ、深くてモヤモヤするようなうまく表出しない感情に触れることができた。人と付き合うなかで、あるいは大きな転機が起きたあとで、変化する人物もいれば、逆に何があっても全くブレなかったりする信念を持つ人物もいて。どちらが良いとかではなく、どちらにもなり得ると思った。

Posted byブクログ

2022/01/29

明け方の若者たち がなかなか手に入らずお先に夜行秘密を。 まず音色くんって言う名前が好き この主人公みんな実在してたらいいのになって思う作品だった ちなみに音楽の方は聴いてません

Posted byブクログ

2022/01/28

indigoのアルバム大好きだし、明け方の若者たち大好きだし、最高すぎるタッグ!と思ってすぐに手に取った本。 章ごとに語り手が変わるんだけど、繋がってく様がとても考え込まれたお話だなと思った。胸糞悪いところもあるけど、最後まで目が離せなかった。

Posted byブクログ

2022/01/28

最後の一文まで読み終え、思わず「すごすぎる」と呟いてしまった。各章ごとに語り手が変わり、終盤にかけて人々が繋がっていく様にぞくぞくした。胸に刺さって抜けない感覚は、明け方の若者たちを読んだ時と同じだ。 とんでもない作品に出会ってしまったと、とんでもない作家に出会ってしまったと恐...

最後の一文まで読み終え、思わず「すごすぎる」と呟いてしまった。各章ごとに語り手が変わり、終盤にかけて人々が繋がっていく様にぞくぞくした。胸に刺さって抜けない感覚は、明け方の若者たちを読んだ時と同じだ。 とんでもない作品に出会ってしまったと、とんでもない作家に出会ってしまったと恐ろしく思う。 曲を聴くとそれぞれの曲がカツセマサヒコにはこのように見えてるのかと面白い。曲も、本もどちらも宝物になった。

Posted byブクログ

2022/01/27

タイトルの意味をハッとさせる最後の一言。 「これは、彼女と僕だけの秘密です」 もしこれを、indigo la Endの夜行秘密のアルバムの曲を聴いただけで作った小説だとすれば、本当にすごい作者だと思った。そしてこの本も読み終わって一言目は、「やば……、」か、「すご……、」しか出...

タイトルの意味をハッとさせる最後の一言。 「これは、彼女と僕だけの秘密です」 もしこれを、indigo la Endの夜行秘密のアルバムの曲を聴いただけで作った小説だとすれば、本当にすごい作者だと思った。そしてこの本も読み終わって一言目は、「やば……、」か、「すご……、」しか出ない。 運命だ、って感覚は、感覚でしかないのに、それが一瞬で確信に変わるから、どこまでも残酷なんだと思った。 だけど勝手ながら2つ言わせてもらうと、 カツセさんの書く本から「セックス」という言葉が出てこない小説を読みたいと思ってしまったこと。 そして、結果はどうであろうと、あの時始まった恋を全て肯定したくなる、あの1作目を越えられることは私の中ではできなかった。 だけど、おもしろかった!

Posted byブクログ