たまごの旅人 の商品レビュー
海外旅行の新人添乗員さんのお話。クセのあるお客様の対応に苦慮している様子が気の毒でもあり、面白くもあり、サクサク読み進められた。ツアーの観光地もそれぞれ素敵なので、行ってみたいと思った。
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3/27 前から近藤史恵さんの本が好きだったから、この本を手に取ってみた。 主人公が先輩から言われた言葉、 「私たち添乗員はたまごから世界を見てる」。 のちに主人公は、そのたまごにヒビを入れながら私たちはその異国とつながろうとしていると解釈する。 周りにこんな人いるよねーと、客観...
3/27 前から近藤史恵さんの本が好きだったから、この本を手に取ってみた。 主人公が先輩から言われた言葉、 「私たち添乗員はたまごから世界を見てる」。 のちに主人公は、そのたまごにヒビを入れながら私たちはその異国とつながろうとしていると解釈する。 周りにこんな人いるよねーと、客観的視点から見ることで、自分の日々の振る舞いはどうかと考えさせてくれる本だった。
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海外旅行の新人添乗員として働く遥。 アイスランド、スロベキア、フランス、中国と様々なハプニングがありながらも、添乗員としての経験を積む遥だったが、2020年新型コロナウイルスが遥を襲う・・・ 正直旅行が好きというだけで添乗員になった遥に対しては、「甘い」の一言に尽きる。 雨具の準...
海外旅行の新人添乗員として働く遥。 アイスランド、スロベキア、フランス、中国と様々なハプニングがありながらも、添乗員としての経験を積む遥だったが、2020年新型コロナウイルスが遥を襲う・・・ 正直旅行が好きというだけで添乗員になった遥に対しては、「甘い」の一言に尽きる。 雨具の準備をしない、ロストバッゲージなど旅のトラブルなどいちいち落ち込んでいても始まらない。 お客様の文句にいちいち落ち込んでいても、仕事は務まらない。 自分が旅をした時に、いい添乗員さんに出会えて、憧れた言うけれど、添乗員は「旅」ではなく、「人」が好きでないと続けられない仕事である。 もし、この本を読んで、憧れる人がいたら、そこは理解してもらいたいと思った。 遥のような気持ちで添乗員になって、挫折していった若い子たちをたくさん見て来たから、このような作品のいい面だけを見ないで欲しいと思う。 そして、観光に携わると言うことは景気に左右されると言うこと。景気が悪くなったり、コロナのようなパンデミックが起きれば、あっという間に仕事がなくなる。 人々が平和で幸せでないと、観光は成り立たない。 遥と違い、観光の仕事に見切りを付けた自分が言う立場ではないかもしれないが、やはり、世界情勢も含めて、早く日常に戻り、世界中の人々がいろいろな世界を巡り、笑顔になれる日が来ることを、今はただ祈るしかない。 今の状況を考えれば、雨具のお金を出し渋るお客さんも、やたら自分の娘を卑下する父親も全然平和と思える。 文章自体はライトタッチだし、2時間もあれば読み終えてしまうような内容だけど、読み終えた後に、「もう1st Tripには戻れないかもしれない」と思うと、心が痛くなる。
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新人でいきなりアイスランドってありなのかな。ハワイとか韓国とかあたりから始めそうなもんだけど。スペイン語専攻だったなら、スペイン語圏内とかね。 添乗員って今は派遣が主なのか。『男女7人夏物語』の主人公も添乗員だったけど、彼は正社員ぽかった。時代が違うんだな。 アイスランドとかクロ...
新人でいきなりアイスランドってありなのかな。ハワイとか韓国とかあたりから始めそうなもんだけど。スペイン語専攻だったなら、スペイン語圏内とかね。 添乗員って今は派遣が主なのか。『男女7人夏物語』の主人公も添乗員だったけど、彼は正社員ぽかった。時代が違うんだな。 アイスランドとかクロアチアスロヴェニアとかいかにも近藤さんが好きそうな。オペラ座でのバレエ鑑賞も近藤さんの趣味だよね。 遥ちゃんが担当だったら私が客だったら、ちょっと不安かな。知識がネット頼りだとね。 タイトルの可愛さに比して、内容は暗かった。 、
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図書館。 海外行った気持ちになれたらいいなと軽い気持ちで借りたけれど、これがつい最近書かれた作品だということに気づいていなかった。 だから最初は楽しくその国の風景を感じながら、また旅行客たちの個性や人生に自分を反映しながら読んでいたが、最後はそう来たかという感じ。 励まされた。
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近藤史恵さんの本は30冊目 好きな作家さんの一人 新人旅行添乗員・堀田遥の5つの旅の物語。 ひとり立ちして初めての添乗先がアイスランドとは! そして「クロアチア・スロベニア」「パリ」「中国」「沖縄」 添乗員さんの苦労… 想像にあまりある。 予測不可能な事態の数々。 無理...
近藤史恵さんの本は30冊目 好きな作家さんの一人 新人旅行添乗員・堀田遥の5つの旅の物語。 ひとり立ちして初めての添乗先がアイスランドとは! そして「クロアチア・スロベニア」「パリ」「中国」「沖縄」 添乗員さんの苦労… 想像にあまりある。 予測不可能な事態の数々。 無理難題。 それでも笑顔で応える。 「好きなことを仕事にする」ことは楽しさよりも 辛さが上回ることことの方が多く… 心身ともに磨り減るようなの日々の先にあったのが、コロナ禍。 遥の奮闘を称えつつ、物語の中の景色に思いを馳せる。
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念願かなって海外旅行ツアーの添乗員になった 主人公堀田遥ちゃんのお話 新米添乗員の喜び苦悩トラブルありのお話 色んな国を駆け足で駆け抜けてく疾走感あるお話 読むのも自ずと早足になります 知らない人たちで構成されるツアーで 人が不快に感じる会話のシーンが何度もでてきます そうか...
念願かなって海外旅行ツアーの添乗員になった 主人公堀田遥ちゃんのお話 新米添乗員の喜び苦悩トラブルありのお話 色んな国を駆け足で駆け抜けてく疾走感あるお話 読むのも自ずと早足になります 知らない人たちで構成されるツアーで 人が不快に感じる会話のシーンが何度もでてきます そうか!そんなとこにも気遣いが必要なのね 今どき?添乗員さんってそんなことにも気を配るのかって 客が別の客についてまわるのも警戒する 思いも寄らないトラブルになることがないように。。。 片方が断れないで困ってないか? 大変だ。。。 好きなことを仕事にすると 好きなだけでは居られなくなるということ この言葉の意味を重く感じる 私もそんな年になったか。。。 いくつかのツアーを経験して2020年、予想外の事態が訪れて。。。 ほんっと駆け抜けるように一気に読めました 2日延べ4,5時間かな 最後の一文を読んでぽろりと涙が出た 2022年の春、今まさに読むべき一冊と出会いました
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近藤史恵は、嫌な奴を書くのが上手いと思う。 傷ついた感情を書くこともまた上手い。 そして、やり返してスッキリ!という、現実味のない終わらせ方はしない。迂回したり、気持ちを立て直したり、少しだけ強くなる。 その少しだけ強くなった部分を読み、私も、よし、と思うのだ。
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旅が好きという理由で、旅行会社に入社、ツアーガイドになった主人公。 まだ自分も行ったことのない外国にお客を引率する、資料の読み込みから現地の状況の把握、その上にその場その場で発生するトラブル。 読んでいるこっちがハラハラしてしまう。 こんな過酷な仕事、好きというだけでは到底務まら...
旅が好きという理由で、旅行会社に入社、ツアーガイドになった主人公。 まだ自分も行ったことのない外国にお客を引率する、資料の読み込みから現地の状況の把握、その上にその場その場で発生するトラブル。 読んでいるこっちがハラハラしてしまう。 こんな過酷な仕事、好きというだけでは到底務まらない。 ましてや待遇が派遣だなんて考えられない。 挙句の果てに、新型コロナが蔓延しだして、外国に行けなくなりあっさり首に。 人生の無情さを感じる・・・ あ~それにしてもこれを読んだら外国に行きたくなってきた~~
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新米添乗員の遥の物語。ずっと憧れていた海外旅行の添乗員。アイスランド、クロアチア、パリ、北京などさまざまな国で、さまざまな人と一緒に旅をする。そこには、いろんなトラブルや出会いがある。そして、起こった世界的なパンデミニック。遥の仕事はどうなってしまうのか。 世界を旅した気分に...
新米添乗員の遥の物語。ずっと憧れていた海外旅行の添乗員。アイスランド、クロアチア、パリ、北京などさまざまな国で、さまざまな人と一緒に旅をする。そこには、いろんなトラブルや出会いがある。そして、起こった世界的なパンデミニック。遥の仕事はどうなってしまうのか。 世界を旅した気分になった。アイスランドでもクロアチアもパリも北京も行ったことがない。これから先に行くことがあるのかも分からん状態だし。だけど、新米添乗員の遥と一緒に、他のツアーの人たちと一緒に世界を旅した気分になった。 出てくる各国の料理も美味しそうだし、各国の美しい街並みや風景も浮かんで来る。クロアチアは少し行ってみたいなと思った。街並みや湖などキレイなんだろうな。そして、旅を通して変わっていく人。クロアチアのときのあの子は、本当にかわいそうだったけど、自分から変わっていく姿は良かった。そして、おっさんというのは、どこでも自分の道を貫く。もう変われないんだなぁ。 そして、リアルでも起こった新型コロナ。確かに、遥の仕事は一番打撃を受けたんだと思う。そして、親友の千雪も大変だったと思う。だけど、最後のリモート旅行は良かったな。リアルでもあったけど、きっと心が救われた人もいるだろうな。 全くおさまる気配はない新型コロナ。早く終わって、気兼ねなく旅行に行けるといいな。 2022.2.23 読了
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