彼岸花が咲く島 の商品レビュー
うわぁぁこういうお話しだったのか!面白かった。 過去の史実を思い起こさせる昔話とともに、〈島〉の暮らしや2人の若者のこれからを読み進めていると明るい未来を感じることができて楽しい読書時間だった。 著者が芥川賞受賞のインタビュー時に忘れたい日本語を「美しいニッポン」と答えていた...
うわぁぁこういうお話しだったのか!面白かった。 過去の史実を思い起こさせる昔話とともに、〈島〉の暮らしや2人の若者のこれからを読み進めていると明るい未来を感じることができて楽しい読書時間だった。 著者が芥川賞受賞のインタビュー時に忘れたい日本語を「美しいニッポン」と答えていた時は、未読だったため、政治批判発言かしら?と思っていたけど、この話を読んでからだとまた印象が違うなぁと思った。 またほかの彼女の作品を読みたいなぁ。
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めちゃくちゃおもしろかった。結局はナショナリストとの闘いなので…。作者の李琴峰さんに誹謗中傷していた人たちはこの本を読まれたんですかね…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フィクションなんだろうけど西の彼方に実在しそうな… 重い歴史ではあるが前に進んでいこうという意志に希望が見える 作家さんの履歴も気になる 受賞インタビューも読んでみよう
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不思議な世界 昔の話かと思うと、車やマンションらしい話も ジェンダーを超えた暮らし 女性がリーダーとなる仕組みができた訳は、、、 破壊を生んできたのは男たちと語る。
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少女が流れ着いたのは「ニホン語」と「女語」という2つの言語が使われる島だった。「ノロ」と呼ばれる神に仕える女性たちが中心となって島のことや神事を司っている。なぜ「ノロ」には女性しかなれないのか。2つの言語が存在するのはなぜなのか。ニライカナイと呼ばれる神の国は存在するのか。 初め...
少女が流れ着いたのは「ニホン語」と「女語」という2つの言語が使われる島だった。「ノロ」と呼ばれる神に仕える女性たちが中心となって島のことや神事を司っている。なぜ「ノロ」には女性しかなれないのか。2つの言語が存在するのはなぜなのか。ニライカナイと呼ばれる神の国は存在するのか。 初めは少女が話す「ヒノモトことば」と合わせて3つの言葉が交錯して、物語がどこに向かうのかと思いながら読み進めたが、後半様々なことが明らかになったところでそれらの謎が解け、この物語のメッセージが強く伝わってきた。 言葉、物語、歴史が重なり合い、「小説」でしかできないことがなされていると感じた一冊。
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第165回 芥川賞受賞作!】 記憶を失くした少女が流れ着いたのは、ノロが統治し、男女が違う言葉を学ぶ島だった――。不思議な世界、読む愉楽に満ちた中編小説。 令和4年5月29日~6月1日
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何ともコメントしづらかったのだが・・・ 最後が希望か、希望的なだけか、 男と女、確かに特性も違うし、考え方も性別による違いももちろんあるし、こうまとめられると・・・ なにも新しくなってないのだけれど、でも、物事は変わっていくという、変わらざるを得ないという、そこにできれば希望を見...
何ともコメントしづらかったのだが・・・ 最後が希望か、希望的なだけか、 男と女、確かに特性も違うし、考え方も性別による違いももちろんあるし、こうまとめられると・・・ なにも新しくなってないのだけれど、でも、物事は変わっていくという、変わらざるを得ないという、そこにできれば希望を見いだしたいが、そういくものだろうか、というのが、あまり楽観的に生きていけない私の限界かなぁ。
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台湾の作家さんが芥川賞を受賞されたと聞いて興味を持ち読もうと思った。ただ、私は純文学がどうも苦手だ。過去に受賞作を数冊読んだことあるが、よくわからなかった。だから自然と遠ざかってしまってたが、今回は挑戦しようと思った。 宇美、游娜、拓慈の三角関係の話なのか?絶対に最後事件が起き...
台湾の作家さんが芥川賞を受賞されたと聞いて興味を持ち読もうと思った。ただ、私は純文学がどうも苦手だ。過去に受賞作を数冊読んだことあるが、よくわからなかった。だから自然と遠ざかってしまってたが、今回は挑戦しようと思った。 宇美、游娜、拓慈の三角関係の話なのか?絶対に最後事件が起きるとか、ゴシップを少し期待して読んだが、違った。こんな汚れた気持ちで読んでごめんなさい。すごく綺麗な世界で、人間も綺麗。でも、こんな世界になるには壮絶な過去があり、もう二度と過ちを犯さないためにノロが誕生した。ノロになった宇美、游娜には立派なノロになってほしい。まだ幼い二人だが重責に押し潰されないように強くなってほしい。そして、拓慈にも頑張ってもらいたい。二人を支え、優しい男になってほしい。 恒川光太郎さんの世界観に似てると思った。異次元の世界の話と思ってるとたまに現実の世界との繋がり出てくる。 最初は夢の世界みたいな話だと思いながら読んでたけど、最後の方でいきなり現実に戻された。コロナ、戦争、暴力、男女平等など。そして嫌な気持ちになってしまった。 読み終わって、「またよくわからなかった。」で終わるかと思ったけどそんな事はなかった。平和ってなんだろう?、どうやったら平和になるんだろう?と考えさせられる一冊でした。
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めちゃくちゃ惹き込まれた 言葉の力と、それがつなぐ人々の輪、 何より女性と男性、歴史について、友情や家族について、色んな要素が盛り込まれてて自分もこの島の住人として登場人物の語りを聞いてるような気分になった 何より、作者は台湾出身で成人するまで台湾にいたのに、この流暢な日本語力!...
めちゃくちゃ惹き込まれた 言葉の力と、それがつなぐ人々の輪、 何より女性と男性、歴史について、友情や家族について、色んな要素が盛り込まれてて自分もこの島の住人として登場人物の語りを聞いてるような気分になった 何より、作者は台湾出身で成人するまで台湾にいたのに、この流暢な日本語力! 自分の知らない日本語をこんなに沢山知ってて、しかもそれがちゃんと情景と心理描写を彩るものとして機能している これは日本語という言葉が本当に好きじゃなきゃできない それが何より嬉しかった
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色んな言葉が飛び交いやや読みにくさはありましたが、男女平等、ジェンダー平等は重要だなと考えさせてくれました。とても大事な事をこの本は物語で伝えてくれています。今の世の中に必要な事かと思います。色んな人が仲良くできる世界、戦争がない争いが起きない世界が一番です!!そんな事を考えさせ...
色んな言葉が飛び交いやや読みにくさはありましたが、男女平等、ジェンダー平等は重要だなと考えさせてくれました。とても大事な事をこの本は物語で伝えてくれています。今の世の中に必要な事かと思います。色んな人が仲良くできる世界、戦争がない争いが起きない世界が一番です!!そんな事を考えさせてくれました。ありがとうございました。
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