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雨の日は、一回休み の商品レビュー

3.6

57件のお客様レビュー

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2024/09/03

読み終えて、帯の内容もタイトルも本文と噛み合ってないように感じた。 いろんなおじさんたちが出てくる。どの人も世代なのか、時代なのか、今の時代にはことごとく合わない人たちばかり。 当時はそれはそれで大変だったのかもしれないけれど、だからといってずっと同じ価値観で生きられるわけでも...

読み終えて、帯の内容もタイトルも本文と噛み合ってないように感じた。 いろんなおじさんたちが出てくる。どの人も世代なのか、時代なのか、今の時代にはことごとく合わない人たちばかり。 当時はそれはそれで大変だったのかもしれないけれど、だからといってずっと同じ価値観で生きられるわけでもない。 今は出てくる人達を疎ましく感じる立場だけど、私だっておばさんになったら時代遅れの価値観を引きづって、そのことにすら気付かないままでいるかもしれない。まさに明日は我が身。 とはいえ、全員なにかしらのきっかけで自分自身を振り返ることが出来ていて、それはとても素晴らしいと思う。 現実では、自分のことを自覚できないまま鬱憤を無自覚に撒き散らす人はいるからね。

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2024/07/14

予備知識ゼロの完全ジャケ読み。私は作品に出てくるおじさんたちの気持ちと同じタイプ。30年も当たり前だと思って生きてきたのに、今さらそれを古いだのアップデートしろだの言われても。する気はあるから、たまに間違えたり、更新に時間がかかることくらい受け入れていただきたい。と、読みながら『...

予備知識ゼロの完全ジャケ読み。私は作品に出てくるおじさんたちの気持ちと同じタイプ。30年も当たり前だと思って生きてきたのに、今さらそれを古いだのアップデートしろだの言われても。する気はあるから、たまに間違えたり、更新に時間がかかることくらい受け入れていただきたい。と、読みながら『そうそう!』と頷いてしまうところの多い作品。雨を挟んでここまで心境に変化があることはそう多くないとは思うけど、なんとなく心地よい本だった。

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2024/07/10

すれ違い様におじさんから急に暴言を吐かれたり、勝手に携帯の画面を覗かれてイチャモンをつけられたなど、悲しいことにおじさん被害には枚挙にいとまがない。 本作に登場するおじさん達みたいに、色々あったのかな〜とは思うが、だからと言って自分より弱そうな相手に憂さ晴らしをするなど、許され...

すれ違い様におじさんから急に暴言を吐かれたり、勝手に携帯の画面を覗かれてイチャモンをつけられたなど、悲しいことにおじさん被害には枚挙にいとまがない。 本作に登場するおじさん達みたいに、色々あったのかな〜とは思うが、だからと言って自分より弱そうな相手に憂さ晴らしをするなど、許される訳ない。 おじさん側が何を考えているか理解を深めたいと思って手に取り、作者のどこかコミカルな描写力は凄いと感じた。しかし、読み終わってもおじさんへのイライラが優ってしまった…。 自分の体験と相性が悪くて残念。

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2024/06/17

おじさん+雨モチーフの連作5短編…なぜこのチョイスかというと、人生の雲行きが怪しくなってきた人たちなんですよね。もう面白い。 お互いの辛さがわかって少し優しくなれるような。雨のあとにわずかながら晴れ間が覗くような。 希望を感じる読後感。

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2024/04/07

初読みの作家さん。 一時期、スポーツコーチのパワハラで辞任ニュースが連発されてた時、謝ってるおぢさんたち、何が悪かったか分かってないよね絶対。って思ってた。 世代間ギャップ、とかじゃなく、外国の人、っていうくらい価値観が違うんじゃないかと思う。 分かり合えない、とは思わないけれど...

初読みの作家さん。 一時期、スポーツコーチのパワハラで辞任ニュースが連発されてた時、謝ってるおぢさんたち、何が悪かったか分かってないよね絶対。って思ってた。 世代間ギャップ、とかじゃなく、外国の人、っていうくらい価値観が違うんじゃないかと思う。 分かり合えない、とは思わないけれど、通訳をはさむか、血が流れる悲劇を経なければ友好関係は結べないのではないかと。 同情はするし、こちらからも歩み寄りは必要よね、と思うけれど、おぢさん達からの歩み寄りも是非頑張ってもらいたい。

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2024/02/12

いるいるおじさんが沢山出てくる1冊。 でもおじさん達だって苦労してんだなってのがよくわかる。 パワハラセクハラが当たり前な昔がいいなとは思わないけど、今が○○ハラばっかりで生きにくいってのもわかるなあ… 嫌なおじさんいっぱいだけど、モラハラかますお局様とかの方が個人的には嫌いか...

いるいるおじさんが沢山出てくる1冊。 でもおじさん達だって苦労してんだなってのがよくわかる。 パワハラセクハラが当たり前な昔がいいなとは思わないけど、今が○○ハラばっかりで生きにくいってのもわかるなあ… 嫌なおじさんいっぱいだけど、モラハラかますお局様とかの方が個人的には嫌いかな笑 作中の嫌われおじさん達が1人の人間として前向きに変わっていく様子がとても良かった。 さなたんが優しくてほっこりした がんばれおじさん達!笑

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2023/11/22

昔は良かった…。そんなサラリーマンの声が聞こえてきそうな作品。企業戦士として24時間働くことも厭わず日本経済の中枢であった昭和の時代。時代は様変わりし平成から令和へと。出世街道から外れ始めたりして、なかなか現代日本での居所を見つけずらくなってきた五人のおじさん方のお話。迎合するわ...

昔は良かった…。そんなサラリーマンの声が聞こえてきそうな作品。企業戦士として24時間働くことも厭わず日本経済の中枢であった昭和の時代。時代は様変わりし平成から令和へと。出世街道から外れ始めたりして、なかなか現代日本での居所を見つけずらくなってきた五人のおじさん方のお話。迎合するわけではないけれど、今の時代や生活に馴染んでいこうとする元気もあって、やっぱ昭和の戦士はパワフルだ。

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2023/11/08

「本人も周りも、おじさんはつらいよ」という通り、時代の変化についていけないおじさん達と、振り回される周囲の人々の短編集。 いるいる!こういうクソジジイ!とイライラするおじさんばかり出てきたけど、そんなおじさんにも色々悩みと葛藤があるんだよな…と思ったり。 おじさんも、おばさんも...

「本人も周りも、おじさんはつらいよ」という通り、時代の変化についていけないおじさん達と、振り回される周囲の人々の短編集。 いるいる!こういうクソジジイ!とイライラするおじさんばかり出てきたけど、そんなおじさんにも色々悩みと葛藤があるんだよな…と思ったり。 おじさんも、おばさんも、若者も。みんな一人一人の歩いてきた人生があって、一人一人考えてる事があるんだよな。 私が出会ってきたあのむかつくおじさんも、あのクソジジイもこんな葛藤を抱えてるのかな、なんて少し優しくなれたりする…かもしれない。 だからといって作中に出てきたセクハラと女性蔑視のおじさんは許せないが。お前は反省しなさい。 図書館でふと手に取ってみた本。めちゃくちゃ面白かったし、文章もとても好みで嬉しい出会い。 坂井希久子さんの他の本もとても面白そうなので読んでみようっと!

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2023/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おじさんを描いたお話!?面白そう!と思って、手に取りました。そしてタイトルはどんな意味なんだろう?と。 仕事の話がメインだったけれど、そう、仕事の大部分を支えているのは世間のおじさん達なんだよなぁと。おじさんはおじさんなりに悩んでいて、でも何でそうなってしまったのかわからなかったりしている。共感できそうでできなかったり。 おじさん側の視点と周りの視点と、どちらを批判するでもなく淡々と描かれていてとても読みやすかったです。ちょっと笑えて、ときには突っ込みたくなる、楽しい一冊です。

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2023/10/18

世の中に、そして誰しもの身近にいる「困ったおじさん」を集めた連作短編集です。  坂井希久子さんの本を読むのはこれが初めてで、少し検索してみたのですが代表作はお料理系(?)の方なんですね。  私は女性という立場上、こういう人いるなあ、と思うと同時に登場する「おじさん」たちの呆れ...

世の中に、そして誰しもの身近にいる「困ったおじさん」を集めた連作短編集です。  坂井希久子さんの本を読むのはこれが初めてで、少し検索してみたのですが代表作はお料理系(?)の方なんですね。  私は女性という立場上、こういう人いるなあ、と思うと同時に登場する「おじさん」たちの呆れるほどの身勝手さに怒りを通り超えて呆然としました。  自分の父親もこんな風に物事を見ているんだろうかと思ったら寒気がしてくるほど。  一人は、男性同士ならセクハラはないと勘違いしている(し、女性にも失礼千万な)男性。一人は女性を無意識的に見下し、定年間近になって間違いに気づいた男性。浮気の末に娘に迷惑をかけ、挙句人を脅す男性。「女性はイージーモード」と小バカにしている男性。そして、自分の正義を振りかざし他人に迷惑をかける男性。  こう並べてみただけでも、イヤーなラインナップだなと改めて思います。  それぞれに共通して言えるのは、「見ている世界が狭い」ということ。仕事だけに集中して生きてきたサラリーマン男性にとって、専業主婦の妻は自分の添え物にすぎないし、自分がメインだと(無邪気に・確信して)思っているということ。  一部を除き、改心の余地も見えないような人もいて、残念だなあと思いました。実際には、同じようなことが起こっても相手のせいにして怒鳴りつけたりさらにパワハラを重ねたりする人の方が多いんだろうなと思います。  正直、むかむかしたので一話目で読むのをやめようかなと思ったのですが、「おじさん」の脳内を知るために読了しました。結果、イヤーな気持ちが加速しました(笑)  対話と互いの尊重。この二つが鍵ですね。  この本が輝く場所は個人の読書環境ではなくて、シニアセミナーやパワハラセミナーの教材として、ではないかなと。  「どこに問題があるかを答えてみましょう」とかやったりすると参考になるしかなりリアルだなと感じました。

Posted byブクログ