雨の日は、一回休み の商品レビュー
頭にはなぜか、姉の顔が浮かんでいた。どれだけ格差をつけられても、彼女は石清水を逆恨みしてきつく当たったりはしなかった。
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短編だけど1個前に出てきた人が次の主人公になってて繋がってるような本だった。 人はみんなずっと楽しいわけじゃない、分かってはいるけどなんで私だけこんななんだろうって思って生きてきてた。 でもこの小説を読んでそれは私だけじゃないって思うことが少し出来た。 人それぞれ人生がある。嫌...
短編だけど1個前に出てきた人が次の主人公になってて繋がってるような本だった。 人はみんなずっと楽しいわけじゃない、分かってはいるけどなんで私だけこんななんだろうって思って生きてきてた。 でもこの小説を読んでそれは私だけじゃないって思うことが少し出来た。 人それぞれ人生がある。嫌でも、嫌われ役でも、やらないといけない理不尽なことだってある。
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人生を色々な形で過ごしていく 成功者では無い人々が主人公。 弱くても、カッコ悪くても、歳を取っていても 学んで生きていく事が出来るとわかる作品
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
坂井希久子「雨の日は、一回休み」、2021.6発行。男の悲哀を描いた連作5話。男性の部下から「セクハラ」を訴えられた課長の喜多川進、2つ下の後輩女性が取締役になり獅子堂怜一59歳は部長、勃起不全治療薬を飲みソープで娘と同じ21歳の女性の前で倒れ緊急搬送された佐渡島幹夫53歳、女子高生の偽アカウントで憂さを晴らす派遣社員石清水弘43歳、みんなみじめです。最後、定年後世直しオジサンと噂され揶揄されていた小笠原耕平65歳がボルダリングのインストラクター、サエコに出会い、対話の温かさ、嬉しさに気づく話は良かった。
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五つの雨の名前がついた物語。 主人公は、おじさんだ! しかもいわゆる昭和的なおじさんばかり。 リベラル、フェミニストを自称する私には、イライラポイントがちょこちょこ出てきて…イライラしつつも面白かった! 1話目は、セクハラで社内通報されたおじさん。 セクハラを訴えた部下が一体...
五つの雨の名前がついた物語。 主人公は、おじさんだ! しかもいわゆる昭和的なおじさんばかり。 リベラル、フェミニストを自称する私には、イライラポイントがちょこちょこ出てきて…イライラしつつも面白かった! 1話目は、セクハラで社内通報されたおじさん。 セクハラを訴えた部下が一体誰か、という謎解き要素もある。 本人はハラスメントをしている意識は皆無! 妻のことは、「好みの外見ではないが、うるさく言わず必要なことだけをしてくれる申し分のない女」とな! 子供が小さいのに、早く仕事に復帰する女なんて、だってさ! 男に育休なんて、この国を破綻させる気か?だと笑笑 はいでたテンプレのハラスメント祭り。 あまりにあるあるすぎて、国のハラスメント防止パンフレットとか、会社の教育用事例集かと思ってしまった。 一方、「涙雨」は、悲しみと嫌悪感でゾワゾワ。 女は若さが一番、そう言って買ってきた女たちは、自分の娘と同い年だ、ということに気づく。 力で征服してやる。 痛がろうが、なんだろうが、関係ない。 彼にとって、「商売女」は「人」じゃない。 でも、彼は気付く。 彼が金と力で屈服させた「便器」は、誰かの娘。 その唇は、「パパ大好き」と言ってくれた我が子と同じものだった。 本書を読んで、ここに登場するおっさんたちを私は「可愛い」とか、「しょうがないなぁ」なんて思えない。 リアルにいたら、マジで、嫌悪しか覚えない。 許すことなんてできない。 でも、登場人物たちは、ちょっとだけ立ち止まって考える。 そのことに、少しだけ、安堵する。
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おじさん達のアガキ、自分達が通って来た道、急には変えられない。中々昭和が切り離せ無く時代だけが令和に成った。セクハラ・パワハラと言う言葉出てそう言った事も気を付けては居るが何かの時にセクハラ言葉が出て来る其れに対して揚げ足を取られ、いつの日か片隅に追いやられ悲しきおじ様達、余りに...
おじさん達のアガキ、自分達が通って来た道、急には変えられない。中々昭和が切り離せ無く時代だけが令和に成った。セクハラ・パワハラと言う言葉出てそう言った事も気を付けては居るが何かの時にセクハラ言葉が出て来る其れに対して揚げ足を取られ、いつの日か片隅に追いやられ悲しきおじ様達、余りにも若々しくするのも変年相応にするにも難しい今のおじ様達。
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全く困ったオジサン達が次から次へと出てくる。世の中が変わっているのに、オジサンだけが変われない。悲哀、同情、憐れみ...そんな感情でいっぱいになった。
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今まで長年信じてきたこと、頭でわかっていると思っていること、当たり前と思い込んでいること、身についてしまっていることを変えるのは難しい。何かの、自分が身近でないきっかけで納得できるといいね。
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再生…というほどではないが、変わろうとするオジサンたち五人の物語。 私自身は作品に登場するオジサン世代に近いので、彼らの価値観や思考が理解出来なくはない。私が新入社員だった頃はお茶出しや食器洗い、社員の机を拭いたり灰皿の掃除など当たり前のようにやっていた。 今考えれば当時勤めて...
再生…というほどではないが、変わろうとするオジサンたち五人の物語。 私自身は作品に登場するオジサン世代に近いので、彼らの価値観や思考が理解出来なくはない。私が新入社員だった頃はお茶出しや食器洗い、社員の机を拭いたり灰皿の掃除など当たり前のようにやっていた。 今考えれば当時勤めていた会社は割と早い段階でお茶出しは無くなったしコピーも各自でやるようになったが、それでも女性社員がやる雑事は多かったし女性の総合職は非常に少なかった。 年齢を重ねれば重ねるほどそれまで堆積してきた価値観や思考は簡単には変えられない。悪意どころか思いやりの積もりで言ったことやったことが何故相手に嫌な思いをさせるのか理解出来ないのだろう。 私が若い頃、既婚者の男性社員が子どもがいないことを下ネタで弄られているのを不快な気持ちで見ていたことを思い出す。弄っていた上司たちは男性同士のそれがセクハラだなんて思いもしなかっただろうが、ご本人はどうだっただろう。 セクハラ被害を訴えられた管理職、定年退職を前に夫婦関係が逆転することに不安を感じる部長、役員定年により平社員に降格した途端かつての部下に嫌がらせを受ける孤独な男、ストレス解消に女子高生になりすましてSNSを楽しむ派遣社員、『世直しジジイ』という名の身勝手な正義を振りかざす老人。 男らしさを押し付けられてきた世代、必死に闘って歯を食い縛って頑張ってきたことを今になって足元から引っくり返されれば戸惑いもする。 彼らが自分たちの頑張りを認めて欲しいと思う気持ちも理解出来る。だがだからこそちょっと周りも見て欲しい。家族や職場の人々の気持ちや価値観も気にして欲しい。 事が起きてオジサンたちの生き方考え方が一気に変わるわけではない。でも何とか変わろうとしたりきっかけを掴んだり、押し付けられて仕方なくではなく自分で気付いて一歩踏み出したのだから心地好い。 第一話の喜多川進の極端さが面白い。
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セクハラ問題。 男の上司が男の部下に対しても「男ならこうするべき」と強要するのはセクハラ。 差別主義者。家事育児は女の仕事だと思ってる人は、もうダメだと思う。 嫌われる。 世の中は変わってきている。 昔はこうだったと言うべきではない。 佐渡島は、こんなこと書きたくないけど 最低。...
セクハラ問題。 男の上司が男の部下に対しても「男ならこうするべき」と強要するのはセクハラ。 差別主義者。家事育児は女の仕事だと思ってる人は、もうダメだと思う。 嫌われる。 世の中は変わってきている。 昔はこうだったと言うべきではない。 佐渡島は、こんなこと書きたくないけど 最低。軽蔑。 さなたんの石清水は可哀想だった。 なんというか、読みやすかったが、 登場人物が残念。 ダメおじさんの連作短編集。
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