檸檬先生 の商品レビュー
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共感覚を持った女子中学生と男子小学生の話。 共感覚の絵を2人で共作するまでは面白かった。 父親が本当のクズでなくて良かったが、母が家にしがみつく理由がわからなかった。 最後の自殺の理由はわかるようでわからなかった。
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共感覚を持つ主人公と共感覚を持つ檸檬先生の話。冒頭が衝撃で、読んでる最中も冒頭を思い出してしまう。主人公と檸檬先生の変化が切なくなる。共感覚って色に溢れてて私もそうだったらなぁ、と緩く思ってたんやけど、共感覚大変そうで考え直した。
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ただ綺麗な檸檬色の貴方が好きな「私」 とその受け取り方を知らない哀しい檸檬先生 共感覚という個性を持つ孤独な子供が 同じ共感覚をもつ年上の子と出会うお話。 小さく発展途上の頭をもつニンゲンが箱に押し込められた世界は残酷で、単純だからこそ簡単に捻じ曲がる。 捻じ曲がった世界を、普通...
ただ綺麗な檸檬色の貴方が好きな「私」 とその受け取り方を知らない哀しい檸檬先生 共感覚という個性を持つ孤独な子供が 同じ共感覚をもつ年上の子と出会うお話。 小さく発展途上の頭をもつニンゲンが箱に押し込められた世界は残酷で、単純だからこそ簡単に捻じ曲がる。 捻じ曲がった世界を、普通だと思う。もはやかっこいいとすら思い上がってしまう。本当に残酷な時代。 1人、そんな時代に救ってくれる人がいたら。 そして、誰も救ってくれる人がいなかったら? 救われた側の視点で描く物語であり、そんな少年に共感しながら読めてしまう平穏だったわたしの人生感に、 檸檬先生の赤の衝撃が静かにズーンと沈みました。 檸檬先生の内情はわたしにはこの先もわからなくて それに罪悪感を覚えます。 少年が檸檬色を抱きしめるように わたしもこの気持ちを留めておきたいと思う。 あとがきも本を読む醍醐味でした。 ありがとうございました。
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自分は共感覚者ではないから、共感覚者の見えている世界がとても新鮮で、興味深かった。 自分も少し、音に色を感じてみたいとも思った。 けど、人と違う感覚を持っている(マイノリティ)ことで、生きづらさを感じる2人の姿も印象的であった。 檸檬先生と出会ったことで、普通(人付き合いとかかで...
自分は共感覚者ではないから、共感覚者の見えている世界がとても新鮮で、興味深かった。 自分も少し、音に色を感じてみたいとも思った。 けど、人と違う感覚を持っている(マイノリティ)ことで、生きづらさを感じる2人の姿も印象的であった。 檸檬先生と出会ったことで、普通(人付き合いとかかできること?)になっていった僕と、普通になれなかった(ならなかった?)檸檬先生ですれ違いが起こってしまったのも切ない。
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共感覚を扱った小説ということで読んでみた。 おそらく共感覚を扱うと必ずというほど孤独がセットになるし、扱うのが難しい題材だと思う。 檸檬先生は自分のことを理解して!って駄々をこねる困ったちゃんにしか見えなかった。自分のことを言葉でちゃんと伝えられた少年はだからこそみんなの理解を得...
共感覚を扱った小説ということで読んでみた。 おそらく共感覚を扱うと必ずというほど孤独がセットになるし、扱うのが難しい題材だと思う。 檸檬先生は自分のことを理解して!って駄々をこねる困ったちゃんにしか見えなかった。自分のことを言葉でちゃんと伝えられた少年はだからこそみんなの理解を得て学校生活を楽しめたんだろうし、理解してもらうためには身の上をきちんと言語化する能力を培わなければいけないんだと思った。 ちなみに、私が話したことのある共感覚の方は音が模様に見えるのと数字やアルファベットに色がついていると言ってた。
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共感覚を一から十まで理解できなくても知ることはできたと思う。 小説の最後、どうなっているのか一瞬わからなくて絵画のキャプション風に構成されてると気付いたときハッと息をのんだ。 お互いにいい感情を共有出来たと思っていた私と先生が、秋の文化祭で私とその同級生が打ち解けていくのをき...
共感覚を一から十まで理解できなくても知ることはできたと思う。 小説の最後、どうなっているのか一瞬わからなくて絵画のキャプション風に構成されてると気付いたときハッと息をのんだ。 お互いにいい感情を共有出来たと思っていた私と先生が、秋の文化祭で私とその同級生が打ち解けていくのをきっかけに段々と二人の間に距離ができてしまう 二人ともいわゆる不登校状態だった。 私の不登校の原因である共感覚は成長とともに鈍麻になってしまうかもしれないけれど、先生はおそらくカミングアウトが大きな原因であって、それは成長に伴うものではないから少年と「同じ」であることを否定し続けたんだろうな。 共感覚を飼いならすことはできても性的指向はどうしても限界があると思う。 私は最後、なんて酷い人だ、って檸檬先生のことを思いながら言葉にしているけど、檸檬先生も同じこと思ってそうだなあと。
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面白かった。ラストの主人公の語りがとても特徴的。 瑞々しい檸檬の瞳をしたあの人は、鮮烈で粘着質な赤を纏って主人公を塗りつぶした。 貴方はなんて酷い人なのだろうか。 主人公は本当の意味で檸檬先生を理解しきる事ができなかったから、檸檬先生の視点では主人公も酷い人に見えてしまったのかな。
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せっかく再会をしたのにしかも2度目。そして先生から会いたいとの連絡があったのに最後の終わり方が悲しくて仕方ない。檸檬先生は少年のことを信じていなかったのか?少しは信じていたと思う。でも全てを信じきれずに大人になって汚れた世界の中で生きていくのが苦して苦して、あのような最後を選んだのだろうか。どうしても最後に少年に会いたかったんだろう?自分がこの世から去るからこそ最後に会いたかったのか。 先生、少年はずっとずっと檸檬先生だけを見ていたと思うよ。
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2人の人にとても薦められて読んだのですが、私にはハマりませんでした。若い人が書いたお話だなーという印象です。
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共感覚がテーマ。学校に馴染めない少年は,音楽室で檸檬先生(少女)と出会う。人生を鮮やかに変えた出会い。共感覚で繋がる孤独な少年と先生。先生は共感覚と付合う方法を教える。新鮮。
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