台北プライベートアイ の商品レビュー
台湾発のハードボイルド小説。ハードボイルドミステリ、というにはミステリ要素は少なめ。事件に巻き込まれてロクでもない目に遭うという私立探偵という様式美がいいですね。街中に張り巡らされた監視カメラが当たり前のように話の根幹になるというのも台湾という国のお国柄なんだろうかと興味深かった...
台湾発のハードボイルド小説。ハードボイルドミステリ、というにはミステリ要素は少なめ。事件に巻き込まれてロクでもない目に遭うという私立探偵という様式美がいいですね。街中に張り巡らされた監視カメラが当たり前のように話の根幹になるというのも台湾という国のお国柄なんだろうかと興味深かったです。 しかしあれですね。ロクでもない目にってのはともかく、今回の事件の大元をたどると主人公である呉誠さんの酒癖の悪さというか性格の悪さが原因なような・・・・禁酒しようぜw
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コロナ禍で行けない中少しでも台湾を味わいたい という思いから読んでみました。 前半の自分語りが長くて 飛ばし読みしてしまいましたが 後半は殺人事件が解決していく様子が おもしろくて読み込めました。 飛ばし読みしても結末にたどり着けたので 少し文章が回りくどいかも?
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探偵物を読むことは普段まったくないが、台北や台湾に少し興味があったので読んでみた。期待したような台湾という風土を反映したユニークさはなかったが、普通にエンタテイメントとして文句なしに面白い。キャラクターの設定もよくあると言えばそれまでだが、よくできている。2段組みで400頁近くあ...
探偵物を読むことは普段まったくないが、台北や台湾に少し興味があったので読んでみた。期待したような台湾という風土を反映したユニークさはなかったが、普通にエンタテイメントとして文句なしに面白い。キャラクターの設定もよくあると言えばそれまでだが、よくできている。2段組みで400頁近くあるが、すいすい読める。すぐにでも映画化されそうな感じの作品だが、その予定はないのだろうか。
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卑しき街ならぬ死の街・台北六張犁をゆく孤高(なのか?)の騎士(なのか?)と、ハードボイルドを気取る新米私立探偵呉誠に常にツッコミを入れながら楽しく読んだ中華ハードボイルドの快作。元演劇人だからなのか妙にめんどくさかったり、台北っ子のキャラってこんな感じだよなと納得したり、楽しい掛...
卑しき街ならぬ死の街・台北六張犁をゆく孤高(なのか?)の騎士(なのか?)と、ハードボイルドを気取る新米私立探偵呉誠に常にツッコミを入れながら楽しく読んだ中華ハードボイルドの快作。元演劇人だからなのか妙にめんどくさかったり、台北っ子のキャラってこんな感じだよなと納得したり、楽しい掛け合いと共に市井の生活が丁寧に描かれるので、街の姿がリアルに感じるのが良い。往来が再開したら舞台となった地区を聖地巡礼したいなあ。
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俺様一人称は好きではないので、挫折しそうになったものの結果的には読了出来てよかったかと。 2段組みでボリュームたっぷりであるが、本題に入るのは後半から。 台湾に行ったことがあれば、より身近に感じるのかもしれない。第2弾もあるとのこと、先に翻訳本が出るか、台湾にいくのが先か・・...
俺様一人称は好きではないので、挫折しそうになったものの結果的には読了出来てよかったかと。 2段組みでボリュームたっぷりであるが、本題に入るのは後半から。 台湾に行ったことがあれば、より身近に感じるのかもしれない。第2弾もあるとのこと、先に翻訳本が出るか、台湾にいくのが先か・・・ できれば、先に台湾に行けるようになって、それから読みたいと願う。
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30. 初めての台湾作品 ハードボイルド小説 最初はロースタートだけど 途中からギアぐいぐいあげて めくるページが止まらず 後半はほぼ一気読みしてしまった 台湾のことや 台湾から見た日本のことが書いてあるのが 面白くてちょっと意外で勉強にもなった 続編も日本語訳されてほし...
30. 初めての台湾作品 ハードボイルド小説 最初はロースタートだけど 途中からギアぐいぐいあげて めくるページが止まらず 後半はほぼ一気読みしてしまった 台湾のことや 台湾から見た日本のことが書いてあるのが 面白くてちょっと意外で勉強にもなった 続編も日本語訳されてほしい!
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台湾の劇作家の主人公がある日私立探偵になる。そうして事件に巻き込まれるお話。簡単に言えばそういう話なんだけれど、主人公の造形が面白くて、一人称の語り口も見事で、事件が起きずとも主人公の語りを読み続けたい。 近いけれどあまり知らない国の台湾の日常が描かれているのも楽しい。
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台北を舞台にしたハードボイルド小説。 主人公は大学教授であり高名な劇作家であったが、精神的な病とそれを原因としたトラブルから、仕事を投げうって私立探偵となった。 主人公の精神状態が本書内で、語り手である本人から赤裸々に語られる。病を原因とする人間関係の悪化が、その記憶が彼を悩ま...
台北を舞台にしたハードボイルド小説。 主人公は大学教授であり高名な劇作家であったが、精神的な病とそれを原因としたトラブルから、仕事を投げうって私立探偵となった。 主人公の精神状態が本書内で、語り手である本人から赤裸々に語られる。病を原因とする人間関係の悪化が、その記憶が彼を悩ます。 それでも懸命に自分の能力を活かして仕事を遂行し、理解者の協力と愛情のもとで、身にかかる火の粉を振り払う。 台湾の社会状況が語られるのも面白い。 主人公の飲んでいる薬も作品内で語られるのだが、この人、鬱病ではなく、双極性障害(躁鬱)ではなかろうか…。 シリーズ第2作も楽しみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最初の方は(個人的には)ちょっとうんざりする性格で一人称なので物語についていかれるのか…と思ったけれども、なかなか愉快な他の登場人物キャラクターや、主人公の自己評価とは異なり演劇業界では慕われていそうなやり取りなどで、段々面白くなりました。
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素人探偵が最初に手がけた浮気調査の案件は意外な展開となるものの鮮やかに解決してついでにラブロマンスも満喫して上々の滑り出しと思われたが、好奇心からシリアルキラー事件に首を突っ込んだらいつの間にか真犯人に仕立てあげられ、さぁどうなるのかという所から一気に最後まで読ませる。破滅的な性...
素人探偵が最初に手がけた浮気調査の案件は意外な展開となるものの鮮やかに解決してついでにラブロマンスも満喫して上々の滑り出しと思われたが、好奇心からシリアルキラー事件に首を突っ込んだらいつの間にか真犯人に仕立てあげられ、さぁどうなるのかという所から一気に最後まで読ませる。破滅的な性格に加え精神障害に悩まされているが、にも関わらず愛すべき人間的魅力も備えている主人公が試行錯誤の捜査活動の合間合間に語り倒すあれこれがまた楽しい。二作目の翻訳が待ち遠しい。
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